先週からの急落相場は買い!?赤札銘柄を中心に監視強化
先週に続いて米国の債券市場で次の利下げを催促するような金利低下が一段と進み、日本株は為替の円高進行とともに日経平均が続落となりました。
先週末とあわせて2営業日で1000円超の値幅で下落したことにより、投資家心理は一段と冷え込ませたものと思われます。
とくに為替市場では8/1時点でドル円が109円台をつけておりましたので、そこからわずか3営業日の間に3.50円も円高に振れてきたことになります。
米中摩擦の激化などを売り要因とする見方もありますが、明らかに市場は米10年債利回りを意識した利下げ催促相場に突入しています。
先週末の米雇用統計などは目立ったドル売り材料となっていないにも関わらず、かえって早期利下げ期待の後退を嫌気したリスクオフの動きにつながったとみられます。
ただし、本日の下げをもって目先の下げは一巡してくる可能性もあり、結局は米国の債券市場次第というところは否めません。
しかしながら、一足飛びに20500円を試しにいくにはエネルギー不足ということもあり、もし今後下げるのであれば一旦の値戻しが必要との見方は先週と変わっておりません。
本日の出来高が膨らんだことをみる限り、朝方に為替と一緒に売り仕掛けた機関は個人の投げを誘っておいた上で買い戻したものとみられ、それでなければ、いかに押し目待ちの買い方が多かったと言えどもここまでの出来高が膨らむことは無かったとみられます。
もちろん、その背後にはGPIF(年金)などの姿があった可能性もあるでしょう。
個別株では決算が好感されたSUBALU(7270)をはじめ、大成建設(1801)、オリンパス(7733)、ゴールドウイン(8111)などがしっかりとした買いが入っており、全体に逆行高する赤札銘柄となりました。
さらに小型株では同様に決算を通過したリスクモンスター(3768)やアルゴグラフィックス(7595)などが逆行高しており、売り圧力にさらされる他の銘柄を横目に質の良い資金が集まってきている動きでした。
おそらく本日も売り叩かれた銘柄の中にはそれなりに弱気な投資家が大勢を占めている可能性があると言え、こうした弱気筋を振るい落とした銘柄から徐々に反発に向かっていくことになります。
仮に短期的なリバウンドが見られた際にはTOPIXで8/2に開けた窓埋めを意識しておく必要があると言え、それは日経平均でも同様と思われます。
今しばらくはボラティリティも高まっていますので、個別株の値動きも大きくなる可能性はありますが、株価に振り回されず節目、節目を意識してポジションを増やしたり、減らしたりしてポートフォリオを調整していただくとよいでしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『投資は敗者のゲームである。
上手く負ける(損切りする)ことのできる人が勝者となる』
(チャールズ・エリス)
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
SUBALU(7270)
大成建設(1801)
オリンパス(7733)
ゴールドウイン(8111)
リスクモンスター(3768)
執筆者:加藤あきら
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