NY株高を好感し続伸、19400円-19700円のレンジを想定

●9日のNY株式市場は新たな金融支援策を好感して続伸。米連邦準備理事会は2兆3000億ドル（約250兆円）の緊急資金供給策を発表。投資適格級に限定していた社債購入の枠組みを拡充し、低格付け債も購入対象にするなどの異例の措置。FRBのパウエル議長が米経済が確実に回復軌道に乗ったと確信するまで「あらゆる手段を力強く、かつ積極的、野心的に利用していく」と述べ買いが優勢となる。
また新規保険申請件数は660万6千件と過去最多だった前週の686万7千件（664万8千件から修正）からは減少したものの市場予想（520万件）を上回ったことも支援材料。
ダウの上げ幅は一時500ドルを超え、取引時間中としては3月11日以来、約1カ月ぶりに2万4000ドル台を回復する場面もみられたが、原油相場が急落に転じて上げ幅を縮小した。

ダウ工業株　　　　２３７１９.３７（＋２８５.８０）△１.２２％
ナスダック　　　　　８１５３.５８（＋　６２.６８）△０.７７％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２７８９.８２（＋　３９.８４）△１.４５％

●本日の日経平均は高値もみ合いと読む。週末を控え現地10日の米国株式市場が聖金曜日の祝日で休場となることもあり、積極的な売買は限定的とみられ、ポジション調整の売りも後場は警戒される。ＣＭＥ日経平均先物の終値は１万９４６０円で、昨日の東京市場の日経平均終値１万９３４５円と比べ１１５円高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は１万９４７０円。

★日経平均株価のポイント
１万９５６４円　３月２５日高値
１万９４６０円　ＣＭＥ日経平均先物
１万９３４５円　昨日終値
１万８８０９円　５日線
１万８５９４円　２５日線

●騰落レシオ（25日）88.18%％


●今週の予定

10日（金）
米 休場
日 3月 企業物価指数
中 3月 生産者物価指数(PPI)
中 3月 消費者物価指数(CPI)
中 3月 社会融資総量
中 Q2 総合リスク
米 3月 消費者物価指数(CPI)
中 3月 マネーサプライM2(前年比)