株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2022-04-26 09:00:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第30弾)

着眼大局着手小局(No.30)

~相場の観測~

【日経平均株価(週足)】=下降トレンド脱出が焦点=

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 前回は「戻りを試す」(記:3/18)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.29』はこちら

「1月27日の安値26,170円を下回り一段安となったあと、3月9日の24,717円を安値(J)に切り返した。上げ幅2,110円は前値幅1,579円をクリアしたことか戻りを試す経過となっている。」とした。
 実際には、3月29日高値(K)28,252円(上げ幅3,535円)と上伸し前上げ幅3,657円に迫ったあと反落した。直近は4月12日の26,334円(下げは幅1,918円)を安値に下げ渋っている。
 よって、現在は上げ幅に対し下げ幅が小さく(強含み)、戻りをうかがう経過から下、降トレンドの脱出(トレンドの転換)が焦点となっている。

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【日経平均株価2021(日足)】=3月高値クリアが焦点=

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前回は「上げ幅拡大で戻りを試す」(記:3/18)として、以下のように述べた。
「2月10日高値(H)27,696円以降の下げは、1月27日の安値(G)26,170円を下回ったあと小戻しを挟んで下落したあと3月9日の安値(I)24,171円を境に下げ渋り、直近高値26,827円(3/18)と急伸した。上げ幅も2,110円と前値幅1,526円(G~H)、1,579円(E~F)を一気に上回り、反動高値幅が拡大したことから戻りを試す経過となっている。一方、生じやすい反動安値幅として、874円や1,526円、1,579円などが挙げられる。」とした。
 実際には、3月9日安値(I)24,717円からの上げは、高値(J)28,252円、上げ幅3,535円(I~J)と前上げ幅3,657円(A~B)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)26,334円までの下げ幅が、直近の上げ幅3,535円(I~J)にたいし1,918円であるほか、前上げ幅2,280円(C~D)の範囲にとどまっている。
 よって、現在は強含みの経過となっていることから、高値(J)28,252円をクリアすると安値切上げ(I<K)から上値を試す経過となり、上値30,000円が視野に入ってくる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)27,951円=K+(K-I)
(2)28,374円=I+(B-A)
(3)29,217円=I+(B-G)
(4)29,869円=K+(J-I)
(5)30,170円=J+(J-K)

 一方、高値(J)28,252円を上回ることができずに安値(I)26,334円を下回ると、下値を探る動きにつながりやすくなる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)25,972円=J-(D-C)
(2)25,273円=J-(H-I)
(3)25,090円=J―(F-G)

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【TOPIX2021(日足)】=3月高値クリアが焦点=

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 前回は「上値を試す」(記:3/18)として、以下のように述べた。
「2月高値(H)1,962pからの反落は、安値(G)1,842pを下回り高値(B)2,118pを基点とする第7波動へと進展した。ただ、直近安値(I)1,758pを境に反動高が生じ、値幅が151pと高値(B)以降、最大の値幅が生じていることから上値を試す経過となっている。一方、上値を試す経過も反動安値幅に留意したい。値幅は40p、72p、120p、179pなどが挙げられる。」とした。
 実際には、3月安値(I)1,758pからの上げは、高値1,991p、上げ幅233pと前上げ幅38p(A~B)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)1,863pまでの下げ幅は、直近の上げ幅233p(I~J)にたいし128pとなっている。
 よって、現在は強含みの経過となっていることから、高値(J)1,991pをクリアすると、安値切上げ(I<K)から上値を試す経過となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,968p=K+(K-I)
(2)1,996p=I+(B-A)
(3)2,034p=I+(B-G)
(4)2,096p=K+(J-I)
(5)2,119p=J+(J-K)

 一方、高値(J)1,991pを上回ることができずに、安値(K)1,863pを下回ると下値を探る動きにつながりやすくなる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,812p=J-(B-C)
(2)1,794p=J-(F-G)
(3)1,787p=J-(H-I)
(4)1,778p=J-(D-G)

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【マザーズ(日足)】=方向観を探る=

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 前回は「反転準備へ」(記:3/18)として、以下のように述べた。
「2月安値(K)652pから高値(L)776p、上げ幅124pと前値幅123p(B~C)の影響を受ける格好で反落した。ただ、直近は安値(M)667pと前安値(K)652pを割り込まずやや値を戻す動きとなっていることから、高値(L)776pを上回ると上げ幅も拡大につながりやすく、上値を試す経過となる。一方、高値(L)776pを上回ることができずに安値(K)652pを下回ると新たな下値を探る経過となる。」とした。
 実際には、3月安値(M)667pからの上げは、高値(N)842p、上げ幅190p(K~N)と20年10月高値1,365p以降の最大値幅192p(1,128p~1,320p)の影響を受ける格好で722p(4/21)と反落。下げ幅は120pとなっている。
 よって、現在は方向観(切り返しのタイミング)を探る状況となっている。下値686pを下回らずに高値(N)842pを上回ると高値をうかがう経過となる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)867p=K+215p(21/4/19~5/17)
(2)891p=K+(B-G)
(3)900p=L+(L-K)

 一方、下値水準の686p=N-(J-K)を下回ると、一旦、下値を探る経過となる。その場合、以下の水準が挙げられる。
(1)675p=N-(D-E)
(2)664p=N-(B-A)
(3)644p=N-198p(21/6/30~8/17)

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【NYダウ工業株30種2021(日足)】=一旦、下値を探る=

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 前回は「上値を探る」(記:3/18)として、以下のように述べた。
「2月高値(G)35,768ドルからの下げは、安値(H)33,131ドル(下げ幅2,673ドル)、高値(I)34,058ドル(戻り幅927ドル)を経て一段安となった。ただ、安値(J)32,632ドルを挟んで下げ渋ったあと急伸。直近値(3/18)は、34,754ドル、上げ幅2,122ドルと上げ幅が拡大する値戻しが生じたことから、上値を探る経過となっている。反面、上値を探る経過も反動安値幅に留意したい。値幅は927ドル、1,03ドル、1,426ドルなどが挙げられる。」とした。
 実際には、3月安値(J)32,632ドルからの上げは、高値(K)35,294ドルと上伸し、上げ幅も2,662ドル(J~K)と拡大した。ただ、前下げ幅2,639ドル(E~F)や2,673ドル(G~H)の影響を受ける格好で反落。安値(L)34、220ドルまでの下げ幅1,074ドルを経て値を戻し、高値(M)35,160ドルと高値(K)35,294ドルを目前に反落。安値(L)を下回ってダブル・トップの形成から急落。直近は、33,811ドル(4/22)となっている。
 よって、現在は一旦、下値を探る経過となっている。その場合、以下の水準が挙げられる。
(1)33,686ドル=K-(G-F)
(2)33,512ドル=K-(A-B)
(3)33,427ドル=K-1,867(21/12/20~22/1/4)
(4)33,346ドル=K-1,948(21/12/1~12/10)
(5)33,146ドル=L-(K-L)
(6)32,884ドル=K-(C-D)

 一方、反動高値幅は940ドル、1,074ドル、1,426ドル、1,608ドル、1,782ドルなどが挙げられ、直近高値(K)35,294ドルの更新が焦点となる。同高値を上回ると高値をうかがう経過となる。その場合、以下の水準が挙げられる。
(1)35,409ドル=J+(E-D)
(2)35,588ドル=J+(E-B)
(3)36,368ドル=K+(K-L)
(4)36,593ドル=J+3,961(20/3/23~3/26)
(5)36,882ドル=L+(K-J)

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【ナスダック2021(日足)】=反発のタイミングを探る=

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 前回は「戻りを試す」(記:3/18)として、以下のように述べた。
「2月の戻り高値(K)14,490pからの下げは、安値(J)13,352pを下回り、値戻し(715p)を挟んで反落した。直近は安値(L)12,581pを境に急速に切り返し、直近値(3/18)13,893p。上げ幅は1,312pと、昨年11月高値(E)16,057p以降、最大値幅となっていることから、上値を試す経過となっている。反面、上値を探る経過も反動安値幅に留意したい。値幅は715p、891p、972p、1,077pなどが挙げられる。」とした。
 実際には、3月の安値(L)12,581pからの上げは、高値(M)14,619pを経て反落した。直近は高値から1,445pの下げ幅で12,839p(4/22)と前安値(L)12,581pにアト258pと接近している。
 よって、現在は反発のタイミングを探る経過で前安値(L)の維持が焦点となっている。その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
 (1)12,817p=M-(E-D)
 (2)12,710p=M-(K-L)
 (3)12,333p=M-2,286p(21/3/18~8/5までの上げ幅)
 (4)12,276p=M-2,343p(21/5/12~9/7までの上げ幅)
 一方、反動高値幅は715p、972p、1,077p、1,171p、1,453pなどが挙げられる。

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【ドル・円相場(月足)】=水準観測の仕方=

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 2021年から始まったドル高・円安相場は、今年2月までドルのジリ高基調から3月にドルの急騰、円の急落となっている。相場は波動が分かれは水準を観測することができることから2011年以降の波動(月足)から水準の観測をしてみた。参考になれば幸いである・・・いや、是非、参考にしていただきたいものである。
 これまでの値幅は、①AからBまで28.05円、②CからDまで31.98円、③EからFまで19.39円、④FからIまで16.79円となっている。
 これらの四つの値幅を基に求められる水準は、以下の通りとなる。
(1)129.65円=I+(B-A)
(2)130.98円=E+(D-C)
(3)133.58円=I+(D-C)
(4)135.18円=F+(F-I)
(5)137.78円=F+(F-E)


執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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