株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2019-12-19 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

全体手詰まりの相場で直近IPO株が狂喜乱舞の大宴

日経平均は24000円の高値圏にあって随分上がったのに、手持ちの株がなかなか上がってこない・・・なんて悩んでいる投資家は多そうですね。

米国ではトランプ米大統領が弾劾訴追にかけられて進退を迫られているみたいですが、マーケットはずいぶんと慎重になって手詰まりみたいですね。

正直申せば私は全く気にしておりません。
トランプ米大統領の後釜にはペンス副大統領が控えていますので、交代したらむしろ爆上げになってしまうかもしれません(笑)。

あとは世界株式全体で見た場合に昨日の日本株だけが不可解に下げたことが起因しているのかもしれないですが、年末の手仕舞い売り需要はそれなりに強いことを想定していた私としてはかえって底堅い印象を持っています。

それはそうと、直近上場のIPO株がやたらと爆発してますね!
個人投資家の資金がこれだけ活発に動き回るのは予想外でした。

当コラムでは12/5に新規IPO株の特集とマーケットの特殊的な需給関係について書きましたが、新台入荷の感触はいかがでしょうか?

ズラリとIPOスケジュールを並べた22銘柄のうち、本日で15銘柄が上場を果たしています。

初値とその後の推移をカンタンに振り返っておきましょう。

ALinkインターネット(7077)[マザーズ]は公募価格「1700円」に対して初値はなんと2.3倍の「4020円」と好調なスタート!
12/12高値5340円は最大上昇率が214%に達し、見事3倍を達成しました。
やっぱり人気化したかという感じですが、プラチナチケットを入手できた投資家は大満足でしょうね。

テクノフレックス(3449)[東証2部]は地味めな銘柄でしたので初値高騰は見られず公募価格「900円」に対して「1062円」と18%上昇でした。
しかし、その後のセカンダリーで大いに魅せてくれてますね。12/18高値1360円をつけて最大上昇率は51%です。
昨日高値圏でシコリを残したのが気がかりですが、短期トレードとしては十分な値幅が獲れたことでしょう。

SOSiLA物流リート(2979)[REIT]は今回唯一のREIT案件ということで注目でしたが、公募価格「103,000円」に対する初値は「112,500円」で9%の上昇率。
セカンダリーでは12/11高値119,200円をつけて最大上昇率は15%となり、もはやREITのボラティリティではありません(笑)。

マクアケ(4479)[マザーズ]は今注目度No.1の銘柄で昨日のコラムでも取り上げましたね。公募価格は「1550円」、初値は「2710円」と74%上昇と吸収金額の割に初値高騰となりました。
スゴイのはそこからのセカンダリーで、本日高値5350円をつけた時で最大上昇率は245%で、およそ株価3.5倍を達成と言ってよいでしょう。
何よりも売買代金が凄まじいですね!個人投資家の底力に恐れ入りました。

メドレー(4480)[マザーズ]は今回の中で数少ない“初値割れ”となったIPO案件です。
これについてはやっぱりという感じで、吸収金額が多いため厳しい船出となりそう…と書きましたね。
公募価格「1300円」に対して初値「1270円」で惜しくも届かず、下落率▲2%でした。本日は公募価格付近まで回復してきておりますが、12/12高値1350円を抜けてくれば上値を伸ばせるかもしれないですね。

ランサーズ(4484)[マザーズ]以降は前回コメントできませんでしたが、まずまずといった印象で公募価格「730円」に対して初値「842円」で上昇率15%、上場当日の16日が最高値で960円をつけ最大上昇率は31%です。
直近IPO祭りの中では霞んでしまいますが、もしその中でマネー循環となればチャンスが巡ってくるかもしれないですね。

ウィルズ(4482)[マザーズ]これは今回のIPO案件の中では超プラチナチケットで吸収金額3.3億円と超小型案件でした。もはや規格外と言っても過言ではなく、公募価格「960円」に対して初値は「4535円」とビックリの4.7倍にまで高騰。。。
上場当日に最高値4960円をつけて最大上昇率は416%に達しましたが、本日は4750円のストップ高で張り付きとなり最大上昇率を更新する可能性も。IPO株はやはり夢がありますが、ジェットコースター相場にはご用心!

フリー(4478)[マザーズ]今回のIPO案件では最も大きい吸収金額となった大型IPO案件でしたが、無難な登場となりホッとしています。
公募価格は「2000円」で初値は「2500円」と華麗に25%上昇でスタート、その後も出来高をしっかり伴って上昇し、本日はストップ高になる場面も見せてくれました。
最大上昇率は56%で十分満足できる範囲ですし、何より時価総額がそれなりに大きいので今後は良くも悪くもマザーズ指数に大きな影響を及ぼす存在になりそうです。

BuySell Technologies(7685)[マザーズ]は3社同時上場の一角ですが、市場全体の膠着感もあって資金が向かいやすく初値高騰となりました。
公募価格は「1270円」に対して初値は「3720円」と92%上昇となりました。結局は当日の初値に近い3770円が最高値で最大上昇率は95%とその後は伸びを欠いています。高値でのシコリ玉を序盤でどこまで吸収しきれるかが今後の焦点となります。

JTOWER(4485)[マザーズ]は5G関連ということで当然人気化が予想された株ですが、初値はほどほどで公募価格「1600円」に対して「2620円」の63%上昇でスタートしました。昨日の下ヒゲはかなり良い押し目でしたね。
本日は高値更新からスタートしてあれよあれよという間にストップ高まで買われました。
現在高の水準で最大上昇率は93%ですが、本日の出来高を見ると買えていない投資家も多そうですので明日も人気化しそうですね。

ユナイトアンドグロウ(4486)[マザーズ]これも吸収金額が6.5億円と超小型案件でプラチナチケットでしたね。
当然初値高騰となりましたが、公募価格「1270円」に対して初値「3205円」で2.5倍になって登場です。
本日はさらに上値を伸ばして結局ストップ高で引けましたが、現在高の水準で最大上昇率は3倍を超えてきました。
明日も人気化するようなら上記のウィルズ(4482)に負けじと上値を伸ばしそうですね。

ランディックス(2981)[マザーズ]本日上場で吸収金額は控えめの11.4億円とこれも良さそうな案件でした。
公募価格「1630円」に対する初値は「3660円」で上昇率124%と2倍超えの新台入荷となりました。
本日の高値4075円で最大上昇率は2.5倍とホルダーはきっとお祭り騒ぎでしょうね。

SREホールディングス(2980)[マザーズ]これだけIPOが活況となった本日、晴れて新規上場を果たしましたが今回の中で2つ目となる“初値割れ”となりました。吸収金額が153億円と比較的大きめの規模でしたので敬遠されてしまう面も否めないでしょう。
公募価格「2650円」に対する初値は「2475円」で下落率▲6%で寄り付き、その後は高値2565円まで上値を試しましたが、結局、公募価格の奪回には至りませんでした。
上場ラッシュの中で不動産株としてみた場合には割高感が払拭し切れなかったのかもしれないですね。これは明日以降も厳しい戦場となりそうですね。

以上、今回の新規上場を果たした直近IPO株15銘柄でした。
割と活きの良い資金が暴れまわっていますので、この勢いが他の新興市場銘柄にも流れ込んできたら凄いインパクトになりそうですよね。

冒頭で相場膠着感に悩んでいる投資家の方々、市場の資金は循環しますのでど~んと構えて次の相場を待ち構えておきましょう!

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

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