NY株しっかりも反動安を警戒、19500円-19800円のレンジを想定

●14日のNY株式市場は経済活動の再開を先取りし大幅高。ニューヨーク州のクオモ知事が「新型コロナウイルスによる死亡者数が頭打ちとなった」と発言し、収束期待が一段と高まった。トランプ米大統領は「行動制限の解除について一両日中に政府としての指針を発表する」と述べ、カリフォルニア州などの一部地域では5月1日をめどに経済活動を再開させたいとの考えを示した。また中国におけるアイフォン販売の急回復が伝わり、アップルだけで約94ドルダウを押し上げた。

ダウ工業株　　　　２３９４９.７６（＋５５８.９９）△２.３９％
ナスダック　　　　　８５１５.７４（＋３２３.３１）△３.９５％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２８４６.０６（＋　８４.４３）△３.０６％


●日経平均は前日に先取る形で上昇した。本日はNY株しっかりも反動安を警戒と見る。ＣＭＥ日経平均先物の終値は１万９５２０円で、昨日の東京市場の日経平均終値１万９６３８円と比べ１２０円ほど安い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値はＣＭＥと同値の１万９５２０円。

●トヨタ自動車が来週にフランスやポーランドの工場で稼働を始める方針を明らかし、一部で生産再開の動きが出始めている。フランスの工場は今月22日から、ポーランドの工場は23日からそれぞれ稼働を始める見込み。

★日経平均株価のポイント
２万０２３７円　下げ幅の半値戻し
１万９６３８円　昨日終値
１万９５２０円　ＣＭＥ日経平均先物
１万９３７５円　５日線

●騰落レシオ（25日）105.38%


●今週の予定

15（水）
米 4月 NY州製造業業況指数
米 3月 小売売上高(前月比)
米 3月 鉱工業生産(前月比)
米 3月 設備稼働率季調値
米 2月 企業在庫(前月比)
米 4月 NAHB住宅市場指数

16（木）
独 3月 消費者物価指数(CPI)改定値
米 3月 建設許可件数
米 3月 住宅着工件数
米 4月6日週次 新規失業保険申請件数
米 4月 フィラデルフィア連銀業況指数

17（金）
中 3月 固定資産投資(前年比)
中 3月 鉱工業生産(前年比)
中 3月 小売売上高(前年比)
中 Q1 国内総生産(GDP)(前年比)
欧 3月 EU基準消費者物価指数(HICP)改定値