【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第11弾)
~相場の観測~
【週足参照】 =上げ基調継続へ=
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前回「上昇後の保ち合い局面が進行(記:2020/8/7)では以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.10』はこちら)
「現在は、高値(S)23,178円以降の調整局面の進行で、安値(R)16,552円を基点とする上げ基調が維持された経過となっており、引き続き、高値(S)23,178円と安値(T)21,530円のいずれをブレイクするかが焦点となっている。また、高値(S)更新は、前高値(Q)24,083円をうかがう動きにつながる。一方、安値(T)を割り込むと下値を探る経過となる。」とした。
実際には、7月31日安値21,710円(T)から切り返し上値が抑えられるなか、高値(S)23,178円を上回り23,296円(8/25)と上値に進んだ。
よって、現在は安値(R)16,552円を基点とする上げ基調の継続となり、今年1月高値(Q)24,083円をうかがう経過となっている。
【日足参照】 =今年1月高値更新が焦点に=
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日足では前回「レンジ相場の終焉が間近」(記:2020/8/7)では、以下のように述べた。
「現在は、安値(P)21,710円が前安値(N)21,530円を下回らずに推移していることから、安値(D)16,552円から高値(M)23,178円までの上げに対する調整局面(日柄調整:ボックス)が進展しており、引き続き高値(M)23,178円と安値(N)21,530円の何れをブレイクするかが焦点となる。
ただ、高値(M)を上回るとボックス放れから上値を試す動きが生じやすく、今年1月高値(A)24,083円など24,000円の壁にトライする経過となる。一方、高値(M)23,178円を上回ることができずに反落し、安値(N)21,530円を下回ると下げ幅の拡大(値幅調整)につながりやすくなる」とした。
実際には、6月高値(M)23,178円を上回り23,289円(8/14)と上値に進んだあと一進一退(500程度の値幅)となるなか8月25日には23,296円わずかに水準を切り上げた。また、8月末の一時600円安も値を戻し、終値22,882円は安値22,880円(8/20)を維持した。
よって、現在は膠着状態も上値をうかがう経過となっており、今年1月高値(A)24,083円の更新が焦点(24,000円の壁突破できるか)となっている。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)23,510円=D+6,958円(14年4月安値~15年6月高値)
(2)23,884円=D+7,332円(12年6安値~13年5月高値)
(3)23,987円=D+7,435円(08年6高値~09年3月安値)
(※)24,083円=高値(A):今年1月20日
(※)24,270円=18年10月の高値
(4)24,548円=D+7,996円(12年6月安値~13年12月高値)
(5)24,826円=M+(M-N)
一方、直近の安値(P)21,710円以降の小さな波動から、安値22,880円(8/20)を下回ると下値を探る動きにつながりやい。
その場合、反動安値幅として1,235円、1,468円、1,648円、1,728円などが挙げられる。また、水準は現在高値が未確定のため、今後示現される高値からこれらの値幅を当てはめて求めることになる。
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【脳活チャート参照】 =両者譲らず!=
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前回の記述から多少の水準を上げた。だが、依然として一定の値幅の範囲内で推移している。直近は23,000円の攻防で、売り方買い方一歩も譲らない格好となっている。これもまた相場なり、注意深く今後の推移を見守りたい・・・。
レンジ相場、長引くほどに結果は急騰、急落する可能性が高くなる傾向が過去において否定できない事実があるのだが・・・。
結局のところ、いろいろ論じるより「相場のことは相場に聞く!」=『「相場の決定を待つ❕』のが良いのだろう・・・。
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【フォーカス】 ※TOPIX日足チャート参照
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~6月高値更新が焦点~
前回の“踏ん張るtopix!ねばるtopix!”では以下のように述べた。
「安値(F)が1,496pと前安値(B)1,530pを割り込んだ。ただ、高値(A)1,630pから安値1,496pまでの下げ幅が134pと前下げ幅(3/23~4/3まで)と同値幅で踏みとどまる格好となった。この粘りが今後の動きに影響するか否かが注目点となる。」とした。
実際は、安値(F)1,496pからの反発では、上値が1,624p(8/13)、1,625p(8/25)と高値(A)1,630pを目前に伸び悩んだ。
この現象が日経平均の上値の重さにつながっているようだ。高値更新が待ち遠しい。
※注:通常、チャートを見る上で『波動と値幅』は同時に考えておくことが大切である。
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【備考】~NYダウ工業株30種&ナスダック~
★参照 備考(1) NYダウ平均(日足)
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=今年2月高値トライへ=
前回は「6月高値更新が焦点」として以下のように述べた。
「安値(P)25,015(下げ幅2,557ドル)と安値(N)を下回ったが、直後の切り返しで高値(O)26,289ドルを上回り高値(Q)27,005ドルへ進んだ。また、ボックス内で安値(R)26,313ドルと前安値(P)25,015ドルから切り上げる形で6日連騰(1,120ドル高)となり、直近値(S)27,433ドル(8/7)と6月高値(M)27,572ドルに接近していることから、同高値(M)更新が焦点となっている。同高値を上回ると、安値(F)18,591ドルを基点とする基調の継続となり、今年2月の高値(A)29,551ドルをうかがう経過となる。」とした。
実際には、安値(R)26,313からの切り返しで安値(P)以降は、高値と安値を共に切り上げる形で高値に進み前高値(M)27,572ドルを上回り28,653ドル(8/28)と上伸した。
よって、現在は6月安値(P)25,015ドル以降の基調と、安値(F)18,591ドルを基点とする基調が継続し、今年2月の高値(A)29,551ドルをうかがう経過となっている。さらに、同高値更新は30,000ドルが視野に入ることになる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)28,898ドル=L+(I-F)
(2)29,289ドル=L+(K-F)
(3)29,340ドル=P+(M-L)
(4)29,547ドル=F+10,956ドル(安値16年2月~高値18年1月)
(※)29,551ドル=高値(A):20/2/12
(5)30,129ドル=M+(M-P)
一方、安値(P)以降の基調を維持するには反動安値幅が、①692ドル程度に収まることが重要となる。子の値幅を超えると、②1,274ドル、③1,386ドルなどのほか、④1,615ドルなどの拡大につながりやすくなる。
★参照 備考(2) ナスダック(日足)
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=凧の糸が切れたかのよう=
今年3月安値(F)6,860ドル以降は、「高値と安値を共に切り上げる形」で上昇の一途を辿っている。この基調(最大調整値幅:528ドル)にも、何れ変化(乱れが生じる)が訪れることになるのだろう。
天底のない相場はないのだから・・・
よって、現在の基調だけは確り(注意深く)見守りたい。
チャートの研究対象として、値幅を追うのもよし! 時間を追うのもよし!でもいいのではないだろうか・・・
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新型コロナウィルスの感染症拡散事態が一日も早く終息し、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。 感染拡大に自身の身を守る細心の注意を払いましょう!
プラス熱中症対策も十分に気遣いしましょう! オタガイニ(*^-^)/\(^-^*)ガンバロー!
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執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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