【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第31弾)
~相場の観測~
【日経平均株価(週足)】=トレンドの上限突破が焦点=
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前回は「下降トレンド脱出が焦点」(記:4/22)として、以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.30』はこちら)
「3月29日高値(K)28,252円、上げ幅3,535円(J~K)と上伸し、前上げ幅3,657円(D~E)に迫ったあと反落した。直近は4月12日の26,334円(下げ幅1,918円)を安値に下げ渋っていることから、戻りをうかがう経過で下降トレンドの脱出が焦点となっている」とした。
実際には、3月29日高値(K)28,252円からの下落が続き、安値(L)25,748円、下げ幅2,504円(K~L)を経てやや下げ渋っている。
よって、現在は上げ幅に対し下げ幅が(J~K>K~L=4月安値維持)小さい状況から、戻りのタイミングをうかがう経過が続いている。また、切り返しが生じた場合は、トレンドの上限突破(およびトレンド転換)が焦点となる。
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【日経平均株価2021―22(日足)】=反転のタイミングを探る=
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前回は「3月高値クリアが焦点」(記:4/22)として、以下のように述べた。
「3月9日安値(I)24,717円からの上げは、高値(J)28,252円、上げ幅3,535円(I~J)と前上げ幅3,657円(A~B)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)26,334円までの下げ幅が、直近の上げ幅3,535円(I~J)に対し1,918円であるほか、前上げ幅2,280円(C~D)の範囲にとどまっている(強含み)ことから、高値(J)28,252円をクリアすると安値切上げ(I<K)から上値を試す経過となり、上値30,000円が視野に入ってくる。一方、高値(J)28,252円を上回ることができずに安値(K)26,334円を下回ると、下値を探る動きにつながりやすくなる。」とした。
実際には、4月21日(L)25,553円を戻り高値に反落し、3月安値(K)26,334円を下回る安値(M)25,748円を経て直近(N)26,911円と値を戻している。直近の戻り値幅は1,163円(M~N)と前値幅1,219円(K~L)の範囲内と高値(J)からの下落基調の継続となっている。
よって、現在は安値(I)24,717円の上方に位置していることから、直近の上げ幅1,200円程度を上回る戻りが生じると、高値(J)28,252円をうかがう動きにつながりやすく、トレンド上限のクリアが焦点となる。さらに、高値(J)を上回ると安値切上げ(I<M)となり波動の転換となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)26,967円=M+(L-K)
(2)27,327円=M+(F-E)
(3)27,666円=M+(J-K)
(4)27,803円=M+(D-E)
(5)27,875円=M+(H-I)
(6)28,028円=M+(D-C)
一方、直近の安値(M)25,748円を下回ると高値(J)以降、短期5波動の安値を探る経過が継続となり、3月安値(I)26,334円を試す動きにつながりやすくなる。また、同安値(I)を下回ると、新たな下値を探る経過となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)25,273円=J-(H-I)
(2)25,090円=J-(F-G)
(3)24,595円=J-(B-A)
(4)24,386円=C-(B-C)
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【TOPIX2021-22(日足)】=反転のタイミングを探る=
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前回は「3月高値クリアが焦点」(記:4/22)として、以下のように述べた。
「3月安値(I)1,758pからの上げは、高値(J)1,991p、上げ幅233pと前上げ幅238p(A~B)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)1,863pまでの下げ幅は、直近の上げ幅233p(I~J)にたいし128pとなっている(強含み)ことから、高値(J)1,991pをクリアすると、安値切上げ(I<K)から上値を試す経過となる。一方、高値(J)1,991pを上回ることができずに、安値(K)1,863pを下回ると下値を探る動きにつながりやすくなる」とした。
実際には、4月21日戻り高値(L)1,928p円を経て反落し、高値(J)1,991pからの下げが継続した。ただ、安値(K)1,863pを下回る安値(M)1,829pを経て下げ渋る動きとなっている。また、高値(L)以降の戻り値幅は、55p(4/27~5/6、12~18)の同値幅(限定値幅)となった。
よって、現在は弱含みで推移する(下向き)中、前上げ幅65p(K~L)を上回る値幅が生じると、高値(J)1,991pをうかがう動きにつながりやすくなる。また、高値(J)を上回ると下値切上げ(I<M)となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,894p=M+(L-K)
(2)1,934p=M+105p(H~2/24)
(3)1,957p=M+(J-K)
(4)2,008p=M+(B-C)
(5)2,026p=M+(F-G)
一方、安値(M)1,829pを下回ると下値を試す動きにつながりやすくなるほか、安値(I)1,758pの維持が焦点となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,812p=J-(B-C)
(2)1,794p=J-(F-G)
(3)1,787p=J-(H-I)
(4)1,778p=J-(D-G)
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【マザーズ指数2021-22(日足)】=切り返しのタイミングを探る=
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前回は「方向観を探る」(記:4/22)として、以下のように述べた。
「3月安値(M)667pからの上げは、高値(N)842p、上げ幅190p(K~N)と20年10月高値1,365p以降の最大値幅192p(1,128p~1,320p)の影響を受ける格好で722p(4/21)と反落。下げ幅は120pとなっている(方向観:切り返しのタイミングを探る状況)ことから、下値686pを下回らずに高値(N)842pを上回ると高値をうかがう経過となる。一方、下値水準の686p=N-(J-K)を下回ると、一旦、下値を探る経過となる。」とした。
実際には、4月高値(M)842pからの下げが継続し、前安値(K)652pを下回った。直近は安値(O)620pのあとやや下げ渋る動きとなっている。
よって、現在は下値を探る経過が継続している。ただ、安値(O) 620pを下回らずに上値水準729p=O+(L-M)を上回ると、戻りを試す動きにつながりやすくなる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)729p=O+(L-M)
(2)744p=O+(L-K)
(3)776p=O+(J-K)
(4)787p=O+(D-E)
(5)795p=O+(N-M)
(6)810p=O+(N―K)
一方、下安値(O)620pを下回ると、新たな下値を探る経過となる。その場合、以下の水準が挙げられる。
(1)615p=N-(D-G)
(2)603p=N-(B-G)
(3)567p=N-(H-I)
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【NYダウ工業株30種2021-22(日足)】=反動高が生じやすい状況を迎える=
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前回は「一旦、下値を探る」(記:4/22)として、以下のように述べた。
「3月安値(J)32,632ドルからの上げは、高値(K)35,294ドルと上伸し、上げ幅も2,662ドル(J~K)と拡大した。ただ、前下げ幅2,639ドル(E~F)や2,673ドル(G~H)の影響を受ける格好で反落。安値(L)34、220ドルまでの下げ幅1,074ドルを経て値を戻し、高値(M)35,160ドルと高値(K)35,294ドルを目前に反落。安値(L)を下回ってダブル・トップの形成から急落。直近は、33,811ドル(4/22)と、一旦、下値を探る経過となっている。一方、反動高値幅は940ドル、1,074ドル、1,426ドル、1,608ドル、1,782ドルなどが挙げられ、直近高値(K)35,294ドルの更新が焦点となる。同高値を上回ると高値をうかがう経過となる。」とした。
実際には、4月の戻り高値(M)35,160ドルからの下げは、値戻し(1,084ドル、924ドル)を挟んで大幅な下落となった。直近安値31,253ドル(5/19)と高値(K)35,294ドルからの下げ幅が4,041ドル(期間37日:両端入れ)と前下げ幅4,167ドル(E~J:44日)に接近している。
よって、現在は一旦、反動高が生じやすい状況が接近する経過となっている。その場合の値幅としては、1,084ドル、1,426ドル(I~J)、1,608ドル1,782ドルなどが挙げられる。ただ、高値(K)以降の下落基調が継続していることから、以下の下値水準が挙げられる。
(1)31,245ドル=D-(E-D)
(2)31,209ドル=K-4,085ドル(20/6月安値~9月高値までの値幅)
(3)31,127ドル=K-(E-J)
(4)30,607ドル=K-4,687(20/10月安値~21/1月高値までの値幅)
(5)30,498ドル=K-4,796(21/1安値~5月までの値幅)
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【ナスダック2021-22(日足)】=反動高が生じやすい水準に差し掛かる=
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前回は「反発のタイミングを探る」(記:4/22)として、以下のように述べた。
「3月の安値(L)12,581pからの上げは、高値(M)14,619pを経て反落した。直近は高値から1,445pの下げ幅で12,839p(4/22)と前安値(L)12,581pにアト258pと接近し、反発のタイミングを探る経過であることから前安値(L)の維持が焦点となっている。一方、反動高値幅は715p、972p、1,077p、1,171p、1,453pなどが挙げられる。」とした。
実際には、3月の高値からの下げは小幅な値戻し(630p、620p)を挟んで水準を切り下げた。直近は(N)11,354pと高値(M)14,619pからの下げ幅が3,265pと(期間38日:両端入れ)前下げ幅3,290p(I~L:54日)や3,476p(E~L78日)にあと25p、211pと接近している。
よって、現在は一旦、反動高が生じやすい水準に差し掛かっている。値幅としては630p、715p、972p(E~F)、1,077p(E~H)、1,171(3/2~L)、1,453p(K~L)などが挙げられる。ただ、高値(M)14,619p以降の下落基調にある。下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)11,329p=M-(I-L)
(2)11,143p=M-(E-L)
(3)10,994p=M-3,625p(18/12安値~20/1までの上げ幅)
(4)10,685p=M-3,934p(2000/3高値~02/10までの下げ幅)
執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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