香港市場が再開で大幅安も戻りを試しにきた日本株の見どころ
昨日の時間外では日経先物が一時23000円をつけましたので、そこからみれば日経平均は1.5%程度の反発を見せたことになります。
本日から再開の香港市場では14時頃まで下げ幅を縮小する動きでしたが、その後は朝方の安値を下回って下値模索の展開となっています。
本日の値上がり銘柄の中には相変わらず川本産業(3604)やカイノス(4556)、興研(7963)など今やお馴染みとなってきたウイルス関連の面々がストップ高で食い込んでますので、収束というにはまだ早計でしょうが、下げの大きかった資生堂(4911)、コーセー(4922)などは戻りを試しています。
問題はここからで、指数が1.5%ではなく2%の上昇を見せるようになってくると相場の風向きが変わってきたと言えるようになるかもしれません。逆に日経平均でいう23500円付近を戻せないようであればまだまだ相場は弱含みとみておく必要があるのでしょう。
まだまだ根強い警戒感が残る中で、ここ最近弱かった海運が値上がり業種トップ、同じく原始的なシクリカルの鉱業が第2位に入ってきています。
実際に世界経済に及ぼす影響が大きくなる懸念があればこれらが反発することは考えにくいと言えます。
つまり、現段階においてはテレビ等で過激に報道されている程は影響が広がらないだろうと認識されているとみられます。
現在、今回の新型ウイルスによる死亡者が中国で132人となり感染者は5000人を超えていると推計されていますが、例年のインフルエンザによる死亡者が年間で50万人にものぼることを比べても比較にならないと言えるでしょう。
よって、あくまでも今後の見通しに重点を置いて相場をみておきたいところですが、意外にも直近で堅調な動きを見せているのが不動産セクターです。
昨日の引け後に米ブラックストーンがユニゾHD(3258)に対するTOB価格を引き上げて話題になりましたが、先日の同じく米ベインキャピタルが昭和飛行機(7404)にTOBを仕掛けてきていることからも、日本の不動産市場に目をつけていることは明らかです。
ここから導き出せる答えは、“インフレ”の一択です。
投資家として最も恐れなければならないことはこの“インフレ”であり、株式投資はこのインフレに対応した有力な運用手段と言えます。
これらをヒントに、普段目をつけていなかった不動産株や含み資産株なんかを狙っていくのもよいと思いますが、残念ながら問い合わせ殺到で時間に追われてご紹介できそうな銘柄を探せませんでした(笑)。
それでなくとも、本日の決算発表で実績はまだ回復に程遠いながらも、受注が大きく伸びてきているアドバンテスト(6857)やSCREEN(7735)などを見れば、これは買いだ!となるわけですよね。
こうした相場の中心的存在にある半導体株や新しい相場のけん引役として対抗馬に躍り出てくるのが自動車株なのかエレクトロニクス株なのか、あるいは穴馬候補の不動産株なのか、なんて考えながらみていくのが最も理に適った投資の王道と言えるのではないでしょうか。
どうか新型コロナウイルスにばかり捉われずに相場全体を見渡しながら投資の視野を広く持って株式投資を楽しんでいただきたいと思います。
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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
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