本日のお取り組みもお疲れ様でした。

昨日引け後にトランプ砲炸裂で、急速に値戻ししたグローベックスと先物の動きをうけて本日の日本株も戻り優勢の相場になりました。

日本も米国も半値戻しが精いっぱいといったところでしたが、トランプ米大統領の発言が二転三転するのは今に始まったことではありません。

ただ、発言の真意はともかく、おかげで投資家はすっかり疑心暗鬼に陥り、株式市場でも為替市場でも膠着感が強まりました。

トランプ米大統領の動向も一応気にはしておきたいですが、対中交渉に関する結果がどうなるか、あとはそれが来年の米大統領選挙に向けてどういった影響が出るのか、それが問題の本質的なところかと思います。

と言いますのも、トランプ米大統領は支持率を常にチェックしており、これまでは中国に対して強硬な姿勢を見せると支持率がアップする現象がみられていたようです。

これに味をしめたトランプ米大統領は自身の影響力を最大限に使って、世界全体を振り回す格好になっています。

これまで通りまさにプロレスごっこをやっているわけですが、市場でリスクにさらされている投資家にとってはたまったものではありませんね。

それもそのはずで、トランプ米大統領は先日のツイートで自身の『真の敵』についてふれ、先日のジャクソンホール会合で講演したパウエル米FRB議長を中国の習主席を超える敵なのか？と口撃しました。

トランプ氏は米大統領に就任する前から「ワシントン（政治）とFRB（金融）を米国（国家）に取り戻す」と発言しており、これらを影で牛耳ってきた勢力と敵対する姿勢を全面に押し出して選挙に勝ったことを忘れてはなりません。
『真の敵』とは国際金融勢力のことで、さらにディープステイトと呼ばれる「内なる敵」と対峙しているとみられます。
彼ら金融勢力の力を削いだ上で金融経済から実体経済を重視する政策を採っているわけですから、資本市場は選挙に勝つための道具でしかないと言えます。
さらに言えば、トランプ砲によってアルゴリズムが過敏に反応、暴走して人間以上に損失を出している状況ですので、トランプ米大統領にとっては一石二鳥というわけです。

ただ、それに人間が振り回されてパフォーマンスを落としてしまうことはもちろん、結果として大統領選挙でトランプ氏が敗北してしまっては元も子もないと思うのは私だけではないでしょう。

どうやら私たちはノイズ（雑音）となるニュースを極力排除して、相場の流れに逆らわずに将来をみて投資していかなくてはならないという、非常に難しい立ち位置に置かれているようです。

最近の相場では、過去のリーマン・ショック後も専業トレーダーとして億の資金を積み上げた歴戦のトレーダーも資金を溶かしてしまうといったことも聞こえてきます。

しかし、ニュースに惑わされずに良い取り組みを続けていくことと、何より資金管理を重視していけばトータルで資産を増加させることができるはずです。

本日は日米貿易交渉でトウモロコシをたくさん買うのと引き換えに自動車関税が見送られる公算が高くなったとして自動車関連にも資金が入ってきました。
8/5の決算発表の時に注目したSUBARU（7270）などはこの相場の中で年初来高値を更新です。

この教訓から得られるのは、少し見方が変わっただけで株価は上昇しますし、投資家心理が強気に傾けばあっという間ということです。

株価が上下するのは当たり前で、目先の値動きや日々のニュース振り回されるとそれだけで消耗してしまいます。
むしろ足元の下げを利用して安く仕込み、秋には素晴らしい果実を収穫できるように取り組んでまいりましょう。

短期投資家にとって地合いが悪い間はまだまだ中小型株も狙い目かと思いますが、島津製作所（7701）や豊田自動織機（6201）、スタンレー電気（6923）やルネサス（6723）など足腰がしっかりしてきたものも物色していきたいですね。

せっかく誰の目から見ても分かりやすく株価が下がっているのですから、【社長大石の大仕掛け銘柄】も仕込んでいきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『負けトレーダーができないのは、どんな悪い状況でも
　自信を持ってトレード・ルールに従ってやることだ』
（リチャード・デニス）

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
島津製作所（7701）
豊田自動織機（6201）
スタンレー電気（6923）

執筆者：加藤あきら