需給良好銘柄
デジタル社会によるペーパーレス化が進む中、印刷機業界は淘汰と再編が進んでいる。何かしらの付加価値がなければ生き残れないだろう。同社は単なる印刷機に留まらず、高速印刷機や、紙幣印刷機に強みがある、ニッチな印刷機メーカーだ。
今1Q決算では、都市封鎖や地政学リスクが高い中国、欧州を除き、全ての国・地域の受注高は堅調だった。主力の枚葉機や、特定のニーズにマッチした証券印刷機等の受注の伸びは目を瞠るものがある。中古や修理ビジネスも底支えに繋がっていると見られ、業績は堅調に推移しそうだ。
株価は6月の800円台から10月には600円台まで調整。その後、心理的節目700円を意識した強いリバウンドで一度25日線の抵抗力を確認した後、再び同線にトライし、難なく突破していることから、足元のモメンタムは強そうだ。(上昇局面で)信用買い残も増えており需給も良好。一方で、200日線で売り買いが交錯しており、ここを抜けてくるまでは様子見がベターだろう。
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