株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2022-06-28 15:30:00

アナリスト木村の銘柄研究部

看板や張り紙ではなくデジタルサイネージが主流となる世の中へ

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

近頃、コンビニやスーパーで、セルフレジの比率がじわじわと拡大しているよう感じています。
同時に決済方法も多様化し、方向性としては明らかに「キャッシュレス」に向かっている事も実感できます。
政策の根幹のひとつでもある「デジタル化」は、日々の生活に確実に浸透しつつあるように感じる毎日です。

株式会社ファミリーマートと、デジタルサイネージメディア「Family Mart Vision」を運営する株式会社ゲート・ワンは、6月27日のプレスリリースで、ファミリーマート店舗の店内に設置するデジタルサイネージが、全国34都道府県の合計3000店へ設置が完了した旨発表しました。
ファミリーマートは全国で約16600店あるそうで、今後も2023年度中に設置可能な全店へのサイネージ設置を目指すとしています。

デジタルサイネージで広告を配信した事で、当該商品の店舗での売り上げが平均して2割以上アップしただけでなく、設置店舗はデジタルサイネージの設置料も享受できるそうで、店舗の新たな収益源としても期待されているそうです。

一方で、弊社オフィスのベランダから六本木の街を眺めてみても、まだまだ飲食店の前にはメニューを記した看板や、手書きの張り紙、ステカンと称される旗・のぼりの方が圧倒的に多い状況です。

セルフレジなんて、キャッシュレスなんて、まだまだ先の話と思っていたのに、気が付けば今やセルフレジやキャッシュレスがアタリマエになりつつある事を考えれば、街中の看板や張り紙も、おそらく数年後には、どんどんデジタルサイネージに置き換わってゆくのではないかと想像します。

ではでは、急いでデジタルサイネージ関連銘柄を物色しなくては!とお考えの会員様、実は、株式投資の世界はそんなに甘くないかもしれません。
もちろん、「想像・連想」するという作業は非常に大事なのですが、株式投資情報を配信しているサイト等で、デジタルサイネージ関連銘柄を調べてみると、足元の株価推移はあまり芳しく無かったりします。
主力級大型株である凸版(7911)と大日本印刷(7912)は上昇トレンドにありますが、
デジタルサイネージ関連銘柄と目される中小型グロース銘柄群の株価推移は総じて冴えない印象です。

セルフレジ・キャッシュレスの関連銘柄として、随分前から話題となっていたスマレジ(4431)も検証してみましょう。
上場は2019年2月でしたが、2020年の11月くらいまではなかなか2000円どころを明確に上抜く事が叶わず、21年に入ってから夏場に向けて4000円まで上昇し、その後今年にかけては下値模索の展開で900円どころまで下落してしまいました。

初動付近でうまく乗れていれば利益を出せた方もいるでしょう。
ですが大抵の場合、思惑だけで連想だけで飛びついても、株価はなかなか上昇してくれません。
思惑先行で連想先行で上昇した銘柄は、その後に厳しい下落局面が控えている可能性をもご認識いただくべきでしょう。
連想する事は大事でありながら、例えばセルフレジ、例えばデジタルサイネージから連想される銘柄群を、「比較検証」してからでないと、会員様ご自身なりの「投資シナリオ」を組み立てからでないと、「買い」という実際の投資行動を取るには早計であるとお考えいただきたいと存じます。


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個人的に気になっている銘柄
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◆凸版印刷(7911)
◆大日本印刷(7912)
デジタルサイネージ/ディスプレイ関連銘柄と言えば、
この2つを無視するわけにはいきませんね。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ドリコム(3793)[スマホゲーム]
猛暑だから外出せずに、涼しいファミレスでスマホゲーム?
本日は一時8%超高と急伸する場面がありました。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪[大当り]ダークホース銘柄(****)≫
75日移動平均線を下値支持として25日移動平均線をも上回り始めました。
再度上昇トレンドが形成される予兆と見ます。

◆≪S級リアルブラックパール銘柄(****)≫
昨年と同様に今年もサマーラリーが再現されそうな印象。
EV関連銘柄という切り口で再人気化するかも。

◆≪ニューイヤーまんもす銘柄-2021-(****)≫
全体相場が大幅下落となった6月も、
ほぼ一本調子での上昇が継続。
さすが、まんもす藤井。銘柄ですね。



執筆:木村泰章

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