株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2022-07-20 10:45:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第33弾)

着眼大局着手小局(No.33)

~相場の観測~
【日経平均株価(週足)】=上げ幅拡大で3月高値の更新が焦点に=

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 前回は「トレンドの転換不成立には注意」(記:6/17)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.32』はこちら

「5月12日安値(L)25,748円からの切り返しは、高値(M)28,246円と一旦、上値抵抗線を上回ったが引き戻される格好で25,963円(6/17)と急反落している。現在は5月安値(L)25,748円を試す経過で維持が重要な焦点となる。同水準を下回ると、保ち合い局面(高値K~安値L~高値M=高値G~安値H~高値I)での高値(M<K=G<I)が切り下がる同型となりトレンドの転換は不成立となる。」とした。
 実際には、6月20日安値(N)25,771円と5月12日安値(L)25,748円を目前に踏みとどまり、高値切下げ(L>N)を回避する格好となっている。
 よって、現在は上値抵抗線および高値(M)28,246円を上回るとトレンドブレイクと上げ幅の拡大から、3月高値(K)28,252円トライとなるほか同高値更新が焦点となる。

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【日経平均株価2021-22(日足)】=短期保ち合い放れに注視=

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 前回は「5月安値の維持が重要」(記:6/17)として、以下のように述べた。
「5月安値(M)25,748円からの上げは、直近の上げ幅1,219円(水準26,967円)を上回って上げが加速した。ただ、3月高値(J)28,252円にアト6円と迫る高値(N)28,246円(6/9)を経て4日続落(下げ幅1,920円)し、25,963円(6/17)と急反落した。現在は5月安値(M)25,748円(5/12)を試す経過で維持が焦点となっている。下回ると、高値(J)から3波動構成入りから下値を探る経過となる。一方、生じやすい反動高値幅としては、①1,219円、②1,579円などが挙げられる。また、安値(M)25,748円を下回らずに切り返し、高値(N&J)を上回ると、3月安値(I)24,717円を基点とする上げ基調(継続)となる。」とした。
 実際には、6月高値(N)28,246円からの下げは、安値(O)25,771円と5月安値(M)25,748円に23円と急接近も踏みとどまり、そのあとの安値を25,935円(7/1)と小幅に切り上がる。一方、上値を27,049円(6/28)、26,812円(7/11)と小幅に切下げ、安値(I)と高値(J)の中値水準(26,484円)に絡んで小さな三角保合い(方向を探る)が進展している。
 よって、現在は高値27,049円(6/28)を上回り上げ幅が拡大すれば、上値をうかがう動きにつながりやすくなる。さらには、3月高値(J)28,252円の更新に焦点が移ることになる。その場合の主な上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)28,269円=O+(N-M)
(2)28,374円=I+(B-A)
(3)28,727円=M+(H-I)
(4)28,910円=M+(F-G)
(5)29,283円=M+(J-I)

 一方、5月安値(M)25,748円を下回ると高値(J)28,252円から下げ三波動(J~M~N~?)へ進展し、3月安値(I)24,717円うかがう経過となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)25,742円=N-(J-M)
(2)25,267円=N-(H-I)
(3)25,084円=N-(F-G)
(4)24,589円=N-(B-A)
(5)24,386円=C-(B-C)

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【TOPIX2021-22(日足)】=上げ幅が前値幅を上回ることが重要=

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 前回は「5月安値の維持が重要」(記:6/17)として、以下のように述べた。
「5月12日安値(M)1,829pからの切り返しは、前上げ幅65p(K~L)の水準1,894pを上回って上伸、3月高値(J)1,991pをうかがう動きとなった。ただ、高値(N)1,969pを経て1,835p(6/17)と急反落し、安値(M)1,829pにあと6pと迫っている。現在は安値(M)1,829pの維持が重要となる。下回ると、高値(J)1,991pから3波動構成入りし、下値を探る経過となる。一方、生じやすい反動高値幅としては、①99p(L~M)、②116p(C~D)、③120p(G~H)、④128p(J~K)などが挙げられる。ただ、安値(M)1,829pを下回らずに切り返し、高値(N&J)を上回ると3月安値(I)1,758pを基点とする上げ基調(継続)となる。」とした。
 実際には、6月高値(N)1,969pからの下げは、安値(O)1,818p円と5月安値(M)1,829pを11p下回ったあと切り返し、高値1,907(6/28)、安値1,845p(7/1)を経て1,914p(7/11)と安値(I)と高値(J)の中値水準(1,874p)に絡んで推移する中、小幅に高値と安値を切り上げる格好となっている。
 よって、現在は戻りをうかがう経過となっている。ただ、前上げ幅(140p)を上回る値幅の拡大が重要となる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,946p=O+(J-K)
(2)1,958p=O+(N-M)
(3)1,980p=O+(J-M)
(4)1,997p=O+(B-C)
(5)2,015p=O+(F-G)
(6)2,022p=O+(H-I)

 ただ、反動安値幅が62pおよび89pを超えるほか、安値(O)1,818pを下回ると3月の安値(I)1,758pをうかがう安値を探る経過となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,807p=N-(J-M)
(2)1,790p=N-(B-C)
(3)1,772p=N-(F-G)

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【マザーズ指数2021-22(日足)】=上げ幅拡大がポイント=

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 前回は「5月安値の維持が重要」(記:5/20)として、以下のように述べた。
「5月安値(O)620p以降は一進一退で推移し、高値(P)699p(上げ幅79p)を経て反落し、621p(6/17)と前安値(O)にあと1pと迫っている。現在は5月安値の620pの維持が焦点となっている。下回ると下げ基調が継続することから、新たな安値を探る経過となる。一方、5月安値(O)620pを下回らずに高値(P)699pを上回ると安値(O)からの基調継続となり、上値を探る経過となる。」とした。
 実際には、6月高値(P)699pからの反落は、5月安値(O)620pを下回る安値(Q)615p(下げ幅227p=D~G)を経て682p(7/8)と値を戻している。上げ幅67pは前値幅79p(O~P)の範囲内となっている。ただ、600p台で底這いの状態で上値抵抗線(高値D&Nを結ぶ)超えとなっている
 よって、現在は前上げ幅79p(水準694p)超えが重要となっている。上回ると上値を試す動きにつながりやすくなる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)724p=Q+(L-M)
(2)739p=Q+(L-K)
(3)771p=Q+(J-K)
(4)782p=Q+(D-E)
(5)790p=Q+(N-M)
(6)805p=Q+(N-K)

 一方、反動安値幅が31p(6/28~7/1)を上回ると6月の安値(Q)615pを試す動きにつながりやすくなる。そのほか、62p(6/20~28)、79p(5/12~6/9)、84p(6/9~20)などの値幅が挙げられる。また、安値(Q)615p下回ると新たな安値を探る経過となる。その場合、以下の水準が挙げられる。
(1)603p=N-(B-G)
(2)575p=P-(L-K)
(3)567p=N-(H-I)
(4)541p=O-(P-O)

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【NYダウ工業株30種2021-22(日足)】=上げ幅拡大が焦点=

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 前回は「下値を探る経過」(記:6/17)として、以下のように述べた。
「5月安値(N)31,253ドルからの値戻しは1,995ドル(N~O)と、前下げ幅4,041ドル(M~N)に対しほぼ半値戻り(49.4%)水準の高値(O)33,248ドルを経て、直近の安値(N)31,253ドルを一気に下回り、29,888ドル(6/17)と急落したことから下値を探る経過となっている。一方、下値を探る経過も反動高に留意。値幅としては、1,401ドル、1,995ドル、2,410ドルなどが挙げられる。※上値水準については、時々の下値を基に反動高値幅を加算して求める。」とした。
 実際には、6月高値(O)33,248ドルからの下げは、安値(P)29,888ドル(6/17)を経て、高値(Q)31,500ドル。上げ幅1,612ドル(P~Q:戻り率48.0%)と前上げ幅1,995ドル(N~O:戻り率49.4%)の範囲内でとどまり、直近30,630ドル、下げ幅870ドルと騰勢が一服する格好となっている。
 よって、現在は高値(K)からの第4波(未確定)の縮小(1,995から1,612ドル)しており弱含みの経過だが、高値(Q)31,500ドルを上回ると、高値(E)を基点とする第4波動形成(E~J~K~P~?:戻り:4波の高値模索)につながりやすく、上げ幅の拡大が焦点となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)31,883ドル=P+(O-N)
(2)32,298ドル=P+(C-D)
(3)32,527ドル=P+(E-F)
(4)32,665ドリ=P+(E-D)
(5)33,024ドル=P+(G-J)

 一方、直近7/14の安値30,630ドルを下回ると6月安値(P)29,888ドルを試す動きが生じやすくなり、下回ると新たな安値を探る経過となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)29,258ドル=N-(O-N)
(2)29,207ドル=O-(K-N)
(3)29,081ドル=O-(E-J)
(4)28,561ドル=O-4,687(20/10月~21/1月までの上げ幅)
(5)28,465ドル=J-(E-J)
(6)28,453ドル=O-4,795(21/1~5月までの上げ幅)

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【ナスダック2021-22(日足)】=前上げ幅超えが重要=

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 前回は「下値を探る経過」(記:6/17)として、以下のように述べた。
「3月の高値(M)14,619pからの下げは、安値(N)11,264pを境に高値(N)12,316pと値を戻した。ただ、上げ幅が1,052pと前下げ幅3,355ル(M~N)に対し3分の1弱(31.4%)にとどまって伸び悩んだあと急落し、一気に直近の安値(N)11,264pを下回り安値10,646p(6/16)に進んだ。現在は下値を探る経過となっている。一方、生じやすい反動高値幅としては、1,052p(N~O)、1,138p(J~K)、1,453pなどが挙げられる。※上値水準については、時々の下値を基に反動高値幅を加算して求める。」とした。
 実際には、6月高値(O)12,316pからの下げは、安値(P)10,646p(6/16)を経て、高値(Q)11,635p、上げ幅989pと前値幅1,052pの範囲内にとどまって推移している。
 よって、現在は前上げ幅を上回る戻りを入れる値幅の拡大が焦点となっている。同値幅水準11,698pを上回ると上値を試す動きにつながりやい経過となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)11,723p=P+(E-H)
(2)11,784p=P+(K-J)
(3)12,099p=P+1,453p(K-2/23)
(4)12,448p=P+(D-E)
(5)12,555p=P+(K-L)
(6)12,648p=P+(M-L)

 一方、直近の6月30日の安値11,028pを下回ると安値(P)10,646pを試す動きが生じやすく、同安値を下回ると新たな下値を探る経過となる。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)10,543p=L-(M-L)
(2)10,506p=E-5,551p(16/~18/8までの上げ幅)
(3)10,212p=N-(O-N)
(4) 9,216p=E-6,841p(09/3~15/7までの上げ幅)
(5) 9,105p=L-(E-L)

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【ドル・円相場(日足)】=相場のリズムを知ろう=

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 ドルの安値(A)113.63円から、高値(B)131.34円、安値(C)126.126.56円と推移。現在は安値(C)126.56円から第三波動の進展している。また、高値(B)から安値(C)までの下げ幅は4.78円であったのに対し、安値(C)以降の反動安値幅は3.34円と縮小し、次いで→2.35円、→2.05円と次第に縮小している。この経過から現在の対円ドル相場の強さがうかがえます。
 したがって、理由(本来解説不可能)はともかく、この値幅(相場の習性に学ぶ)に着目して、今後の経過を見ていきたいものです。株価(チャート)も同様です。


執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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