【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第37弾)
~相場の観測~
【日経平均株価(週足)】=戻り歩調=
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前回は「強弱対立、方向観の決定待ち」(記:10/21)として、以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.36』はこちら)
「安値(P)25,937円と6月安値(N)25,771円まであと166円と接近し、下げ幅も3,285円と拡大した。ただ、前騰落値幅3,535円(J~K)の範囲内に留まっている。また、強弱が対立する下値攻防戦は、下値支持線(安値Jと安値Nを結ぶ)に踏みとどまる格好で下げ渋り、下値の壁が(安値N25,771円、L25,748円)できつつあり、方向観決定待ちの経過となっている。」とした。
実際には、安値(P)25,937円以降の戻り歩調が、小休止を挟みながら進行している。直近の戻り高値28,263円(11/11)まで7週間(両端入れ)経過し、上げ値幅2,326円は、前下げ幅(O~P)の70.8%戻しとなっている。
よって、現在は戻り歩調となっている。
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【日経平均株価2022(日足)】=上値をうかがう高値トライへ=
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前回は「短期三角保合い形成で動意接近へ」(記:10/21)として、以下のように述べた。
「9月13日の戻り高値(M)28,614円からの反落は、直近の安値(L)27,430円を下回った。高値(K)29,222円から安値(N)25,937円までの下げ幅が3,285円と拡大したあと反発した。安値(N)から戻り高値(O)27,311円までの上げ幅が1,374円と前騰落値幅1,278円(H~I)から拡大(直近の下げM~Nに対する戻り率51.3%)した。その後、値幅1,074円(O~P)の反落を挟み、直近27,257円(10/19)の高値までの上げ幅が1,020円と激しく変動している。ただ、安値(N)25,937円が前安値(H)25,771円の上位に位置している状況下で、高値(O)27,311円を上回ると直近の下値(N<P)が切上がり、同時に三角保合い形成となることから戻りを試す経過となる。一方、直近安値(P)26,237円を下回ると安値(N)25,937円を試す動きにつながりやすく、同時に下値の壁(25,935円~25,748円)を試す経過ともなる。また、反動安値幅は、①1,074円、②1,184円などが挙げられる。」とした。
実際には、10月末に直近の高値(O)27,311円を上回り、下値切上げ(N<P)と同時に三角保合い形成を経て上伸した。10月30日には、高値(K)から安値(N)までの下げに対する半値戻し(27,579円)となった。また、安値(N)25,937円から直近の高値28,263円(11/11)までの上げ幅が2,326円と重要な値幅1,792円(K~L)を上回り、前下げ幅3,285円(K~N)に対する戻り率は70.8%となっている。
よって、現在は安値(N)25,937円が前安値(H)25,779円の上位に位置していることから、上値をうかがう高値(K:29,222円)トライの経過となっている。
その場合の主な上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)28,441円=N+(E-F)
(2)28,916円=N+(C-D)
(3)29,099円=N+(A-B)
(4)29,388円=N+(K-H)
(5)30,363円=F+(A-D)
ただ、直近安値(N)25,937円以降の基調を維持するには、反動安値幅が①1,074円、②1,184円の範囲内に収まることが重要となる。これらを超えると、③1,374円、④1,792円など拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。
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【TOPIX2022(日足)】=8月高値の更新が焦点=
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前回は「強弱対立は三角保合い進展へ」(記:10/21)として、以下のように述べた。
「9月13日の(M)戻り高値1,986pからの反落は、直近の安値(L)1,915pを下回った。高値(M)から安値(N)までの下げ幅は151p(=G~H)となり、高値(K)2,006pから安値(N)1,835pまでの下げ幅は171pと拡大したが、前騰落値幅173p(E~H)の範囲に収まった。また、安値(N)1,835pから高値(O)1,922p円までの上げ幅が87円(直近の下げK~Nに対する戻り率50.9%)と拡大したあと、下げ幅68p(O~P)を経て43p高と激しく動いている。ただ、安値(N)1,835pが前安値(H)1,818pの上位に位置している状況下で、高値(O)1,922pを上回ると直近の下値(N<P)が切上がり、同時に三角保合い形成となることから戻りを試す経過となる。一方、安値(P)1,854pを下回ると安値(N)1,835pを試す動きにつながりやすくなる。また、反動安値幅は、①68p、②87p、91pなどが挙げられる。」とした。
実際には、安値(P)1,854p以降は、高値(O)1,922pと値幅91pの水準1,926pの影響(上値抵抗)を受ける格好で足踏み状態となった。ただ、これらの水準を上回ると上値指向が徐々に強まった。安値(N)1,835pから直近の高値1,977p(11/14)までの上げ幅が142pと、重要な値幅の91p(K~L)を大幅に上回り、前下げ幅(K~N)に対する戻り率は83.0%となっている。また、安値(P)1,854p以降の反動安は3回とも2日間で、最大値幅24p(10/19~21)を挟んだ強い歩調となっている。
よって、現在は安値(N)1,835pが前安値(H)1,818pの上位に位置していることから、上値をうかがう高値(K:2,006p)トライの経過となっている。
その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)1,986p=N+(G-H)
(2)1,997p=N+(E-F)
(3)2,008p=N+(E-H)
(4)2,023p=N+(K-H)
(5)2,032p=N+(A-B)
一方、安値(P)1,854p以降のリズムが崩れた場合は、下げ幅が68pないし87p、91p程度へ拡大につながりやすく、一旦下値を探る経過となる。
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【マザーズ指数2022(日足)】=三波動形成入りでトレンド発生=
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前回は「下値切上げで高値トライへ」(記:10/21)として、以下のように述べた。
「9月12日(M)753pを戻り高値に反落し、安値(L)717pを下回り安値(N)688pと反落した。また、高値(K)からの下げ幅が73pと前下げ幅84p(G~H)の範囲にとどまったほか、前上げ幅146p(H~K)の半値押し水準(=688p)からの値戻しとなった。その後の高値(O)735p(上げ幅47pと前値幅44pからやや拡大)を経て安値(P)699pと推移している。ただ、高値(O)735pを上回ると、安値(P)699pは前安値(N)688pから切り上がり、直近の高値(K)761pにトライする動きにつながりやすくなる。一方、直近の安値(N)688pを下回ると高値(K)761pからの下げが継続で、下値を探る経過となる。」とした。※下げ幅36p(O~N)は、前上げ幅36p(L~M)と同値幅で踏みとどまって切り返す。
実際には、10月13日の安値(P)699pから切り返した。その後、上げ幅が49pと前上げ幅(47p:N~O)の影響を受ける格好で伸び悩んだ。ただ、反動安値幅は6日調整で17pと前値幅36pから縮小し切り返した。11月14日には773pと急伸した。また、8月の高値(K)761pを一気に更新し、三波動(H~K~N~?)構成入りへと進展した。さらに、16日には4日連騰で791pと高値に進み、安値(N)688pからの上げ幅が103pとなっている。
※安値(H)から22週経過(上げ9週、下げ7週、上げ8週:両端入れ)
よって、現在は安値(H)を基点とする下値切上げ(N<N)三波動(H~K~N~?)が形成され上値をうかがう経過となっている。同時にトレンド(安値H&N)が発生した。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)805p=H+(E-B)
(2)834p=N+(K-H)= K+(K-N)
(3)844p=N+(A-B)
(4)863p=N+(E-D)
(5)878p=N+(E-B)
(6)907p=K+(K-H)
ただ、直近の安値(N)688p以降の基調を維持するには、反動安値幅が36pないし47p程度に収まることが重要。これら超えると下げ幅の拡大につながりやすく、①65pないし②③73p、④79pなどが挙げられる。
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【NYダウ工業株30種2022(日足)】=上値を探る高値トライへ=
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前回は「下値切切上げ、戻りを試す」(記:10/21)として、以下のように述べた。
「9月の高値(M)32,381ドルから反落は、直近の安値(L)31,145ドルを下回り下げが加速し、安値(N)28,725ドルと6月安値(H)29,888ドルを下回った。高値(K)34,152ドルからの下げ幅は、5,427ドルと拡大した。ただ、前騰落値幅5,406(E~H)の影響を受ける格好で急反発したが、上げ幅1,591ドルと前値幅1,612ドル(H~I)の影響を受ける格好で急反落した。その後は、一時28,660ドル(10/13)と直近の安値(N)28,725ドルを下回る場面を経て切り返し、直近高値31,082ドル(10/21)と急伸した。安値(N)28,725ドルからの上げ幅は2,357ドルと拡大する大波乱の展開となった。ただ、高値(O)30,316ドルを上回り、安値切上げた(P:29,202ドル>N:28,725ドル)ことから戻りを試す経過となっている。一方、直近安値(N)28,725ドル以降の基調の維持には、反動安値幅が1,114ドルないし1,591ドル程度に収まることが重要となる。」とした。
実際には、9月の安値(N)28,725ドル以降は、短期の二点底(確定点:O)を経て急伸した。一気に半値戻し31,439ドルおよび前騰落幅3,360ドルも水準32,085ドルをクリアした。また、反動安値幅は860ドル(Q~R:5日)と、前値幅1,114ドル(O~N:5日)の範囲内にとどまって切り返した。直近の高値33,747ドル(11/11)と上伸し、前高値(K)34,152ドルまでアト405ドルと迫っている。安値(N)からの上げ幅も5,022ドルと前上げ幅4,264ドルから拡大し、前下げ幅5,427ドル(K~N)に対する戻り率は92.5%となった。
よって、現在は安値(N)からの上げ基調が進行しており、上値を探る高値トライの経過となっている。
その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)34,131ドル=N+(E-H)
(2)34,767ドル=N+6,042ドル(20年3月安値~4月高値までの値幅)
(3)35,315ドル=K+(H-N)
(4)35,636ドル=N+(A-H)
(5)35、660ドル=R+(Q-P)
(6)36,137ドル=R+(Q-N)
一方、直近安値(N)28,725ドル以降の基調の維持には、反動安値幅が860ドル(Q~R)、ないし1,114ドル(O~N)程度に収まることが重要となる。これらを超えると下げ幅の拡大につながりやすく、①1,236ドル(L~M)、②1,591ドル(N~O)、③1,612ドル、④1,995ドル、⑤2,410ドル(21/11~12月)などが挙げられる。
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【ナスダック2022(日足)】=半値戻し水準のクリアが重要=
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前回は「上げ幅の拡大が重要」(記:10/21)として、以下のように述べた。
「9月の戻り高値(K)12,266pからの反落は、安値(L)10,575pから高値(M)11,176pまでの上げ幅601pと前戻り値幅722p(J~K)の範囲内に収まって、安値(N)10,321pと下落した。また、高値(I)13,128pからの下げ幅は2,807pと拡大したあと直近値10,859p(10/21)、上げ幅538pと前上げ幅601pの範囲内と下落基調が進行しており、安値(N)10,321pからの上げ幅が961p(F~G)を上回ることが焦点となっている。同値幅を超えると上げ幅の拡大へつながりやすくなる。一方、生じる反動安に留意。値幅は、601p。また、直近の安値(N)10,321pを下回ると、下落基調の継続で下値を探る経過となる。」とした。
実際には、10月安値(N)10,321pから切り返し、高値(O)11,199pまでの上げ幅が878pと高値(I)以降の戻り値幅からやや拡大したが、前値幅961p(F~G)の影響を受ける格好で安値(P)10,342pと反落した。ただ、前安値(N)10,321pにアト21pと急接近も割り込まず、踏みとどまり11,358pと切り返し、高値(O)11,199pを上回って二点底を形成した。また、安値(N)からの上げ幅は1,037pと961p(F~G)から拡大した。
よって、現在は値を戻す動きを強める経過へ進展し、半値水準のクリアが重要となっている。
その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)11,373p=N+(E-D)
(2)11,459p=N+1,138p(1/7~A)
(3)11,725p=高値(I)から安値(L)の半値水準
(3)11,905p=N+(I-L)
(4)11,991p=N+(E-F)
(5)12,077p=O+(O-N)
一方、反動安値幅は601p、722p程度が挙げられるが、超えると下げ幅の拡大につながりやすく、857p(O~P)ないし878p(N~O)、961pが挙げられ、これらの範囲内にとどまることが重要となる。
執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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