加藤銘柄と株式投資をしなければいけない理由
今週は徐々に決算発表シーズンに突入してきたところで、注目の決算企業が相次ぎ、反応が大きい値動きになりましたね。
大型株でストップ高を演じたアドバンテスト(6857)をはじめ、富士通(6702)、日本電産(6594)、信越化学(4063)、サイバーエージェント(4751)などが買われました。
一方で、日産自動車(7201)も衝撃の決算内容で話題を呼びましたが、日清製粉G(2002)やキャノン(7751)、日立建機(6305)などが下げ、ローランドD.G.(6789)に至っては事前に上方修正を出して大きく売り込まれています。
短期筋は当然のように決算発表のスケジュールを確認して先回り買いし、その挙句に持ち越して、決算上放れを狙っていくのだと思いますが、これは決算ギャンブルで万人向けの投資ではありません。
だいたいは決算発表後の反応に裏切られ、資金効率を求めて短期投資をしていたはずが、急落に巻き込まれたことでかえって需給の悪い銘柄を掴んでしまったことになり、結果的に資金効率が悪くなるケースがほとんどになります。
つまり、これは投資家自身の資金効率を高めて回転させながら利益を獲っていきたいといった投資の目標と実際にとるべき投資行動で矛盾を生じさせていることに他なりません。
利益獲得を焦るがあまり、リスク・リターンに見合わない期待値の低い勝負にわざわざ突っ込んでいる行為であることを自覚しなくてはなりません。
あすなろでは基本的に決算発表前はポジションを減らすことをお伝えしています。
もし決算発表前の期待買いで短期的な利益を求めていく場合には、さらにその手前のところから仕込んで、決算発表前の期待買いが入ってきたところを狙って売りをぶつけていくようにするのが、結果的に持ち越すポジション量が増えない最善策だと思っています。
日頃からポジション管理とお伝えするのは、こうしたスケジュールを意識して逆算しながらポジションをコントロールしていく意味合いも込めているのです。
そんな折、私の冠企画【加藤あきらのボーナスラッシュ銘柄】が絶賛募集中でございますが、お問い合わせが多いので、ここで銘柄についてより詳しくお話しておきたいと思います。
まず、決算発表シーズンの公開だからと言って、上記のような決算ギャンブルは基本的に狙っていません。むしろ決算発表時期を避けて、注目が薄まる銘柄を敢えて狙うことによって、短期筋が我慢しきれなくなって売ってくれるところを戦略的に拾っていきたいと思っています。
また、投資家様それぞれの投資スタンスにも柔軟に対応できる銘柄だと思っています。短期投資を志向される場合には売り買いのポイントをフォローしてまいりますし、基本的には8月後半から一気に仕掛けていくことを想定しています。
もし短期投資でどうしても決算ギャンブルでひと稼ぎしたいといった方は8月中旬までの決算発表シーズンはそちらに興じてから、エントリーしていただいても結構です。
さらに今回の銘柄はいろいろな産業にからみやすいサービス業種となっておりますが、【不況に強い】といった特長があると思っています。
参考動画の中でも少しお話ししていますが、私はこれから先の日本経済は何も手を打たなければ落ち込んでいってしまう可能性を憂慮しています。これは実体経済の話です。
しかし、アベノミクスの第3の矢「民間投資を喚起する成長戦略」しかり、世界に後れを取っている第1・第2の矢「大胆な金融政策と機動的な財政政策」でしっかりと実体経済、金融経済ともに下支えできるのであれば話は別だと考えています。
おそらく、日銀が今回7月の金融政策変更に動けなかったことをふまえると、次回は9月の会合で何らかの手を打ってくる可能性があります。10月からは消費税増税も実施されますから、経済指標への悪影響を極力和らげるためですね。
であるならば、実際に金融緩和で供給されるマネーは景気が悪化しても業績を伸ばす企業に向かうことになります。アベノミクス初期のように何でもかんでも買われるわけはありません。
8月には参院選も終えて日米貿易交渉も始まってきますし、韓国への輸出管理も厳格化されてくるわけです。さらに23日の『加藤あきらの投資戦略室』でも書いておりますように、「社会保障」と「安全保障」、この2つの保障に関する屋台骨が揺らいでくるわけです。
資産は自分で守り抜かなければいけない時代がやってきます。
「株式投資をやる目的」、それは目先のお小遣い稼ぎではありません。
将来に起こるであろうインフレに対応し、さらに価値が増大する企業へと投資しておくことです。
投資の原点を思い返し、資産を形成さらに守るための選択肢として、株式投資の位置づけをアップデートしていただきたいと思います。
このような全体像、大局観のもとで今回の【加藤あきらのボーナスラッシュ銘柄】はぜひご参加いただけますと幸いです。
【 相 場 の 格 言 】
『トレーダーの相場に挑む態度はプロのビリヤードプレーヤーと同じで、
目先の1ショットではなく、はるか全体を見渡してプレーするのだ。
どのポジションをとるかを考えながらプレーするのはプロにとっての習性だ。』
(ジェシー・リバモア)
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
【加藤あきらのボーナスラッシュ銘柄】
執筆者:加藤あきら
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