株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-09-10 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

大型株の上昇一服後は中小型株に資金が向かってくる

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

強い動きを続けてきた日経平均は8月の下落前水準にあと一歩のところで失速、一応6日続伸となりましたが日経寄与度の高い銘柄を中心に上昇一服の動きになってきました。

個人投資家にとってはチャンス到来といったところで物色の変化が起こってくるところと言えるでしょう。

まず、特徴的な銘柄を見ていくと指数採用ではないですが、オリエンタルランド(4661)がようやく利益確定売りで値崩れしてきましたね。物色の潮目が変わるタイミングです。

代わって本日の値上がり業種のトップに立ったのが銀行株、物色の順番でいくと最後に買われる遅行業種です。

これでようやく循環物色の一週目が一巡してきていることを物語る動きかと思います。

主力株はここからある程度利益確定売りで小休止に入るかと思われますので、次の買い場は今週末のSQ通過後、あるいは来週の金融政策発表まで待った方が良いかもしれません。

では、物色の二週目に入ったら何を狙っていくか、半導体は米国のSOX指数なども強いですが、利益確定売りが出始めている中で買い向かっていくのは少し腰が引けちゃいますね。

そこで、次の狙い目は機械株を本格的に買っていく局面ではないでしょうか。

と思ったら早速ファナック(6954)やオークマ(6103)が上昇してきたじゃないですか。
IHI(7013)も大幅高、続いて小松製作所(6301)、日立建機(6305)の重機系も上昇幅が大きいですね。

では、ちょっと目線を変えて電気機器やガラスもそろそろじゃないかと思います。
調べてみるとミネベアミツミ(6479)などは先行業種と一緒に上がってきてたんですね。
電気機器は為替の影響も受けやすいので円安好感で一緒に買われてきたのかもしれません。

もしかするとマーケットに手詰まり感も出始めてくるのかもしれませんが、次の二週目に入る段階で気を留めて注視しておきたいのは大型株の上昇モメンタムが弱まって、徐々に時価総額が低い企業に資金が降りてくるかどうかです。

少し時価総額が低いものに目線を下げて、化学の日本ゼオン(4205)や機械だと日揮(1963)などを物色していくのが妥当でしょうか。
チャート上ではまだ中長期の移動平均線を上回ってきておりませんので、需給面にはまだ少々不安を残しています。

冒頭で個人投資家にとってチャンス到来とお伝えしたのは、マーケットの手詰まり感が出てくると中小型株が買われやすくなってくるからです。

チャートから見れば三桜工業(6584)、タカトリ(6338)、ダイビル(8806)、穴株としてかつての成長株のJIA(7172)もご紹介しておきましょう。

本格的な先高期待感が出てくるまではもう少しの辛抱かと思いますが、アベノミクスの成長戦略も実行に移される可能性が高まってまいるかと思いますので、Society5.0の実現に向けた改革に期待しておきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『マーケットで素早く対応する事は重要である。
 成功している投機家は未来を予測し、事が起こる前意に行動するタイプである。』
(バーナード・バルーク)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
IHI(7013)
小松製作所(6301)
日立建機(6305)
ミネベアミツミ(6479)
日本ゼオン(4205)
日揮(1963)
三桜工業(6584)
タカトリ(6338)
ダイビル(8806)
JIA(7172)

執筆者:加藤あきら

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