単に安値覚えで動けないのは勿体ない
先週末の米国市場では米雇用統計がどうとか、Fedウォッチがどうとか言われていますが、何よりも米10年債利回りの反発が続きました。
VIX指数も15ポイントまで低下し、これは事実上リスクオンの決定打となりますと先週もお伝えしたばかりでした。
まだ全面高の雰囲気にまで広がってきていないのが残念に思われるかもしれませんが、先週あたりから風向きが変わって短期資金が動いているのは事実です。
あとは買い方が素直について来れるか、これまでの弱気の見方を変えてドテン買いできるかどうかだけでしょう。
色々リスク面にも目を向けておかなければなりませんが、単に安値覚えで動けないというのは勿体ない話です。
逆にこの発想が出来ない投資家の買い余剰金が多く待機しているとすれば、少し上にある戻り売りゾーンの売り物を消化してもう一段高する期待も持てるというものです。
日経平均はまだ8月初めの水準に届いていませんが、どの指数よりも先に200日移動平均線を超えてきましたので、指数先行型の上昇に違いないですが遅かれ早かれ他も後から追随してくる可能性が高くなるでしょう。
こうした時の対応法としましては、下手に予測して決め打ちしてしまうと余計にその考えに縛られて身動きが取れなくなってしまいますので、業種を絞って待ち伏せ投資することです。
為替がしっかりなので景気敏感の輸出関連に手を伸ばしたいところですが、循環物色ならヤマトHD(9064)などの陸運や旧ドン・キホーテのパン・パシフィック(7532)などの小売なども総じて買われてくるはずです。
景気後退懸念から景気拡大期待に見方が180°変わってくる可能性もあるのですから、内需株でも十分に値幅が狙えるはずです。
中には荏原実業(6328)のような機械株で内需のものもあります。
銘柄選定のポイントは特に200日移動平均線を上回っていることが重要で、すかいらーくHD(3197)、ケーズHD(8282)、マツモトキヨシ(3088)、タカラレーベン(8897)などの需給状況が良さそうなものを狙っていきたいですね。
また先週は積水ハウス(1928)が決算後に大きく買われ、建設業なども物色の目が向かいやすくなっているかと思います。
さらに、地銀の島根銀行(7150)がストップ高していたことも記憶に新しいですよね。
そんな中で、建設業でも合従連衡のM&A旋風が吹き荒れており、ミサワホーム(1722)などはパナソニックやトヨタ系の住宅事業とつながりが深く、いつ特大ニュースが飛び込んできてもおかしくないと言えます。
そろそろ今週末のメジャーSQや週末の3連休などが意識され始める頃で、大型株の物色も手が一旦止まってくると中小型株にも物色資金が向かいやすくなってくるはずです。
米国債の金利動向などまでは見るのが難しいと感じる方でも投資家心理の改善傾向を感じている方は多いかと思います。
市場はまだまだ疑心暗鬼の手探り状態で上昇している段階ですので、まだまだ投資機会が残されていると言えるでしょう。
周りにまだ悲観派が多い間は上昇が続くとみておいてもよさそうです。
どうやら今回の内閣改造人事はサプライズ感に欠けた手堅いものになる可能性もありますので、あまり期待し過ぎずに個別株に軸足を置いて勝負していきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『大当りを狙った投資が報われることはほとんどない』
(ピーター・リンチ)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ヤマトHD(9064)
パン・パシフィック(7532)
荏原実業(6328)
すかいらーくHD(3197)
ケーズHD(8282)
マツモトキヨシ(3088)
タカラレーベン(8897)
ミサワホーム(1722)
執筆者:加藤あきら
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