グローバルシェアトップ、業績向上の期待
電子部品用フッ素高純度薬品で国内シェア7割、世界シェア8割を誇る。半導体用高純度薬液では世界トップシェアで、取り扱いが難しいとされる化学品を専門とする物流事業も行っている。リチウムイオン電池用電解質を強化、次世代電池材料の研究にも積極的。また、ホウ素薬剤を利用した癌治療法の治験にも取組むなどメディカル事業にも進出。
業績面においては11/6に中間決算を発表し、売上高は3.1%減収の一方、営業利益は79.3%増益と反発。前期7-9月期が業績ボトムで前年同期比では売上高13.3%増、営業利益は6.1倍と採算性が急改善している。高純度薬品事業では半導体液晶部門が堅調、自動車向け製品で軟調で、原子力関連のホウ素製品が利益率改善に寄与。メディカル事業も薬剤販売開始に伴い採算が改善している。
株価は3/17安値2065円を起点に夏場までは戻りの鈍さが目立っていたが、7月の200日移動平均線突破から9月以降はコロナショック以前の水準を回復した。11月に入り上記中間決算や通期業績の上方修正などを好感して一段高、足元で年初来高値を更新してきており上値指向が強まっている。
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