注目決算発表ファーストルック2:信越化・新光電工・アドバンテスト・キヤノン
昨日のコラムに続き、本日発表となりました決算のうち、あくまでも個人的に目に付いたものだけを下記に取り上げご紹介致します。
・信越化(4063):通期計画を上方修正+増配!
1月27日の取引終了後に22.3月期3Q累計(4-12月)の決算が発表されました。
連結経常利益は前年同期比67.3%増の4903億円に拡大し、通期の同利益を従来予想の5000億円から6900億円(前期は4051億円)に38.0%上方修正しています。
2期ぶりの過去最高益予想となっています。
併せて、今期の年間配当についても従来計画の300円から400円(前期は250円)に大幅増額修正しています。
・新光電工(6967)
1月27日の取引終了後に22.3月期3Q累計(4-12月)の決算が発表されました。
連結経常利益は前年同期比3.4倍の548億円に急拡大し、同時に、通期の同利益を従来予想の614億円から700億円(前期は265億円)に14.0%上方修正しています。
15期ぶりの過去最高益予想となります。
併せて、今期の年間配当についても従来の35円から45円(前期は30円)に増額修正しています。
・アドバンテスト(6857):上方修正!
1月27日の取引終了後に22.3月期3Q累計(4-12月)の決算が発表されました。
連結最終利益は前年同期比66.7%増の608億円に拡大し、同時に、通期の同利益を従来予想の787億円から863億円(前期は697億円)に9.6%上方修正しています。
2期連続での過去最高益予想となります。
・キヤノン(7751):今期も増益見通し!
1月27日の取引終了後に21年12月期の決算が発表されました。連結税引前利益は前々期比2.3倍の3027億円に急拡大し、
今期(22.12月期)も前期比18.9%増の3600億円に伸びる見通しです。
・サムスン電子(韓国):売上高は過去最高水準!
1月27日に4Q決算が発表されました。
売上高は24%増の76.6兆ウォンで過去最高、純利益は64%増の10.8兆ウォンで過去4年間で最高の着地となりました。
2022年については、ハイテク機器への世界的な需要が回復すると予測する一方、サプライチェーン(供給網)問題や新型コロナウイルスによる困難が続いていると警告しています。
主力どころの銘柄群の決算発表は概ね力強い内容が多く、業績上方修正や増配発表も相次いでおります。
明日以降の市場に、暴落後の株価の切り返しに、心強い支援材料になるものと期待しております。
執筆:木村泰章
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