上値は重く、米国抗議活動拡大で利食い先行　21400円-21700円のレンジを想定

●29日のNY株式市場はトランプ米大統領が米中通商合意への言及を避け、ダウは下げ幅を縮小し、ナスダック指数は上げ幅を拡大した。4月の個人消費支出が前月比13.6％減と過去最大の落ち込み、パウエル米連邦準備理事会議長が「新型コロナの感染拡大の第2波は経済回復の頓挫につながる」との見方を示し、売りが優勢となった。しかしながらトランプ米大統領が会見で「香港に対する優遇措置の撤廃に向けた手続きの開始」を表明すると、ダウは瞬間的に368ドル安まで下げ幅を拡大したが、大統領が通商合意や追加関税への言及がなく値を戻した。

ダウ工業株　　　　２５３８３.１１（－　１７.５３）▼０.０７％
ナスダック　　　　　９４８９.８７（＋１２０.８８）△１.２９％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　３０４４.３１（＋　１４.５８）△０.４８％

●グローベックスNYダウ先物192ドル安（執筆時）

●米国で白人警官が黒人男性の首を圧迫して死亡させた事件を巡り、各地で抗議デモが活発化、時間外のダウの先物に要注意。


★本日の日経平均は上値は重く、米国抗議活動拡大で利食い先行と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万１９５０円で、先週末の東京市場の日経平均終値２万１８７７円と７０円ほど高い水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物は２万２０００円。

★日経平均株価のポイント
２万１９５０円　ＣＭＥ日経平均先物
２万１８７７円　先週末終値
２万１６５７円　２００日線


－前営業日（5/29）のおさらい－

●日経平均株価　２万１８７７円８９銭（－３８円４２銭）
高値２万１９５５円４４銭／安値２万１７１０円８０銭
値上がり６７４／値下がり１４３８／変わらず５８
新高値１１８／新安値６
出来高　２３億８３８６万株
売買代金　４兆６４２３億円　※MSCIの入れ替えが有り大商い

●ＴＯＰＩＸ　１５６３．６７（－１３．６７）

●マザーズ指数　９８２．４３（＋３４．４５）
マザーズ売買代金億１８７８円　

●騰落レシオ（25日）132.15%

●空売り比率39.9％

●日経平均ボラティリティー・インデックス29.38まで上昇

●前営業日のストップ高29日―16銘柄（気配含まず）

ＦＲＯＮＴＥ・関門海・中京医薬・環境管理
日本ラッド・ＪＭＣ・ＴＯＷＡ・大泉製・マイクロニ
サンライフＨ・ＰＳＳ・大東銀・岡藤ＨＤ
グロームＨＤ・イノテック・ＭＲＫＨＤ

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●今週の主な予定

1（月）
米 5月 マークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
米 5月 ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)

2（火）
欧 5月 マークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値

3（水）
中 5月 財新サービス業購買担当者景気指数(PMI)
米 5月 マークイット総合購買担当者景気指数(PMI)改定値
米 5月 マークイットサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
米 4月 製造業新規受注(前月比)
米 5月 ISM非製造業総合指数
米 ADP雇用統計

4（木）
欧 6月 ECBラガルド総裁定例記者会見
欧 5月 マークイットサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
欧 5月 マークイット総合購買担当者景気指数(PMI)改定値
欧 6月 ECB政策金利
米 4月 貿易収支(USD)
米 5月25日週次 新規失業保険申請件数

5（金）
米 5月 雇用統計