手がかりなく弱含みと読む　20100円-20400円のレンジを想定

●13日のNY株式市場は景気低迷の長期化を意識した売りで続落。米連邦準備制度理事会のパウエル議長は「景気悪化の範囲やスピードは第二次大戦後の現代史に前例がない」と指摘。マイナス金利の導入については否定的な考えを示し、投資家心理を冷やし、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。また、米公務員年金基金が一部中国企業への投資を無期延期にすると発表し、米中摩擦の再燃を警戒し相場を圧迫。

ダウ工業株　　　　２３２４７.９７（－５１６.８１）▼２.１７％
ナスダック　　　　　８８６３.１７（－１３９.３８）▼１.５５％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２８２０.００（－　５０.１２）▼１.７５％

●アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの影響で経済が悪化する中、中央銀行にあたるFRB（連邦準備制度理事会）に対して、マイナス金利を導入するよう求めた。

●米国の首都ワシントンＤＣのボウザー市長は13日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた外出禁止令を6月8日まで延長すると発表した。今月15日が期限だった。

★日本政府は14日、専門家会議が作成した基準をもとに、緊急事態宣言を解除する都道府県を選定する。基準の原案によると、解除の目安の一つが「10万人当たりの1週間の感染者が0.5人以下」。直近の状況で試算すると東京や大阪など8都道府県が満たしていない。


★本日の日経平均は手がかりなく、弱含みと読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万０１６５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万０２６７円と比べ１００円ほど安い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は２万０１３０円。

★日経平均株価のポイント
２万０２６７円　昨日終値
２万０１７５円　５日線
２万０１６５円　ＣＭＥ日経平均先物

●マザーズ売買代金 1775億円（5/13）

●騰落レシオ（25日）132.18%
※昨年11月中旬以来、約6カ月ぶりの高水準

●日経平均ボラティリティー・インデックス31.41まで上昇

●グローベックスNYダウ先物90ドル高（執筆時）

●前営業日のストップ高25銘柄（気配含まず／一時含む）

麻生フオーム・太洋基礎・カッシーナ・メディ一光Ｇ
歯愛メディ・山喜・イグニス・アルファクス
児玉化学・ＩＰＳ・ダイトーケミ・エクスモーション
リボミック・ニッパンＲ・イワブチ・三相電機
日総工産・アジャイルＭ・名古屋電・ソフィアＨＤ
ピアズ・リグア・ライフネット・長野計器・コーア商事Ｈ

●今週の主な予定

14(木)
米 4月 輸入物価(前月比)
米 5月4日週次 新規失業保険申請件数

15(金)
日 4月 企業物価指数(前月比)
中 4月 固定資産投資(前年比)
中 4月 鉱工業生産(前年比)
中 4月 小売売上高(前年比)
欧 Q1 国内総生産(GDP)2次速報値(前期比)
米 5月 NY州製造業業況指数
米 4月 小売売上高(前月比)
米 4月 小売業販売高
米 4月 鉱工業生産(前月比)
米 4月 設備稼働率季調値