主力株しっかりでも中小型株の値崩れには要注意
市場全体としては日経平均もTOPIXもプラス圏を維持して引けましたが、新興市場のマザーズほか中小型株が見た目以上に値崩れしてしまいました。
昨日も似たような雰囲気があったのですが、本日は直近まで上昇していた銘柄の多くが一斉に売り浴びせられ、出来高も集めていただけに個人投資家の損益状況がかなり悪化していると思われます。
外部環境としては中国が消費促進策として20項目におよぶ経済対策を打ち出しており、中には自動車の登録規制緩和なども含まれ、主力株においては下支え要因になったのではないかと思います。
その反面、昨晩の米国市場では債券の逆イールドのスプレッドが拡大して、投資家のリスク回避姿勢を強める動きが出ておりましたので、リスクにより敏感な中小型株の方が売られやすかったのかもしれません。
8/26の変化日からまだ重大な悪材料などは出てきておらず、日経平均も今のところ20000円を維持している状況ですのでアク抜け感は出てきませんが、明日からは実質的に9月の売買になってまいります。
このまま凪の相場で9月に突入していく可能性もありますが、今週末は米国が3連休を控えていますのでどうしても買い手控えとなりやすく、それと同時に売り仕掛けも行われやすいスケジュールとなっています。
おそらく短期筋は地合いの悪化を敏感に感じ取って保有株を一旦現金化する動きになったかと思いますが、中長期投資家の場合にはその点じっくりと仕込み場を待っているというところかと思います。
夏の閑散相場で積極的に売買している人は短期筋と言えるのかもしれませんが、その投資家たちがこぞって参加していた銘柄が値崩れしたということは、他の銘柄にまで売りが波及してくることになります。
そして、それが終わった後は一旦現金化された待機資金が再び市場に流入してくることになりますので、来週にはまた地合いもガラリと変わってくるかもしれません。
ですので、わざわざ薄商いの中で前のめりにならなくとも待っていれば必ずそうしたチャンスがめぐってきますので、そういう局面を虎視眈々と狙っておく方が得策と言えます。
このような相場でも銘柄は一応紹介しておきたいと思います。
例えばですが、Link-U(4446)やブレインパッド(3655)、ジャストシステム(4686)、シンポ(5903)などこれから上値を伸ばしそうな銘柄も探せば見つかるかと思いますので、動かずにはいられないというポジポジ病の方は銘柄を選定して、リスク許容度を確認した上で売買していただくとよいでしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『入る前にどこで出るかを決めておくのだ』
(ブルース・コフナー)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
Link-U(4446)
ブレインパッド(3655)
ジャストシステム(4686)
シンポ(5903)
執筆者:加藤あきら
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