株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-08-02 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

リバウンド王を目指して8月の戦略を要確認

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

未明のトランプ砲によって壊滅的な下落に見舞われた本日の日本株ですが、終値はなんとか21000円を回復して引けました。

機関投資家の値洗いなどを考えますと、下げ幅を縮めて終えたことは不幸中の幸いといったところです。

さて、事の発端となったトランプ米大統領によるツイートは、9月1日から新たに中国関税第4弾約3000億ドル相当(約33兆円相当)に対して10%の追加関税を課すというものでした。

朝の時点で日経平均先物が21000円付近でしたので、21000円割れも覚悟はしてましたが安値20960円で7月安値を割り込みました。

こうなってくると今後の展開が気になってしまうところですが、来週以降の動きとしましては、まず今回の下げが下落の初動であったのか、仕掛け的な売りだったのかを見極めて2次反応で判断していくこととなります。

昨年12月のパターンであれば下げの初動ということになりますし、一時的な仕掛け売りに近い下落であったのであれば7/18の時と同じです。

投資判断としての見極めポイントは切り返しの動きがみられた際に【半値戻しor全値戻し】かといった戻りの強さと、出来ることなら21500円までではなく21625円あるいは21750円まで戻してほしいところです。

ある人気マンガで「リバウンドを制する者はゲームを制す」との名言がありますが、そう、井上雄彦原作の『スラムダンク』です。

バスケットボールのリバウンドを獲るにはポジション取りが非常に大事になるのですが、株式投資においてもポジション取りが非常に大事になってきます。

今回のトランプ砲みたいな理不尽さに対応する上で、日頃からポジションを意識しておかなければ思わぬ大ケガに見舞われることになります。

決算シーズンですのでよく決算がらみのご質問なども頂戴しますが、基本的に決算発表後の株価反応は開いてみないと分からないです。

これはどれだけ調べても、内容が良くても売られますし、悪くても買われる場合が多々あります。

そこで、決算持ち越しについては弊社では原則ポジションを縮小しておかれることをお勧めしておりますので、基本的には売っておかれた方が無難と言えます。

もし持ち越しされる場合には、銘柄によって変動幅がまちまちですが現在の株数で±10%程度の上下があった場合の損益状況をシミュレーションしていただくのがよいと思います。

あとは銘柄によって主力株・小型株の別やリスク許容度などにあわせて持ち越しされるかどうかをご判断いただくのがよいと考えています。

と言いますのも、私の個人的な考えでは最も警戒しなければならない日柄は8月の下旬頃とみているからです。

決算ギャンブルをして捕まってしまい、ロスカットできないでいるうちに市場の投げ売りに巻き込まれると被害は甚大です。決算前は必ずポジションを縮小しておく習慣が大事です。

決算反応がよければまた買い直していくチャンスを狙っていくだけですから、1円も損しません(笑)。

さて、いつものように話がそれましたが、今後の展開としてメインシナリオは来週に一旦の自律反発がみられて、夏休み明け頃にもう一度下落局面が来るとみております。

その下げ幅がどれくらいのインパクトになるのかは想像できませんが、下げるからと言って悲観する必要は無いと考えています。【なぜならまた9月には反発してくると思っているから】です。

むしろ下げてきた時のことを考えてあらかじめキャッシュポジション(現金)を厚めに用意しておき、下げ止まりを見計らってすかさず飛び込んでいく、コストも安く拾えてその後の値幅も大きいわけです。

これで文字通りの「リバウンド王」になれることでしょう。

本日も決算でイビデン(4062)やアイ・アールジャパンHD(6035)などが大幅高しましたが、アイ・アールジャパンにいたっては3/18にご紹介した時から知らぬ間に104.17%の上昇にもなっていますね。

令和始まってのセル・イン・メイやこれまでの市場動向で、いろいろと紆余曲折あった中でここまで持ってられるかどうかは、取り組み方によって変わってきます。

できることなら上昇株をずっと持ち続けられるような取り組み方をしていきたいですね。

同じ銘柄を売買していてもすごく儲かっている人と損している人はいるものです。基本的な取り組み方が分からないといった方はぜひご相談ください。

私が本日の相場で見ていたのはフリービット(3843)とネットワンシステムズ(7518)、あとエス・サイエンス(5721)を少々といったところです。ホントにチラ見程度ですが(笑)。

エス・サイエンスと言えば往年の仕手株でまさに【仕事人の秘蔵銘柄】に近しい感じですね。なかなか仕事人が動かないですが(笑)。

そんなキワドイ株もちらほら動いてきておりますので、急落に慌てず見落としのないように隅々までマーケットを監視しておきたいですね。

それでは来週の相場に期待しながら、8月相場も勝ち越しを狙って取り組んでまいりましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『トレーディングはメンタルなゲームだ。
 大衆は、自分たちがマーケットに立ち向かっていると勘違いしている。
 実際は自分との戦いである。』
(マーティン・シュワルツ)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
フリービット(3843)
ネットワンシステムズ(7518)
エス・サイエンス(5721)

執筆者:加藤あきら

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