【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第16弾)
~相場の観測~
【週足】参照 =短期二段上げ進行も上値抵抗水準接近へ=
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前回「上値追いも上昇ピッチに留意」(記:2021/1/15)では以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.15』はこちら)
「18年高値24,270円を上回ったあと騰勢が弱まる場面を経て上値追いとなった。(中略)
また、昨年3月の安値(L)16,552円から直近高値28,698円(21/1/14)までの上げ幅が12,146円と過去の騰落値幅11,207円=18,261円(07/7/9)から7,054円(09/3/10)までの下げ幅をクリアする二段上げが進行している。」とした。
実際には、上値追いも騰勢が鈍化し高値(O)28,822円を経て安値(P)27,663円と反落した。ただ、下げ幅が1,159円と前下げ幅1,235円(M~N)の範囲内に収まって切り返し直近高値(Q)29,562円と上伸した。
よって、現在は安値(N)21,530円以降の基調の維持から上値を追う経過となっている。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
①29,778円=L+13,226円(高値00/04~安値03/04)
②29,804円=M+(M-L)
③30,366円=L+13,814円(安値09/03~高値15/06)
④31,614円=K+(K-L)
⑤31,988円=G+(G-L)
ただ、20年3月の安値(L)16,552円から直近高値(O)29,562円(2/10)までの上げ幅が13,010円と過去の騰落値幅12,708円を上回ってきたことから、二段上げ(三波動構成)も上値30,000円前後の水準では抵抗を受ける可能性もあり反動安値幅に要注意となる。
【日足】参照 =上値追いは上値抵抗を受けやすい水準へ=
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日足では前回「上値トライの経過も反動安値幅に留意」(記:2021/1/15)では、以下のように述べた。
「昨年末から年始にかけて4日続落し、下げ幅が513円とやや拡大したが重要値幅694円(I~J)の範囲内に収まって切り返し高値に進んだ。また、20年6月安値(F)21,530円から直近高値28,698円(1/14)まで7,168円と拡大し、重要値幅6,626円(B~E)を上回ったことからさらなる上値にトライする経過となっている。」とした。
実際には、上値トライも騰勢が鈍化し、上値28,822円(1/25)を経て安値(N)27,663円と反落した。ただ、下げ幅は1,159円(M~N)と安値(F)21,530円以降最大の下げ幅1,235円(G~H)の範囲内に止まって切り返し、高値(M)28,822円を上回って29,562円と上伸した。
よって、現在は高値(M)28,822円と安値(N)27,663円の何れをブレイクするかが焦点となり、高値(H)を上回ると基調の継続となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)29,603円=J+(E-B)
(2)29,804円=E+(E-B)
(3)29,981円=M+(M-N)
(4)30,276円=L+(K-J)
(5)30,657円=K+(K-J)
(6)31,614円=A+(A-B)
一方、現在の基調を維持するには反動安値幅が513円から694円の範囲に止まることが条件となる。これらの値幅を上回ると1,159円程度(そのほか1,235円、1,415円、1,648円など)につながりやすくなる。また、現状の波動は安値(N)27,663円の維持がポイントとなる。
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【脳活 逆さチャート】参照
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~視覚で相場が分かる!?~
相場は簡単に分かる方がよい。と、思う。強気も弱気も不要である。と、思う。
株価は需給で決まる。需給は変化する。需給の変化が株価の変化となる。
変化する株価は波形(波動)を描く。いわゆる需給曲線(チャート)である。
この波動から上げまたは下げの時間と騰落値幅が分かる。
上げ相場は、上げの値幅が大きく、下げ幅が小さい。上げの時間が長く下げは短い。
下げ相場は、下げの値幅が大きく、上げ幅が小さい。下げの時間が長く上げは短い。
この値幅が相場の強弱を知る手掛かりとなる。相場自身が発信する有力な情報である。
この相場情報を利用しない手はないと、思う。
必然と答えが導かれ、偶然ではないことが認識できると、思うのだが・・・
如何なものだろうか・・・
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【フォーカス】 ※TOPIX日足チャート参照
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~短期第三波動が進行中~
前回の「18年1月高値にトライ」(記:2021/1/15)では以下のように述べた。
「20年10月安値(G)1,579p以降の反動安値幅が32P(11/27~30、12/18~22)で収まり、直近高値1,873p(21.1/14)と上伸したことから18年1月高値1,911pにトライする経過となっている」とした。
実際には、1月14日の1,873pを高値(H)に安値(I)1,808pと反落した。ただ、下げ幅が65pとやや拡大したが安値(E)1,496p以降の最大値幅82p(F~G)の範囲内に収まって切り返し高値(H)1,873pを上回って上げ足を速め、2月8日には漸く18年の高値1,911pを更新し新たな相場入りとなった。
よって、現在は基調のさらなる上値をうかがう経過となっている。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,935=D+(D-C)
(2)1,951=A+715(16年2月安値~18年1月高値)
(3)1,966=A+730(08年6月高値~09年3月安値)
(4)1,973=G+(D-A)
(5)2,010=A+774(98年10月安値~00年2月高値)
(6)2,024=D+(D-A)
ただ、上値を追う経過も現在の基調維持には反動安値幅が32pから39pの範囲内に止まることが重要となっている。この値幅を超えると65pへ拡大につながりやすくなる。また、現状の波動では安値(I)1,808pの維持が重要となっている。
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【先人からの伝言】
~波動とリズムとその変化について関心を持つ~
相場は小さな波の積み重ねで大きな波を形成していくものだ。現在、進行中の上げ基調(または、下げ基調)は何れ何処かで反転するものだ。
波には値幅が必ず存在し、必ずリズムがあるものだ。今が今じゃ無くなる相場のリズム(波動)を把握しておくことが大事だ。
値幅は波動における習性として過去・現在(そして将来)に再現されることが少なくなくその重要性が認識される。
この値幅こそ相場の変化を知らせるシグナルとなり、値幅のチェックこそ相場の変化を感じ取る重要ものである。
株式投資は兎角、自分自身の身勝手な思いで自分に都合の良い意味を取り出し、「自己中心的な思考」で行動に移すことになることが少なくない。
より多くの人の話(解説)を聞き、より多くのことを考える(または、知る)ことの必要性と重要性を考えてみたいものだ。
★百聞は一見に如かず! チャート一枚確り観察したいものだ。
★百考は一行に如かず! 如何に迷わず、決断(判断)し実行できるかである。
相場を考えるには、相場と材料を切り離して認識することが重要であろう。
材料に固執するあまり相場の変化を見過ごし、大きな損失を被ってしまうことにもなる。株式投資で一度大きな損失を出すと取り返すことが非常に難しく、市場からの撤退を余儀なくされることにもつながる。
よって、相場(株式投資)の失敗を極力避ける習慣を身につけることが重要であろう・・・
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【備考】~(1)マザーズ (2)NYダウ工業株30種 (3)ナスダック~
備考(1)マザーズ
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~ボックス内で戻り歩調~
前回の「調整局面進行」記:21/1/15)では以下のように述べた。
「高値(F)1,265pから安値(G)1,128pまでの下げ幅が137pと前下げ幅210p(D~E)の範囲内に止まって切り返した。ただ、直近の戻りは1,238p(21.1/13)で安値(G)1,128pからの上げ幅が110pと前上げ(戻り)幅110p(E~F)の影響を受ける格好で調整相場が進行していることから、高値(F)1,265pと安値(G)1,128pの何れをブレイクするかが焦点となっている。安値(G)を割り込まず高値(F)を上回ると前高値(D)1,365pを試す動きにつながりやすく、同高値を上回ると新たな上値に進む経過となる。」とした。
実際には、安値(G)1,128pからの戻りが続き高値(F)1,265pを上回って上伸し、高値(H)1,301pを経て安値(I)1,208pと反落した。また、下げ幅は93pと前下げ幅137p(F~G)の範囲内に止まって1,311pと切り返し、安値(G)1,128p以降、高値と安値が切り上げとなった。
よって、現在はボックス内(DとG)での推移も高値(D)1,365pを試す経過となっている。同高値を上回ると新たな上値に進む経過となる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,402p=F+(F-G)
(2)1,412p=G+284p(20.8/28~D)
(3)1,451p=C+(B-A)
(4)1,545p=G+(D-C)
(5)1,563p=B+(B-A)
一方、安値(G)以降の基調を維持するには、反動安値幅が93pの範囲内に止まることが重要となっている。この値幅を超えると11p、137p、210pなどへ拡大につながりやすくなる。
備考(2)NYダウ平均(日足)
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~ジリ高の上値追いも反動留意~
前回は「上値追いも基調の維持に留意」(記:21/1/15)として以下のように述べた。
「20年2月高値(A)29,551ドル更新以後の騰勢鈍化も徐々に上値と下値を共に切り上げ、順次上値均衡値をクリアし30,606ドルの高値で20年を終え、21年に入り初日の▲382ドル安のあと4日連騰(△874ドル高)で31,097ドルと高値に進み、上げ基調の継続から高値を追う経過となっている。」とした。
実際には、1月20日の高値(K)31,188ドルを経て安値(L)29,982ドルと反落した。ただ、下げ幅は1,206ドルとやや拡大したが前騰落値幅1,269ドル(20/9/16~Hまで)の範囲に内に止まって切り返し、6日連騰で一気に高値(K)31,188ドルを上回り直近高値(M)31,458ドルと上伸している。
よって、現在は基調の維持から上値を追う経過となっている。主な上値としては、以下の水準が挙げられる。
(1)31,699ドル=G+(G-J)
(2)32,543ドル=J+(C-B)
(3)32,752ドル=A+3,201ドル(18年12月安値-B)
(4)33,996ドル=F+(E-B)
一方、上値を追う経過も安値(L)29,982ドル以降の 基調の維持に留意。生じやすい反動安値幅としては、374ドル、621ドル、874ドル、1,206ドル(K~L)などが挙げられる。
また、1,206ドルを超えるとさらなる値幅の拡大につながりやすくなる。その場合、値幅は2,074ドル、2,336ドル、2,559ドルなどが挙げられる。
備考(3)ナスダック(日足)
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~上値追いも重要な時間帯へ接近~
前回は「上値トライの基調」(記:21/1/15)として、以下のように述べた。
「安値(H)10,911p以降の上げは、反動安値幅を342p(11/6~10)、244p(12/8~9)、201p(12/28~21/1/4)と縮小しながら上伸し、重要値幅2,564pを上回り13,201p(1/8)と高値に進んだことから、さらなる上値を探る経過となっている。」とした。
実際には、高値(I)13,653pからの反落は安値(J)13,070p、下げ幅565pとやや拡大したが前騰落幅965pの範囲内に止まって切り返し直近の高値14,095pと上伸している。
よって、現在は基調の継続から上値を追う経過となっている。その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。
(1)14,285p=F+3,625p(18年12月安値~20年9月高値:E)
(2)14,950p=8,109p+6,841p
(18年8月高値)+(09年3月安値~18年8月高値)
(3)15、368p=9,817p+5,551p
(20年1月高値)+(16年2月安値~20年1月高値:A)
(4)15,490p=B+8,549p(09年3月安値~20年1月高値:A)
(5)15,794p=5,048p+5,373p×2
(00年3月高値)+(90年10月安値~00年3高値)×2
一方、現在の安値(H)10,911p以降の基調を維持するには反動安値幅565p(I~J)の維持が重要となる。同値幅を上回ると965p(G~H)ないし984p(10/30~11/6)へ拡大しやすくなる。さらに、これらの値幅を超えると1,244p(F~G)、最重要値幅1,424p(E~F)などを試す動きにつながりやすくなる。
また、昨年3月安値(B)以降の短期波動における時間のバランスは、昨年9月の安値(F)を時間軸に115日、129日、138日が対等する重要な時間帯(3月)を迎えることから、生じる反動安値幅には注意したい。
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新型コロナウィルスの感染症拡散事態が一日も早く終息し、平穏な日常生活を取り戻せるよう心から願っております。
第三波の襲来もやや落ち着きがみられる。一方で、第四波に警戒と注意喚起されています。
また、感染力が高い変異ウイルスの脅威も指摘されています。
感染しないよう十分心掛けて行動をすることが大事かと・・・
止まない雨はないといいます。引き続き、希望をもって今を耐え乗り越えましょう!
オタガイニ(*^-^)/\(^-^*)ガンバロー!
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執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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