NY株安を嫌気し売り先行　19200円-19500円のレンジを想定

●6日のNY株式市場は、米中関係悪化懸念でダウは3営業日ぶりに反落。ナスダック指数は3日続伸。米国内での経済活動を段階的に再開し、景気回復を期待した買いが先行した。しかしながらADP発表の4月の全米雇用報告で非農業部門の雇用者数が、前月比2023万人減と大幅な減少となり嫌気した売りが出た。また新型コロナへの対応を巡り、米中関係の悪化が意識され下げ幅を拡大して引けた。

ダウ工業株　　　　２３６６４.６４（－２１８.４５）▼０.９１％
ナスダック　　　　　８８５４.３９（＋　４５.２７）△０.５１％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２８４８.４２（－　２０.０２）▼０.７０％

●連休中のNYダウ
５月１日（金）　　２万３７２３ドル　（６２２ドル安）
５月４日（月）　　２万３７４９ドル　（　２６ドル高）
５月５日（火）　　２万３８８３ドル　（１３３ドル高）

●市場調査企業ＤＲＡＭｅＸｃｈａｎｇｅによると、半導体ＤＲＡＭ価格、39カ月ぶりの最大幅上昇したとしている。先月ＤＲＡＭ（ＤＤＲ4　8Ｇｂ製品）の固定価格は3月（2.94ドル）に比べて11.9％上昇した3.25ドル（約346円）。ＤＲＡＭｅＸｃｈａｎｇｅは「ＰＣ用ＤＲＡＭ需要が中国メーカーの間で大きく増えた」とし分析している。

●米製薬会社ギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」について、米食品医薬品局（ＦＤＡ）は1日、新型コロナウイルスの感染症治療薬として同薬の緊急使用を承認したことより、厚生労働省は新型コロナの治療薬として本日にも「レムデシビル」の使用を承認する見通し。

★本日の日経平均はNY株安を嫌気し、売り先行と見る。為替相場はドル・円が１ドル＝１０６円台の前半で推移しており円高も嫌気されよう。ＣＭＥ日経平均先物の終値は１万９３６０円で、連休前の東京市場の日経平均終値１万９６１９円と比べ２６０円ほど安い水準。


★日経平均株価のポイント
１万９６１９円　連休前（５月１日）終値
１万９３６０円　ＣＭＥ日経平均先物
１万９２１５円　２５日線

●マザーズ売買代金億2145円 活況

●騰落レシオ（25日）103.7%

●日経平均ボラティリティー・インデックス41.37まで上昇

●前営業日のストップ高11銘柄（気配含まず／一時含む）

テラ・アイロムＧ・日食品・アスコット
アズーム・ＵＵＵＭ・広栄化学工
日インシュレ・ＨＭＴ・ＰＸＢ・だいこう（監理）

●今週の主な予定

7（木）
米 4月27日週次 新規失業保険申請件数
米 Q1 労働コスト速報値
米 Q1 労働生産性速報値

8（金）
米 3月 消費者信用残高
日 3月 全世帯消費支出(前年比)
独 3月 輸出入
独 3月 貿易収支(EUR)季調値
米 4月 雇用統計
米 3月 卸売在庫(前月比)