スピード調整でも下げ限定的と読む　20100円-20400円のレンジを想定

●12日のNY株式市場は感染拡大の第2波を警戒した売りで一段安。「NY州が15日から経済活動を再開する方針」を示し買いが先行した。またNY連銀が前日金融市場の安定と米企業の資金繰り支援を狙い、「社債に投資するETFの購入を12日から開始する」ことも好感。ダウは160ドル高まで上昇したが、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が上院の公聴会で、ロックダウンの解除や経済活動の再開を急げば感染の再拡大を招き「不必要な苦しみや死を招くだけでなく、景気回復を遅らせる可能性もある」と警告し、売りが先行した。引け1時間前にロサンゼルス郡で自宅待機3か月延長の可能性が報道され急落した。

ダウ工業株　　　　２３７６４.７８（－４５７.２１）▼１.８９％
ナスダック　　　　　９００２.５５（－１８９.７９）▼２.０６％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２８７０.１２（－　６０.２０）▼２.０５％

●アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの影響で経済が悪化する中、中央銀行にあたるFRB（連邦準備制度理事会）に対して、マイナス金利を導入するよう求めた。

★本日の日経平均はスピード調整でも、下げ限定的と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万０１４５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万０３６６円と比べ２２０円ほど安い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は２万０１６０円。

★日経平均株価のポイント
２万０３６６円　昨日終値
２万０１４５円　ＣＭＥ日経平均先物
２万００４６円　５日線

★目先の上値観測は、3/19の16358円から3/25の19564円まで上げた値幅の「3206円」が、直近安値の4/3の17646円から上に出ると「20852円」に繋がり易い。

抜ければ2/28～3/6にもみ合った「21000円」。
下値は直近安値である4/22の「18858円」の水準。


●マザーズ売買代金 1629億円（5/12）

●騰落レシオ（25日）124.85%

●日経平均ボラティリティー・インデックス29.35まで上昇

●前営業日のストップ高12日―19銘柄（気配含まず／一時含む）

ヒップ・博展・エプコ・アスモ・ＳＬＤ
テクノフレ・アズーム・ＮＴＬ・ＩＰＳ
ダイトーケミ・ＧＭＯＡＰ・弁護士コム
ブランジスタ・テックＰ・松尾電機
フレアス・ウイルテック・プロルート・エフオン

●今週の主な予定

13(水)
欧 3月 鉱工業生産(前月比)
米 4月 生産者物価指数(PPI)最終需要(前月比)

14(木)
米 4月 輸入物価(前月比)
米 5月4日週次 新規失業保険申請件数

15(金)
日 4月 企業物価指数(前月比)
中 4月 固定資産投資(前年比)
中 4月 鉱工業生産(前年比)
中 4月 小売売上高(前年比)
欧 Q1 国内総生産(GDP)2次速報値(前期比)
米 5月 NY州製造業業況指数
米 4月 小売売上高(前月比)
米 4月 小売業販売高
米 4月 鉱工業生産(前月比)
米 4月 設備稼働率季調値