株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2022-12-13 09:00:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第38弾)

着眼大局着手小局(No.38)

~相場の観測~

【日経平均株価(週足)】=早期の切り返しが重要=

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 前回は「戻り歩調」(記:11/18)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.37』はこちら

「9月安値(P)25,937円以降の戻り歩調は、小休止を挟みながら進行している。直近の戻り高値28,263円(11/11)まで7週間(両端入れ)経過し、上げ値幅2,326円は、前下げ幅(O~P)の70.8%戻しと戻り歩調となっている。」とした。
 実際には、安値(P)25,937円以降の戻り歩調は、安値(P)から9週目(両端入れ)の28,383円を高値(Q)に騰勢が鈍化。上げ幅2,446円(P~Q)は過去の下げ幅2,475円(M~N)の影響を受ける格好で小休止となっている。
 よって、現在は戻り歩調が維持されている経過だが、早期の切り返しが重要となっている。

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【日経平均株価2022(日足)】=基調の維持に留意=

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 前回は「上値をうかがう高値トライへ」(記:11/18)として、以下のように述べた。
「10月末に直近高値(O)27,311円を上回り、下値切上げ(N<P)と同時に三角保合い形成を経て上伸した。10月30日には、高値(K)から安値(N)までの下げに対する半値戻し(27,579円)となった。また、安値(N)25,937円から直近の高値28,263円(11/11)までの上げ幅が2,326円と重要な値幅1,792円(K~L)を上回り、前下げ幅3,285円(K~N)に対する戻り率は70.8%となっている。また、安値(N)25,937円が前安値(H)25,779円の上位に位置していることから、上値をうかがう高値(K:29,222円)トライの経過となっている。ただ、直近安値(N)25,937円以降の基調を維持するには、反動安値幅が①1,074円、②1,184円の範囲内に収まることが重要となる。これらを超えると、③1,374円、④1,792円など拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。」とした。
 実際には、安値(P)26,237円以降の上げ(戻り)歩調は、高値(Q)28,383円を経て反落した。安値(N)25,937円からの上げ幅2,446円と前騰落幅2,475(G~H)の影響をうける格好となっている。ただ、高値(Q)28,383円からの下げ幅は809円と前値幅1,074円(O~P)の範囲内にとどまっている。
 よって、現在は安値(N)25,937円以降の基調維持の範囲内に位置していることから、下げ幅が1,074円を下回らずに切り返すことが重要。さらには、直近の高値更新が上値をうかがう(高値トライ K:29,222円)経過となる。

その場合の主な上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)28,441円=N+(E-F)
(2)28,916円=N+(C-D)
(3)29,099円=N+(A-B)
(4)29,388円=N+(K-H)
(5)30,363円=F+(A-D)

 一方、反動安値幅が①1,074円ないし②1,184円の範囲内に収まることが重要となっているが、これらの値幅を超えるといと、③1,374円、④1,792円など拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。

その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)27,309円=Q-(O-P)
(2)27,199円=Q-(M-L)
(3)27,009円=Q-(O-N)
(4)26,591円=Q-(K-L)

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【TOPIX2022(日足)】=基調の維持に注意=

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 前回は「8月高値の更新が焦点」(記:11/18)として、以下のように述べた。
「9月安値(P)1,854p以降は、高値(O)1,922pと値幅91pの水準1,926pの影響(上値抵抗)を受ける格好で足踏み状態となった。ただ、これらの水準を上回ると上値指向が徐々に強まった。安値(N)1,835pから直近の高値1,977p(11/14)までの上げ幅が142pと、重要な値幅の91p(K~L)を大幅に上回り、前下げ幅(K~N)に対する戻り率は83.0%となっている。また、安値(P)1,854p以降の反動安は3回とも2日間で、最大値幅24p(10/19~21)を挟んだ強い歩調となっている。また、安値(N)1,835pが前安値(H)1,818pの上位に位置していることから、上値をうかがう高値(K:2,006p)トライの経過となっている。ただ、一方、安値(P)1,854p以降のリズムが崩れた場合は、下げ幅が68pないし87p、91p程度へ拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。」とした。
 実際には、安値(P)1,854p以降は、高値(O)1,922pを上回って上伸した。ただ、高値(Q)2,018pは前高値(K)2,006pを上回ったが、安値(N)1,835pからの上げ幅が183pと前上げ幅188p(H~K)の影響を受ける格好で反落した。直近の下げ幅77pは前下げ幅68p(O~P)を上回った。
よって、現在は下げ幅87p(N~O)程度の範囲に収まり、早期の切り返しで高値に進むことができるか否かが焦点となる。ただ、高値更新は安値(N)1,835p以降の基調維持から上値をうかがう経過となる。

その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)2,023p=N+(K-H)
(2)2,032p=N+(A-B)
(3)2,039p=N+(C-D)
(4)2,053p=N+213p(21/11/4~Bまで)
(5)2,068p=N+(E-B)

 一方、反動安値値幅が87pを超えると、91p程度ないし120p程度へ拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。

その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)1,931p=Q-(O-N)
(2)1,927p=Q-(M-L)
(3)1,898p=Q-(C-B)
(4)1,878p=Q-(G-F)

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【マザーズ指数2022(日足)】=基調の維持に留意=

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 前回は「三波動形成入りでトレンド発生」(記:11/18)として、以下のように述べた。
「10月13日の安値(P)699pから切り返した。その後、上げ幅が49pと前上げ幅(47p:N~O)の影響を受ける格好で伸び悩んだ。ただ、反動安値幅は6日調整で17pと前値幅36pから縮小し切り返した。11月14日には773pと急伸した。また、8月の高値(K)761pを一気に更新し、三波動(H~K~N~?)構成入りへと進展した。さらに、16日には4日連騰で791pと高値に進み、安値(N)688pからの上げ幅が103pとなっている。また、安値(H)を基点とする下値切上げ(N<N)三波動(H~K~N~?)が形成され、上値をうかがう経過となっている。同時にトレンド(安値H&N)が発生した。ただ、直近の安値(N)688p以降の基調を維持するには、反動安値幅が36pないし47p程度に収まることが重要。これら超えると下げ幅の拡大につながりやすく、①65pないし②③73p、④79pなどが挙げられる。」とした。
 実際には、8月の高値(K)761pの更新から一段高となった。ただ、高値(Q)806pは、安値(H)615pからの上げ幅が191pと前上げ幅190p(B~E)の影響を受ける格好で反落した。また、下げ幅32pは前値幅36pに接近している。
※時間 H~K(41)≒N~O(44)
よって、現在は安値(H)以降の基調は、高値(Q)の更新で継続となる。

その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)834p=N+(K-H)= K+(K-N)
(2)844p=N+(A-B)
(3)863p=N+(E-D)
(4)878p=N+(E-B)
(5)907p=K+(K-H)

 ただ、直近の安値(N)688p以降の基調を維持するには、反動安値幅が36pないし47p程度に収まることが重要。これら超えると下げ幅の拡大につながりやすく、①65pないし②③73p、④79pなどが挙げられる。

その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(1)770p=Q-(O-P)
(2)759p=Q-(O-N)
(3)741p=Q-(M-N)
(4)733p=Q-(K-N)
(5)722p=Q-(G-H)

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【NYダウ工業株30種2022(日足)】=基調の維持が焦点=

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 前回は「上値を探る高値トライへ」(記:11/18)として、以下のように述べた。
「9月の安値(N)28,725ドル以降は、短期の二点底(確定点:O)を経て急伸した。一気に半値戻し31,439ドルおよび前騰落幅3,360ドルも水準32,085ドルをクリアした。また、反動安値幅は860ドル(Q~R:5日)と、前値幅1,114ドル(O~N:5日)の範囲内にとどまって切り返した。直近の高値33,747ドル(11/11)と上伸し、前高値(K)34,152ドルまでアト405ドルと迫っている。安値(N)からの上げ幅も5,022ドルと前上げ幅4,264ドルから拡大し、前下げ幅5,427ドル(K~N)に対する戻り率は92.5%となった。また、安値(N)からの上げ基調が進行しており、上値を探る高値トライの経過となっている。ただ、直近安値(N)28,725ドル以降の基調の維持には、反動安値幅が860ドル(Q~R)、ないし1,114ドル(O~N)程度に収まることが重要となる。これらを超えると下げ幅の拡大につながりやすく、①1,236ドル(L~M)、②1,591ドル(N~O)、③1,612ドル、④1,995ドル、⑤2,410ドル(21/11~12月)などが挙げられる。」とした。
 実際には、上げ基調を辿り8月高値(K)34,152ドルを上回り高値(S)34,589ドルと上伸した。ただ、直後の反動安値で下げ幅が1,113ドルと前下げ幅860ドルを上回り1,114ドル(O~N)に並んだ。
※H~K:10週 K~N:7週 N~S:10週
 よって、現在は下げ幅が1,114ドルを上回ると1,236ドル(L~M)程度へ拡大につながりやすくなる。この値幅を超えると、①1,591ドル(N~O)、③1,612ドル、④1,995ドル、⑤2,410ドル(21/11~12月)などが挙げられる。

その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)33,353ドル=S-(M-L)
(2)32,998ドル=S-(O-N)
(3)32,977ドル=S-(I-H)
(4)32,594ドル=S-(G-F)

 一方、早期に切り返し高値(S)34,589ドルを上回ると安値(N)からの上げ基調が継続する経過となる。

その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)34,767ドル=N+6,042ドル(20年3月安値~4月高値までの値幅)
(2)34,898ドル=N+6,173ドル
(3)35,315ドル=K+(H-N)
(4)35,636ドル=N+(A-H)
(5)35、660ドル=R+(Q-P)
(6)36,137ドル=R+(Q-N)

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【ナスダック2022(日足)】=反動安値幅に留意=

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 前回は「半値戻し水準のクリアが重要」(記:11/18)として、以下のように述べた。
「10月安値(N)10,321pから切り返し、高値(O)11,199pまでの上げ幅が878pと高値(I)以降の戻り値幅からやや拡大したが、前値幅961p(F~G)の影響を受ける格好で安値(P)10,342pと反落した。ただ、前安値(N)10,321pにアト21pと急接近も割り込まず、踏みとどまり11,358pと切り返し、高値(O)11,199pを上回って二点底を形成した。また、安値(N)からの上げ幅は1,037pと961p(F~G)から拡大した。また、値を戻す動きを強める経過へ進展し、半値水準のクリアが重要となっている。ただ、反動安値幅は601p、722p程度に収まることが大事。超えると下げ幅の拡大につながりやすく、857p(O~P)ないし878p(N~O)、961pが挙げられ、これらの範囲内にとどまることが重要となる。」とした。
 実際には、値を戻す動きを強める経過も、高値(Q)11,482p、上げ幅1,161pと半値戻し水準11,725pの手前で反落した。ただ、下げ幅524pは、前下げ幅の857p(O~P)の範囲内にとどまっている。
よって、現在は早期に切り返し、高値を上回ることで上方向継続となる。ひきつづき、半値水準のクリアが重要となっている。

その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)11,725p=高値(I)から安値(L)の半値水準
(2)11,905p=N+(I-L)
(3)11,991p=N+(E-F)
(4)12,077p=O+(O-N)
(5)12,803p=N+(I-F)

 一方、反動安が値幅601p、722p程度に収まるか否か、超えると下げ幅の拡大につながりやすく、857p(O~P)ないし878p(N~O)、961pが挙げられ、これらの範囲内に踏みとどまることが重要となる。

その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)10,881p=Q-(M-N)
(2)10,760p=Q-(K-L)
(3)10,625p=Q-(O-P)
(4)10,604p=Q-(O-N)
(5)10,521p=Q-(G-F)



執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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