外部環境の好転を背景に持ち直す動きが鮮明に
相場の雰囲気もだいぶ落ち着きを取り戻してきたようですが、ここからはお盆休みが明けて市場参加者も増えてくることに期待したいところです。
足元の警戒感は根強いと言えますが、主力株をはじめ大型・中型株の一角には見直し買いが入ってしっかりとしているものも目立つようになってきています。
ドイツが経済指標の深刻な悪化状況をうけていち早く財政出動をほのめかすなど、徐々に各国の政策発動の雰囲気も高まってリスク資産の支援材料を出してきました。
それにしても今回ドイツがこのタイミングで先手を打ってきたのは意外な気もしますが、それだけ景気悪化懸念があるということなのかもしれません。
日本でも早いところ消費増税に先回りして経済対策に乗り出してほしいところですが、次期国会の日程やその前の内閣改造の日程などもまだ分かりません。
それまでは日本株が海外市場に後れをとる可能性を考慮しておかなくてはならないでしょう。
そのような中、個人投資家の主戦場でもある小型株はゲーム株やバイオ株、AIやクラウドなどのテーマ株にも資金が一部が戻り始めてきているようにみられます。
短期的にはそーせいG(4565)とアエリア(3758)のかつて新興市場を賑わせた銘柄がどこまで上値を伸ばせるかが注目されるところでしょう。
今後の展開では、上記の個人投資家に人気のある銘柄が上昇すれば長期的に塩漬けとなっていた投資資金も雪解けで動きやすくなってくるかと思います。
足元の株価水準は中期的にみれば非常に魅力的な買い場とみてよいでしょう。
このまま戻り歩調が強まるか弱まるかは今週末のジャクソンホール会合にてパウエル米FRB議長がどのような発言をするのかによるかと思います。
正確には9月の米FOMCまで年末高の期待が膨らんでくるかどうかは不透明ですので、買ってすぐ投げるような短期投資家こそもう少し様子見しておいた方がよいでしょう。
目先の上昇で買うのであれば、狼狽売りや投げ売りをせずに済むように取り組んでいかなくてはなりません。
指数が明確にレンジを上抜けてくるまでは、日本ケアサプライ(2393)やメック(4971)、総医研HD(2385)のようなじっくりと中長期で仕込んでいけるような銘柄を中心に取り組んでおくことが大事になってくるでしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『眠られぬ株は持つな』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
日本ケアサプライ(2393)
メック(4971)
総医研HD(2385)
執筆者:加藤あきら
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