●●(***4)にESG資金が向かう?
ESGとは「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の頭文字を取った言葉で、企業が取り組むべき課題のこと。
投資をされている方は、よく耳にすると思う
世界持続的投資連合(GSIA)は7/19に2020年の世界のESG(環境・社会・企業統治)投資額が35.3兆ドル(約3900兆円)だったと発表。
規模は拡大傾向にある。しかし、欧州は18年に基準の見直しを背景に投資額は減少。
これは、「なんちゃってESG投資」を防ぐルールの整備が進んでいるからである。
【なんちゃってESGとは】
見せかけだけで実態を伴わない企業。
ホームページ上では、こんな取り組みを行っていると開示をしておきながら、実態を伴わない企業のこと。
【ネガティブスクリーニングとは】
特定の業界を投資対象から除外する手法。
古くは、宗教団体の基金運用で、宗教的価値観からギャンブルやアルコール産業を投資対象から除外してきたが、現代的には、公私様々な資金の運用で核兵器、生物・化学兵器、クラスター爆弾等の問題性のある武器に関連する企業への投資を避ける行動。
簡単に言えば「ESGと逆方向のものには投資を行わない」
【倫理基準での単純な除外の見直し】
これまでJT(2914)はネガティブスクリーニングによりESGの投資対象から外されている可能性があった。しかし、特に欧州では、金融政策「EUサステナブルファイナンス・アクションプラン」に基づき、「サステナブル」を定義。倫理基準での単純なネガティブ・スクリーニングは、ESG投資とは見なさなくなっている。
「タバコ」を扱っているから投資対象から外すという考え方が見直されてきている。
JTのホームページでは、きっちりと「JTグループ環境方針」を開示している。
【JT(2914)の株価】
日本においては、2014年に金融庁が「責任ある機関投資家の諸原則」を発表し、2015年にGPIFが国連の責任投資原則に署名。。これをきっかけに、機関投資家を中心にして、日本でもESG投資が拡大。
JTの株価は2016年をピークに下落トレンドとなっている。これは上記のとおりネガティブスクリーニングによる投資除外が影響しているものとみる。
【まとめ】
倫理基準によるネガティブスクリーニングによって投資除外とされてきた銘柄に資金が向かう可能性がある。
GPIFをはじめESG関連商品を扱う機関投資家がネガティブスクリーニングの見直しを行っている可能性はゼロではない。
【テーマ:ESG除外関連】
・JT(2914)
・重松製作所(7980)
・石油資源開発(1662)
・日本コークス工業(3315)
・三井松島ホールディングス(1518)
【気になる指標】
@バルチック海運指数は下落継続。
2881ポイント+4.12%
キタキター。2861ポイント越え。
切り返しに期待大。
海運株の動向注視。
@金先物CMX
1787.70 下落継続。
金から株へ再びシフトか?
【大型株のご機嫌チェック】
ファーストリテイリング(9983) 不機嫌
ソフトバンクG(9984) ご機嫌ななめ
東京エレクトロン(8035) ご機嫌ななめ
【市場動向】
日経平均は米株高を好感し反発スタート。
前場はじり安傾向も堅調に推移。
後場に入り、変異株「オミクロン株」に対するモデルナワクチンの有効性が限定的と報じられると下げ幅を拡大しほぼ安値引け。本日はMSCIのリバランスがあり、指数寄与度の高い銘柄が総崩れ。後味の悪い引け方となった。
1部の売買代金は約5.4兆円
■今回ご紹介した銘柄■
・JT(2914)
・石油資源開発(1662)
・日本コークス工業(3315)
・三井松島ホールディングス(1518)
執筆者:W
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