【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第12弾)
~相場の観測~
【週足参照】 =上げ基調維持 上値をうかがう経過=
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前回「上げ基調継続へ」(記:2020/8/31)では以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.11』はこちら)
「7月31日安値21,710円(T)から切り返し上値が抑えられるなか、高値(S)23,178円を上回り23,296円(8/25)と上値に進んだことから、現在は安値(R)16,552円を基点とする上げ基調の継続となり、今年1月高値(Q)24,083円をうかがう経過となっている。」とした。
実際には、上値の重い神経質な推移となったが徐々に上値を切り上げ、9月14日には高値23,559円と上伸した。
よって、現在は安値(R)16,552円を基点とする上げ基調が維持されており、今年1月高値(Q)24,083円をうかがう経過となっている。
【日足参照】 =基調維持も早期に直近の高値(Q)を上回ることが重要=
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日足では前回「今年1月高値更新が焦点に」(記:2020/8/31)では、以下のように述べた。
「現在は、一進一退(500程度の値幅)となるなか8月25日には23,296円とわずかに水準を切り上げた。また、8月末の一時600円安も値を戻し、終値22,882円は安値22,880円(8/20)を維持したことから膠着状態も上値をうかがう経過となっており、今年1月高値(A)24,083円の更新が焦点(24,000円の壁突破できるか)となっている。一方、直近の安値(P)21,710円以降の小さな波動から、安値22,880円(8/20)程度を下回ると下値を探る動きにつながりやい。
その場合、反動安値幅として1,235円、1,468円、1,648円、1,728円などが挙げられる。」とした。
実際には、23,000円を挟んで神経質な動きとなる中、上げ幅を416円、582円、56円と反落値幅409円、414円、442円を上回り、高値(Q)23,559円と僅かに水準を切り上げた。直近では、高値(Q)からの下げ幅が472円とやや拡大している。
よって、現在は時間をかけずに直近の高値(Q)を上回ることが重要となっている。同高値を上回ると上値を追う経過の継続となる。
※高値に進むと今年1月高値(A)24,083円の更新が焦点(24,000円の壁突破できるか)となる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)23,884円=D+7,332円(12年6安値~13年5月高値)
(2)23,987円=D+7,435円(08年6高値~09年3月安値)
(※)24,083円=高値(A):今年1月20日
(※)24,270円=18年10月の高値
(3)24,548円=D+7,996円(12年6月安値~13年12月高値)
(4)24,826円=M+(M-N)
一方、高値(Q)を上回らずに下値22,880円(8/20)を下回ると、安値(P)21,710円をうかがう動きにつながる可能性がある。
その場合、下げ幅も拡大しやすく1,235円、1,415円、1,648円、1728円などの値幅が挙げられ、下値22,324円=Q-(O-P)ないし安値(P)21,710円、さらには安値(N)21,53円の維持が重要となる。また、下値水準は現在高値が未確定のため、今後示現される高値からこれらの値幅を当てはめて求めることになる。
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【脳活 逆さチャート参照】 =攻防戦がつづくも基調維持!=
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前回の記述と同様、基調に大きな変化が見られない攻防戦が続いている。どちらが力尽きるかとなっている。
これもまた相場なり、引き続き注意深く推移を見守りたい・・・。
レンジ相場、長引くほどに結果は急騰、急落する可能性が高くなる傾向が過去において否定できない事実があるのだが・・・。
結局のところ、なぜ上がらない?なぜ下がらない?と、考えをめぐらすより「相場のことは相場に聞く!」=『「相場自身の決定を待つ❕』ことになる・・・。
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【フォーカス】 ※TOPIX日足チャート参照
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~基調が鮮明に~
前回の“6月高値更新が焦点”では以下のように述べた。
「安値(F)1,496pからの反発では、上値が1,624p(8/13)、1,625p(8/25)と高値(A)1,630pを目前に伸び悩んだ。この現象が日経平均の上値の重さにつながっているようだ。高値更新が待ち遠しい。」とした。
実際は、日経平均株価と歩調を合わせる経過で6月高値(A)1,630pを上回った。
よって、上値をうかがう経過となっている。ただ、下値1,600p程度を下回ると下げ幅の拡大につながる可能性があり、リズムの維持が重要となっている。
※注:通常、チャートを見る上で『波動と値幅』は同時に考えておくことが大切である。
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【先人からの伝言】 ~夢と欲~
夢なきものに理想なし!
理想なきものに計画なし!
計画なきものに実行なし!
実行なきものに成功なし!
ゆえに、夢なきものに成功なし!・・・。と、教わった。
株式投資は手っ取り早く簡単に(欲)、材料をだけ(評価して)追っかけても無理があることは言うまでもないだろう。多少なりとも経験のある方はご存じだろうが・・・。安易な行動は慎みたいものだ・・・。
その結果は、儲けは「偶然」、損失は「必然」と受け止めることが大事かと・・・。
確り利益を出すには“目的(夢)”と“手段”とその“実行”が求められるのだが・・・。
要は、利益の大きさより損失を如何に小さく収めるかを十分意識したうえで相場に参加することが重要かと・・・。
夢を叶える理想と計画と実行をもって成功への道のりに努力は惜しまずに・・・と。
チャートの「発信情報」を素直に「受信」できるよう心掛けたいと思う・・・と。
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【備考】~(1)マザーズ (2)NYダウ工業株30種 (3)ナスダック~
★参照チャート備考(1)マザーズ
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[波動]
今年3月安値を基点に、安値(A)~高値(B)~安値(C)を経て、現在は第三波動が進行している。
[値幅]
・第一波動(A~B)・・・・・・・・・358P
・第二波動(B~C)・・・・・・・・・112p
・第三波動(C~進行中:9/23)・・264p
[第三波動の高値水準を求める]
水準観測の基本的な考え方は時間と同様にバランスするとの考え方に基づいている。
・現在の第三波動が第一波動と同値幅とする。
1,451p=C+(B-A)・・・N(エヌ)計算
・価格の中心を高値(B)として、第一波動と同値幅を加算をする。
1,563p=B+(B-A)・・・E(イー)計算
・価格の中心を高値(B)とし、高値(B)から安値(C)までの下げ幅を複数回加算する。
1,172p=B+(B-C)・・・達成・・・V(ヴイ)計算
1,284p=B+(B-C)×2
1,396p=B+(B-C)×3
よって、安値(C)以降の第三波動の維持には反動安値幅が70p程度に収まることが大事と考えられる。この値幅を超えるようでは、第二波動(B~C)の値幅112p程度へ拡大する可能性があり、同水準維持が第四波動の安値として重要となる。維持すれば第五波動へつながる可能性を残すことになる。
[時間関係]
・第一波動(A~B)=65日 ・第二波動(B~C)=7日
・第一波動+第二波動(A~B~C)=71日
・第三波動(C~進行中:9/25)=57日
●時間軸を(B)と(C)に置いて、それぞれ65日と71日の応答日が注目日となる。
★参照チャート 備考(2) NYダウ平均(日足)
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=早期半値戻しが焦点=
前回は「今年2月高値トライへ」として以下のように述べた。
「安値(R)26,313からの切り返しで安値(P)以降は、高値と安値を共に切り上げる形で高値に進み前高値(M)27,572ドルを上回ったことから、6月安値(P)25,015ドル以降の基調と、さらには安値(F)18,591ドルを基点とする基調が継続し、今年2月の高値(A)29,551ドルをうかがう経過となっている。一方、安値(P)以降の基調を維持するには反動安値幅が、①692ドル程度に収まることが重要となる。同値幅を超えると、②1,274ドル(O~P)、③1,386ドル(K~L)などのほか、④1,615ドル(J~K)などの拡大につながりやすくなる。」とした。
実際には、前回記述直後の高値(S)29,100ドル(9/2)から反落し、安値27,500ドル(9/8)までの下げ幅1,600ドル(S~T)≒1,615ドル(J~K)と安値(P)25,015ドル以降最大の値幅も前値幅の範囲に踏みとどまったが532ドルの小戻しを経て安値(T)26,763ドル(9/23)と下値を切り下げて値幅が拡大した。ただ、下げ幅2,337ドルは前値幅2,557ドル(M~P)の範囲内となっている。
よって、現在は安値(F)18,591ドルを基点とする基調の維持の範囲内にあり、早期の反発で532ドルおよび692ドル以上の値幅が生じるか、または半値戻りが重要となっている。
安値(T)とした場合の重要な上値は、以下の水準となる。
・27,295ドル=T+532ドル:(9/8~16)
・27,455ドル=T+692ドル:(Q~R)
・27,931ドル=高値(S)~安値(T)の半値水準
・28,032ドル=9月16日の高値
上記の高値をクリアした場合、直近の高値(S)29,100ドルの更新が焦点となる。
さらに、高値(S)の更新した場合において、以下の水準が挙げられることになる。
(1)29,289ドル=L+(K-F)
(2)29,340ドル=P+(M-L)
(3)29,547ドル=F+10,956ドル(安値16年2月~高値18年1月)
(※)29,551ドル=高値(A):20/2/12
(4)30,129ドル=M+(M-P)
(5)30,705ドル=K+(K-F)
一方、直近の安値(T)26,763ルを下回ると前騰落値幅水準26,453ドル=S-(M-P)の維持が重要となっている。割り込むと下げ幅の拡大につながりやすくなる。
その場合の値幅は、①3,200ドル、②3,961ドル、③4,142ドル、④4,325ドルなどが挙げられる。
また、同値幅からの水準は以下の通りとなる。①25,900ドル ②25,139ドル ③24,958ドル ④24,775ドル
★参照チャート 備考(3) ナスダック(日足)
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=下値模索の経過だが反動高値幅が焦点に=
前回「凧の糸が切れたかのよう」として、以下のように述べた。
「今年3月安値(F)6,860p以降は、「高値と安値を共に切り上げる形」で上昇の一途を辿っている基調(最大調整値幅:528p)も、何れ変化(乱れが生じる)が訪れることになるのだろう。天底のない相場はないのだから・・・現在の基調だけは確り(注意深く)見守りたい。」とした。
実際には、9月2日の12,056pを高値に安値(R)10,847pと反落し、高値(Q)からの下げ幅1,209pのあと、小戻し(343p)挟んで安値(T)10,632pと小さな下げの3波動で、重要な値幅1,290pを一気に超え1,424p(Q~T)と拡大し、安値(F)6,860p以降最大の値幅が生じた。
よって、現在は高値(Q)12,056pに対する安値を探る経過となっている。
その場合の下値としては、以下の水準が挙げられる。
①10,266p=Q-(I-F)
②10,139p=Q-1,917p(18年8高値~12月安値)
③9,965p=Q-2,091p(19年8月安値~20年2月高値)
④9,898p=Q-(C-F)
ただ、下値模索の経過も生じる反動高値幅が注目となる。値幅としては、①343p、②404p、③452p、④528p、⑤678pなどが挙げられる。また、戻り高値(S)11,190pの回復や半値戻し(Tを安値とした場合:11,344p)が戻りをうかがう動きにつながりやすくなるポイントとなる。
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新型コロナウィルスの感染症拡散事態が一日も早く終息し、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。また、インフルエンザの流行時期を迎えることからツインデミックが警戒されています。注意しましょう! オタガイニ(*^-^)/\(^-^*)ガンバロー!
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執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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