全体がイマイチなら個別で攻める
全体小動きながらもじわじわと地盤沈下している印象をうける日本株ですが、騰落レシオは6日ベースで70ポイント台が3日続いています。
実際に7月のSQ通過後で弱含んでいることを考えますと、目先は下旬まで調整相場が続く可能性が高いと言えます。
改めて先週のSQ値を確認しておくと21742.57円で幻のSQとなっておりますので、まずは早期にこの水準を奪回してこないと売り方が勢いを増してくることになります。
そのような中で着々と上値を伸ばしているのが東証REIT指数で本日も高値更新、株安の中でインフレも密かに進行しているとみられます。
消費税増税を控える日本株は諸外国に対して置いてけぼりをくってしまう話は前々から言われてきた通りですし、今さら売りの材料に浮上してくることは考えにくいでしょう。
つまり、実体経済のところでスタグフレーション(景気後退とインフレーションが同時進行すること)に陥る懸念が出てきているのかもしれないと危惧しています。
市場全体の需給としては下げる要因に乏しくなっておりますので、もしかするとファンダメンタルのところに引っかかりがあるのかもしれません。
諸所のリスクについては地政学も含めて色々とこのコラム内でも指摘してまいりましたが、個別にみていくと新高値銘柄数の方がまだ多い状況です。
そうなるとやはり物色も個別株のファンダメンタルに目を向けていく方が勝機が見出せるというものです。
決算発表シーズンも近づいてきましたので、需給相場から業績相場への移行を見越して動いていくということになりますね。
新安値をとってきている銘柄の中で業績も悪くなさそうなのはキョーリン製薬(4569)やアース製薬(4985)など、大和冷機工業(6459)、日本トリム(6788)、ユナイテッドアローズ(7606)などなど結構ありますね。
株価は下げ止まったわけではないので買ってすぐ上がるかというと需給的に厳しそうですが、逆張りが好きな投資家にとっては妙味ありと言えるかもしれません。
短期投資家向けにオススメしたいのはどちらかと言うと順張りですので、新高値銘柄の中から銘柄を探していくこととなります。
直近の決算発表でボラティリティが高まっていますがセラク(6199)や、ダイオーズ(4653)などの銘柄も密かに高値をとってきています。
個人的にはタカラトミー(7867)やスターツ(8850)のようなそれなりの規模感のある企業やオルガノ(6368)、ローランドD.G.(6789)などの固有の特長があるような企業などに面白みを感じます。
個別で見れば見るほど玉虫色の相場模様になっていますので、現在の株価水準とそこからの時間軸を意識しながら銘柄選びにも精を出していきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『ビジネスも株投資も時間を味方とすべし』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
キョーリン製薬(4569)
アース製薬(4985)
大和冷機工業(6459)
日本トリム(6788)
ユナイテッドアローズ(7606)
セラク(6199)
ダイオーズ(4653)
タカラトミー(7867)
スターツ(8850)
オルガノ(6368)
ローランドD.G.(6789)
執筆者:加藤あきら
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