皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

日経平均は久々の29000円台へ進み、1月5日のザラ場高値29388.16に肉薄してまいりました。
一方で、会員様が保有なさっている銘柄群は、ようやく切り返しには転じてきたけれど、まだ「評価損」の状態となっている、というようなケースも少なくないかもしれません。

28000円、28500円、29000円といった、500円刻みごとの「心理的な節目」を一気に上抜いてきた点を、個人的には「心理を考慮しない」、もしくは「心理を持たない」買い手によるものと捉えています。

もっとわかりやすく申し上げるとすれば、AIやシステムトレード等に代表される「ロボの買い」という印象です。

奇しくも、上昇のタイミングは「夏休み」や「お盆休み」に該当する期間でしたが、
7月29日で終わった週も、8月5日で終わった週も、投資主体別売買動向によれば、海外投資家は売り越しでした。
8月5日で終わった週は、7週連続で買い越してきた信託銀行までが売り越しに転じています。
非常に乱暴な申し上げ方をすれば、海外投資家勢も、国内の機関投資家勢も、大きく買いに動いていたわけでありません。

株価指数ばかりが上昇するような局面は「ロボの買い」が「トレンドフォロー」という投資手法で、いわゆる「順張り」的に、「機械的に」買いを入れた結果と分析するのが一般的でしょう。
一方で、個別銘柄に関しては、右肩上がりのトレンドが形成されているものは決して多くないと思われ、あるとすれば、個人投資家の「飛びつき買い」によって、「勾配の急な山」が形成されているようなケースが多いように思います。

決算発表シーズンを通過しましたが、海外投資家や機関投資家勢は、決算内容を見極めて即投資行動を取るわけではありません。
大口資金の運用体は様々な観点や確度から「比較検証」を行ってから、投資行動を取ってくるケースが一般的です。

となると、この先想定される展開は下記3つと考えます。
1.「ロボの利食い売りによって、特に株価指数は、急激な上昇局面が調整・修正される」
2.「海外投資家や国内の機関投資家が個別銘柄の決算発表を参照して買いを入れる」
3.「上掲の1と2が同時進行しての保ち合いから、全体相場・株価指数はじわじわと下方に調整する」

私が、当コラムや全体フォロー等で、サマーラリーを予測していた背景・前提条件は上掲の『2』でした。
つまり、日経平均は29000円に進みましたが、私個人としては足元の状況を「サマーラリーとは捉えてはいません」。
もっとハッキリ申し上げるのであれば、「サマーラリーのクライマックスはこれから」であって、「サマーラリーの主役は株価指数ではなく個別株」であって、「個別銘柄群全体の底上げはこれから」と見ます。

株価指数やそれに準ずるETF、株価指数に連動しやすいハイベータ銘柄群には、ロボの利食い売りが待ち構えていると見て、ここからの「トレンドフォロー」は危険なように思います。
むしろ、決算発表を経て好業績推移が確認できているのに、株価がなかなか上昇しない個別銘柄群こそに、「底上げ」を期待するべきと考える次第です。

日経平均が29000円に進んできたのに、保有なさっている銘柄群がなかなか上がらない事を懸念して「見切り売り」する事無く、今しばらく「ガチHOLD」なさっていただくべきかと存じます。


━━━━━━━━━━━━━━
　個人的に気になっている銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆レオパレス21（8848）
昨年来高値を更新！
新聞広告も好印象でした。

━━━━━━━━━━━━━━
　私のコラムで紹介した銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆リックソフト（4429）[業務系パッケージソフト]
本日も着々と高値を更新！
2Q決算発表時にも上方修正か？

━━━━━━━━━━━━━
　単発スポット銘柄の見解
━━━━━━━━━━━━━
◆≪ザ・あすなろボーナス銘柄（****）≫
本日は一時銘柄公開後の高値を更新！
切り返し基調が鮮明となる事を期待しましょう。

◆≪木村泰章のレッドダイヤモンド銘柄（****）≫
こちらも一時銘柄公開後の高値を更新！
機関投資家と見られる買いが継続している事を観測。

◆≪ゴールドメソッド銘柄【木村の特典銘柄】（****）≫
本日も大幅高で●●●●円台を奪還しました。
利食い売りを優先してから押し目狙いで買い直しスタンスで！

◆≪ミッション・イン・ダブルテンバガー銘柄（****）≫
20倍候補銘柄、絶賛募集中です！
是非ご検討ください。



執筆：木村泰章