株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-08-07 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

外部環境が頭にチラつくも、実はしっかりの日本株

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

米国株が6日ぶりの反発を見せたことで戻り期待が高まった日本株でしたが、それなりに戻り売り圧力も強く日経平均は20500円の節目で上値抵抗となりました。

とくに為替が前日比で円高に振れてきたことに対して警戒する向きが多かったとみられ、投資家のリスク回避姿勢は根強いと言えそうです。

円高要因は様々にありそうですが、ナバロ米大統領補佐官はFRBに年内75~100bpの利下げを要求しているようです。あのトランプ米大統領の50bp利下げが可愛くみえてしまいます。

さて、直近の日本市場では8/5、8/6の新安値銘柄数が500を上回っており、一旦の底入れとみられますが昨年末の暴落もまだ記憶に新しいことから、なかなか強気転換しきれない投資家心理があることと思われます。

ただ、直近の裁定買い残はおそらく4000~5000億円程度まで再び減少している可能性を考慮すると、もう一段の売りを警戒する一方でしっかりと仕込みも行っていかなければ、次の展開での利益が獲れるはずも無いことは明らかです。

スクウェア・エニックス(9684)の動きを見ていただければ、戻り売り上等で買い向かっていく投資家が多いことも分かるかと思います。

問題なのは目先の株価動向だけでなく、将来の株価が現在よりも上がっているか下がっているかであり、買い向かっていく自信のある銘柄でなければそもそも買ってはいけません。

最近のコラムで紹介しているような赤札銘柄を狙う理由は、こうした地合いの悪さがあっても買い向かっていく強気の投資家が集まっているからです。

弱気の投資家は弱気の投資家が集まっているところに吸い寄せられていきやすく、結果として値下がりする銘柄を拾っては投げ売り、上昇している銘柄に遅れて参戦しては利食いをぶつけられて投げ売りする、というのがパターン化してしまいます。

まずは買う前に自分で納得して買いを入れる必要があり、取り組むイメージを膨らませる中で資金配分やエントリーポイントが決まり、そこから逆張りで買い下がっていくのか、順張りで利乗せしていくのかが決まってくるはずなのです。

今週末には決算発表も落ち着いてくることと思いますので、高値から随分と売り込まれたBEENOS(3328)やメディアシーク(4824)といった個人投資家に人気の逆張りも狙い始めていってもよいかと思います。

順張りで狙っていく人は決算内容も見ながら増配傾向にあるデイトナ(7228)のような銘柄にも目を向けて探してみていただくとよいでしょう。

やはり今は新冷戦と言われ、どうしても外部環境のことが気になってしまうかと思いますが、TOPIXはしっかりとプラスに転じて終えています。

日本株の強みにもしっかりと注目して守りから攻めに転じていきたいですね。


【 相 場 の 格 言 】
『取引上の大罪の2つは「損失に幅を与え過ぎること」それから「早々に利益を確定しまうこと」だ。
 しかし、いずれも現在のポジションを成功させようとして犯してしまう罪なんだ』
(ウィリアム・エックハート)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
BEENOS(3328)
デイトナ(7228)

執筆者:加藤あきら

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