X線検査で使われるアレ
塗料や印刷インキ、プラスチック、ガラスやコンデンサなどに使われる「酸化チタン」(白色顔料)を提供する企業。人間ドックでX線検査をする際に飲むバリウムにおいては国内シェアトップを占めている。また顔料だけでなく、かぜ薬「改源」をはじめとする一般薬品なども展開している。なお環境への取り組みとして、小型で低コストの家庭用燃料電池用材料(導電性酸化チタン)も開発している。また2020年3月には工業用向けで初となるカーボンニュートラルの都市ガス供給を東京ガスと取り付けた。
2/5発表の3Q決算(累計)では、売上高が約626億円(前年同期比5.3%減)、営業利益が約31億円(同0.4%増)となった。中間決算期に続き、新型コロナウイルス感染拡大による住宅着工数や自動車生産台数の低迷の影響を受けた模様。なお同日に業績予想の上方修正を発表しており、通期では電子材料や酸化チタンの復調や医薬品関連の受託が増加した影響で、売上高が従来予想から3.1%増、営業利益が同157.1%増となっており、業績の上振れが期待される。
株価は昨年3/17に大学と共同で人口光合成の実現を加速させる溶液合成法を開発したことが報じられ急動意、上述のカーボンニュートラルの材料もこなし、昨年3/30には高値1988円を付けた。以降は反動で調整したものの切り返しを見せ、決算もこなしつつ下値を切り上げている。2000円の大台を回復した後はもみ合い相場に突入し、以降はおよそ半年以上にも亘り25日移動平均線をはさんだもみ合い商状となっている。足元では2/5の決算を好感した買いが入り上値を伸ばしたが、翌日以降の買いが続かずに上ヒゲがシコリ玉となって見切り売りが相次いだ。上ヒゲをうまくこなせば一段高が期待できそう。なおバリュエーションはPBR0.4倍台と伸びしろもあるため25日線まで調整した今頃が仕込み時だと思われる。
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