株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-03-02 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

日銀の始動が明らかにした政策期待、口先だけでなく実際の発動待ち

待ちに待った日銀がようやく動き出した!?

半導体関連の【トップ・オブ・チャーティスト加藤銘柄】はストップ高となり、他の半導体関連銘柄も軒並み大幅反発を見せつけています。

これは今週公開の【新・裏道王道銘柄】も銘柄公開後の値動きが非常に楽しみですね。

と言いますのも、本日の前場中ごろで日銀の黒田総裁が談話が発表されたことにより、急速に買戻しの動きが強まってきました!

どうやら「今後の動向を注視しつつ、適切な金融市場調節や資産買い入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針である」と発言した模様。(ロイターより)

私がかねてより申し上げてきた金融政策の変更について、前週末の米国市場でもパウエル米FRB議長が追加緩和措置についての言及があり、引けにかけて大きく買い戻しの動きがみられました。

日米ともにあくまで口先介入を行ったに過ぎないわけですが、それだけでショートカバー(売り方の買い戻し)が一気に噴出する動きになってしまっています。

やはり先週末と本日で“セリングクライマックス(売りの最終局面)”になってきたのかもしれません。
先週末は売買代金4兆円を超えており、本日も週明けで海外勢の売買が少なくなりやすいにもかかわらず売買代金は3兆円台半ばまで膨らみました。

この不安定な世情を映してなのか、どれだけ株式市場の暴落に賭けている投資家が多いのか分かりませんが、もはやこの異常とも言える資本市場で一か八かに賭けるのは先走り過ぎです。

ゲームはまだ終わっていませんし、株式市場にいたっては振り出しに押し戻されただけですので、まだここからといったところになります。売り方も買い方も焦らずにいきましょう。

さて、日経平均は金融政策期待が少し持ち上がっただけで前週末比450円近く上昇し、買い戻し一巡後は伸び悩みでしたが、これで金融政策次第で株価が上昇する今の市場メカニズムはご理解いただけたかと思います。

目下で一番の問題は債券市場であり、米10年債利回りは今朝9時台に1.043%まで低下し、為替もドル売りから107.30円台まで突っ込んでくる場面がありました。

要するに金融当局がどのような政策を出してくるのかによって、今後も思惑的に乱高下する可能性はあるのでしょうが、いくらなんでも米10年債利回りの1.0%台はやり過ぎなのです。

どう考えても債券バブルなわけで、仮に米FRBが利下げすることを織り込みにいく動きとしても現行からは年3回(0.25%×3回)分の利下げまで踏み込んでいくと考えているのでなければ辻褄が合いません。

一連の新型コロナウイルス騒ぎが(過剰に不安が煽られて)最悪な広がり方をしているとは言え、米FRBは利下げ措置をとることはおそらく無いでしょう。
あるとすれば別の金融緩和策、つまり裁量的にコントロールしやすい量的緩和を行うものと思われます。

日銀も同様に金利を一段と低下(マイナス金利の深堀り)は出来ないとみられるために、資産買い入れの増額とさらに政府の財政出動と合わせて新たな資金供給策に踏み込んでくるのではないかと予想されます。

朝方から強い買いが入った半導体株はもちろんですが、後場からは幅広い業種にも資金が回ってきて、トヨタ自動車(7203)などもプラス転換してきています。

さらに、なんと言っても見逃せないのは中小型株の反発の大きさで、マザーズ指数は先週頑張ったメルカリ(4385)が反落であっても一時8%もの上昇を見せたのです。

本日は追証売りがそれなりに嵩んだはずですが、前週末と本日の2日間ではそれなりに大きな出来高形成となりましたので、売り物を吸収して値上がりしたとみることができます。

今週は米FRBの政策判断に作用してくる「米2月ISM製造業景気指数」と「米2月非製造業指数」、そして「米2月雇用統計」が立て続けに発表されることとなります。

さらに、今年の米大統領選挙において重要イベントである『スーパーチューズデー』が3/3、そして3/5に『OPEC総会』、そして週末に『OPECプラス会合』があり、いずれも今後の相場展開では波乱要因になりやすい重要なものが目白押しです。

もし中小型株も主力株と一緒にここら辺で底入れしてくるとなれば、世界のリスク資産である原油やコモディティなども反発を見せてくるかもしれません。

こうした波乱含みの相場展開の中で生まれる投資機会というのは、「後から振り返ると絶好の買い場だった」と言われる、云わば“エッジ”が効いてくるチャンスと捉えておくのがよいでしょう。

株なら何でもよいというわけではなく投資すべき理由が明確な企業であればこそ、こうした波乱の展開でもバブル的に買われる異常な相場であっても積極的に買い向かっていくことができる株なのだと思います。

例えばフルヤ金属(7826)、扶桑化学工業(4368)といった昨秋に買いそびれた優良株をいま一度拾う上ではチャンスかもしれません。

先週末には「コロナのせいで」と下げた株が、もしかすると「コロナのおかげで」各国が協調体制をとって対応にあたり、政策期待も広がっていくことになるのではないかと思います。

日銀や米FRBといった金融当局者の“口先介入だけでなく、実弾として政策発動が出てくる”タイミングを監視しておきましょう。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆東京エレクトロン(8035)[半導体]
昨夏7/6ご紹介から最大50%上昇で1.5倍!
反発地合いで飛び出してきたのはやはり半導体株。
本日は1000円値上がりの4.5%高。出来高も申し分無い。

◆東急不動産(3289)[不動産]
昨秋9/6ご紹介から最大22%上昇!
直近でかなり売り込まれたが本日は大きく反発。
相場は振り出しに戻されるも、手替わりで今後に期待。

◆細谷火工(4274)[化学]
2/20ご紹介から20%超値下がり後に大きく反発。
北朝鮮が飛翔体発射で地政学リスク噴出か?
これは今後のニュースを要チェック。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
 彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
フルヤ金属(7826)
扶桑化学工業(4368)

執筆者:加藤あきら

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