【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第36弾)
~相場の観測~
【日経平均株価(週足)】チャート参照=強弱対立、方向観の決定待ち=
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前回は「切り返しのタイミングを探る」(記:9/16)として、以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.35』はこちら)
「波動の転換も上昇トレンド上限に接近し、その影響を受ける格好で、9月7日には27,430円と反落した。ただ、直近の下げ幅1,792円は前下げ幅2,500円程度の範囲内となっており、高値(O)からの下向きも、切り返しのタイミングを探る経過となっている。」とした。
実際には、安値(P)25,973円と6月安値(N)25,771円まであと202円と接近し、下げ幅も3,249円と拡大した。ただ、前騰落値幅3,535円(J~K)の範囲内に留まっている。また、強弱が対立する下値攻防戦は、下値支持線(安値Jと安値Nを結ぶ)に踏みとどまる格好で下げ渋り下値の壁が(安値N25,771円、L25,748円)できつつある経過となっている。
よって、現在は強弱対立で方向観決定待ちの経過となっている。
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【日経平均株価2022(日足)】=短期三角保合い形成で動意接近へ=
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前回は「短期、方向を探る経過」(記:9/16)として、以下のように述べた。
「6月安値(H)25,771円以降の上げは、8月高値(K)29,222円を経て反落し、安値からの上げ幅3,474円(F~K)が前値幅3,535円(D~E)接近の影響も受ける格好となった。ほか、1月の年初来高値(A)29,332円接近もある。ただ、直近安値(L)27,430円までの下げ幅1,792円(K~L)は前値幅1,805円(4/21~F)の範囲内に収まっているが、直近の上げに対する半値押し(51%)から値を戻すも、高値(M)28,614円までの上げ幅が1,184円と前値幅1,278円(H~I)の影響を受ける格好で反落している。9月16日終値27,567円は、直近安値(L)27,430円に接近しているが、直近安値(L)を維持し、高値(M)を上回ると高値(K)29,222円をうかがう動きとなる。一方、高値(M)28,614円を上回ることができず、安値(L)27,430円を下回ると高値(M)以降の下値を探る動きの継続となる。下げ幅も2,280円(21/10/6~11/16までの上げ幅)、2,504円(E~F)程度へ拡大につながりやすくなる。」とした。
実際には、9月13日(M)28,614円を戻り高値に反落し、安値(L)27,430円を下回って安値(N)25,937円は、高値(K)29,222円からの下げ幅が3,285円と拡大したあと反発した。高値(O)27,311円、上げ幅1,374円と前騰落値幅1,278円(H~I)から拡大(直近の下げM~Nに対する戻り率51.3%)した。その後、値幅1,074円(O~P)の反落を挟み、直近27,257円(10/19)の高値まで上げ幅1,020円と激しく変動している。
よって、現在は安値(N)25,937円が前安値(H)25,771円の上位に位置している状況下で、高値(O)27,311円を上回ると直近の下値(N<P)が切上がり、同時に三角保合い形成となることから戻りを試す経過となる。
その場合の主な上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)27,729円=N+(K-L)
(2)28,441円=N+(E-F)
(3)28,916円=N+(C-D)
(4)29,099円=N+(A-B)
(5)29,411円=N+(K-H)
(6)30,552円=F+(A-D)
一方、直近安値(P)26,237円を下回ると安値(N)25,937円を試す動きにつながりやすく、同時に下値の壁(25,935円~25,748円)を試す経過ともなる。さらに、安値(F)25,748円を下回ると、3月安値(D)24,717円をうかがう経過となる。また、反動安値幅は、①1,074円、②1,184円③1,374円などが挙げられる。
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【TOPIX2022(日足)】=強弱対立は三角保合い進展へ=
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前回は「短期、方向を探る経過」(記:9/16)として、以下のように述べた。
「6月安値(H)1,818p以降の上げは、高値(K)2,006p、上げ幅188pを経て反落した。ただ、直近の安値(L)1,915pまでの下げ幅は91≒89p(H~I)を経て1,986p、上げ幅65p≒62p(I~J)のあと1,938p(9/16)と推移している。よって、現在は安値(L)1,915pを下回らずに、高値(M)1,986pを上回ると、高値(K)2,006pにトライする動きにつながりやすくなる。一方、高値(K)2,006pを上回ることができずに、直近の安値(L)1,915pを下回ると高値(K)に対する下値を探る動きとなり、下げ幅の拡大につながりやすくなる。値幅は、113、120p、140p、151pなどが挙げられる。」とした。
実際には、9月13日(M)1,986pを戻り高値に反落し、安値(L)1,915pを下回った。高値(M)から安値(N)までの下げ幅は151p(=G~H)。高値(K)2,006pから安値(N)1,835pまでの下げ幅は171pと拡大も、前騰落値幅173p(E~H)の範囲に収まった。また、高値(O)1,922p円、上げ幅87円(直近の下げK~Nに対する戻り率50.9%)と拡大したあと、下げ幅68p(O~P)を経て43p高と激しく動いている。
よって、現在は安値(N)1,835pが前安値(H)1,818pの上位に位置している状況下で、高値(O)1,922pを上回ると直近の下値(N<P)が切上がり、同時に三角保合い形成となることから戻りを試す経過となる。
その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)1,926p=N+(K-L)
(2)1,975p=N+(G-F)
(3)1,986p=N+(G-H)
(4)1,997p=N+(E-F)
(5)2,008p=N+(E-H)
一方、安値(P)1,854pを下回ると安値(N)1,835pを試し、下回ると前値安(H)1,818pをうかがう動きにつながりやすくなる。また、反動安値幅は、①68p、②87p、91pなどが挙げられる。
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【マザーズ指数2022(日足)】=下値切上げで高値トライへ=
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前回は「8月高値更新で基調継続へ」(記:9/16)として、以下のように述べた。
「6月安値(H)615p以降の上げは、高値(K)761p、上げ幅146p(H~K)を経て反落した。ただ、直近安値(L)717p、下げ幅44pは前値幅62p(H~I)の範囲内にとどまって36p(L~M)の反発を見せている。現在は高値(K)761pを上回ると、安値(H)615p以降の基調維持から上値トライ継続となる。一方、高値(K)761pを上回ることができずに、直近安値(L)717pを下回ると、下値を探る経過の継続となり、下げ幅の拡大につながりやすくなる。値幅は62p(H~I)、79p(F~G)、84p(G~H)などが挙げられる。」とした。
実際には、9月12日(M)753pを戻り高値に反落し、安値(L)717pを下回る安値(N)688pと反落した。また、高値(K)からの下げ幅が73pと前下げ幅84p(G~H)の範囲にとどまったほか、前上げ幅146p(H~K)の半値押し水準の688pから値戻しとなった。その後の高値(O)735p(上げ幅47pとやや拡大)を経て安値(P)688pと推移している。
よって、現在は高値(O)735pを上回ると、安値(P)699pは前安値(N)688pから切り上がり、直近の高値(K)761pにトライする動きにつながりやすくなる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)746p=P+(O-N)
(2)750p=N+(I-H)
(3)767p=N+(G-F)
(4)772p=N+(G-H)
(5)782p=H+167p(21/11/16~12/6)
(6)790p=H+(E-D)
(7)805p=H+(E-B)
一方、直近の安値(N)688pを下回ると高値(K)761pからの下げが継続で、下値を探る経過となる。その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)682p=K-(G-F)
(2)677p=K-(G-H)
(3)652p=K-(C-D)
(4)637p=K―(C-B)
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【NYダウ工業株30種2022(日足)】=下値切上げ、戻りを試す=
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前回は「下方示唆も反動高値幅に留意」(記:9/16)として、以下のように述べた。
「6月の安値(H)29,888ドル以降の上げは、高値(K)34,152ドル、上げ幅4,264ドルと値幅4,167ドルが意識された格好で引き戻された。直近安値30,822ドル(9/16)までの下げ幅が3,330ドル(K~)と拡大し、前値幅3,136ドル(C~D)を上回った。現在は下方向が示唆されていることから、前値幅3,360ドル(G~H)程度に踏みとどまることができるか否かが焦点となる。下回ると下げ幅の拡大につながりやすく、前安値(H)29,888ドルをうかがう、下値テストの経過となる。一方、下向きも反動高に留意。値幅としては、①870ドル、②1,236ドル、③1,612ドル、④1,995ドル、⑥2,410ドルなどが挙げられる。また、②1,236ドルないし③1,612ドルを上回ると、一旦、戻りを試す動きにつながりやすくなる。」とした。
実際には、9月の高値(M)32,281ドルから反落は、直近の安値(L)31,145ドルを下回り下げが加速し、安値(N)28,725ドルと6月安値(H)29,888ドルを下回り、高値(K)34,152ドルからの下げ幅も5,427ドルと拡大した。ただ、前騰落値幅5,406(E~H)の影響を受ける格好で急反発し、上げ幅1,591ドルと前値幅1,612ドル(H~I)の影響を受ける格好で急反落した。その後は、一時28,660ドル(10/13)と直近の安値(N)28,725ドルを下回る場面を経て急反発を挟み直近高値31,082ドル(10/21)と上伸した。安値(N)28,725ドルからの上げ幅は2,357ドルと拡大する大波乱の展開となった。
よって、現在は高値(O)30,316ドルを上回り、安値切上げ(P:29,202ドル>N:28,725ドル)となったことから戻りを試す経過となっている。
その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)31,135ドル=N+2,410ドル(21/11/8~12/1までの下げ幅)
(2)31,364ドル=N+(A-B)
(3)31,732ドル=N+(K-L)
(4)31,907ドル=O+(O-N)
(5)32,085ドル=N+(G-H)
(6)32,247ドル=N+(K-J)
一方、直近安値(N)28,725ドル以降の基調には反動安値幅が1,114ドルないし1,591ドル程度に収まることが重要となる。これらを上回ると一旦下値を探る動きが生じやすく下げ幅の拡大につながる。値幅は①1,591ドル、②1,612ドル、③1,995ドル、④2,410ドル(21/11~12月)などが挙げられる。
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【ナスダック2022(日足)】=上げ幅の拡大が重要=
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前回は「下方示唆も反動高値幅に留意」(記:9/16)として、以下のように述べた。
「6月の安値(F)10,646p以降の上げは、高値(I)13,128p、上げ幅2,482pと値幅2,705p(21/11/19~22/1/27までの下げ幅)を目前に反落した。また、直近安値11,448p(9/16)までの下げ幅1,680pは、前値幅1,670p(E~F)をやや上回る値幅となっている。現在は前安値(J)1,544pを下回り下方向が示唆されていることから、値幅1,909p(A~B)ないし2,038p(B~C)程度に踏みとどまることができるか否かが焦点となる。下回るとさらなる下げ幅の拡大につながりやすく、前安値(F)10,646pをうかがう、下値テストの経過となる。一方、下向きも反動高に留意。値幅としては、①722p、②961p、③1,052p、④1,670p、⑤1,802pなどが挙げられる。また、②961pを上回ると、一旦、戻りを試す動きにつながりやすくなる。」とした。
実際には、9月の戻り高値(K)12,266pからの反落は、安値(L)10,575pから高値(M)11,176pまでの上げ幅601pと前戻り値幅722p(J~K)の範囲内に収まって、安値(N)10,321pと下落した。また、高値(I)13,128pからの下げ幅は2,807pと拡大したあと直近値10,859p(10/21)、上げ幅538pと前上げ幅601pの範囲内となっている。
よって、現在は下落基調が進行しており、安値(N)10,321pからの上げ幅が961p(F~G)を上回ることが焦点となっている。同値幅を超えると上げ幅の拡大へつながりやすくなる。
その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)10,922p=N+(M-L)
(2)11,043p=N+(J-K)
(3)11,282p=N+(G-F)
(4)11,373p=N+(E-D)
(5)11,459p=N+1,138p(1/7~A)
一方、生じる反動安に留意。値幅は、601p。また、直近の安値(N)10,321pを下回ると、下落基調の継続で下値を探る経過となる。
その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)10,171p=I-2,957p(20/2/19~3/23までの下げ幅)
(2)10,102p=I-3,026p(21/5/12~11/19までの上げ幅)
(3)10,005p=13,031p(21/5/12)-3,026(21/5/12~11/19までの上げ幅)
(4)9,837p=I-3,291(21/12/27から3/14までの下げ幅)
執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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