株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-04-08 09:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

新宿、渋谷の体感的外国人比率は既に4割~5割との印象

弊社オフィスは東京港区六本木、従前から、居住者も観光客も外国人の比率が大きいエリアです。
今年に入った頃から、一気に外国人の方々の比率が増加したように感じていました。

私は、平日にオフィスから自宅への帰途であったり、土日に新宿や渋谷に立ち寄る事が多く、頻度的には週イチ新宿、月イチ渋谷くらいの感じです。
3月の新宿は、とにかく外国人観光客と思しき「集団」が非常に多く感じられ、むしろ、コロナ前よりも比率的には多い印象でした。
耳に入ってくる「言語」も「非日本語」が圧倒的に多かったように思います。
イメージ的にはもはや、「2人に1人が外国人」くらいの感じでしょうか。

今現在、日本政府観光局が開示している、直近の訪日外客統計は2月分の推計値です。
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/pdf/20230315_monthly.pdf

昨年12月に、11月の90万台から一気に130万人台に増加した訪日外客数(総数)は、今年1月には150万人に手が届くところまで増加し、2月もその高水準が維持されました。

ここで注目したいのが、いわゆる「水際対策」と「ゼロコロナ」の影響及び余波で、中国からの訪日外客数は未だ「回復していない」にもかかわらず、総数ベースでは、コロナ前の19年1月~2月と比較して、23年1月~2月は伸び率が-43.8%まで改善している点です。
国別でみると、韓国からの訪日外客数が、同比較で-24.2%だったのに対し、中国からの訪日外客数は、同比較で-95.4%でした。

「インバウンド再開」に対する「期待」は、確実に「現実化」しつつあり、株式市場に於いても、「インバウンド関連」がキーワードとなって、物色の矛先が向かっている印象です。
しかしながら、「未だ初動」に過ぎません。
中国からの訪日外客数が、19年比で半分でも「戻れば」、新宿も渋谷もおそらく、体感的な外国人比率は2割増しの、6割~7割、もしくはそれ以上となりましょう。

ただ、以前のような「爆買い」には繋がらないような気もしています。
「モノ」から「コト」へ、訪日外国人の「興味の対象」がシフトしているように感じるからです。

渋谷駅前のスクランブル交差点から、SNS等を介して「ナマ配信」している外国人の多さに驚きます。
新宿では、コロナ禍以前以上に、ラーメン店前の行列っぷりが激しく、それに加えて、てんぷら屋さんやうなぎ屋さんの前にも外国人が目立ちます。

「モノ」はネット経由で買える、じゃあ、日本でしか味わえない食やコトにおカネを使おう、というトレンドなのでしょう。
インバウンドなら、ディズニーランドだ、ユニクロだ、ビックカメラだ、ダイソーだ、という認識は既に、思いっきり「古臭い」可能性さえあります。

「買う」にしても、「日本らしいモノ」が求められる傾向が強まっているらしく、東京スカイツリーに行き、浅草の浅草寺に寄り、最終目的地は、かっぱ橋道具街で日本のお箸や急須を求める、という訪日外国人が急増していると聞きます。
このエリアは、東京の、いわゆる「下町」に該当し、訪日外国人の受け入れにはどうしても「言語のカベ」という障害がありましょうが、その「不便感」をも「コト」として体験しようという風潮が主流となりつつあるようです。

足元は、移動に直接関わる電鉄株と外食産業全般、もうちょっと長い目線ではAIを介したガイドや言語翻訳やChatGPTなどを手掛ける企業にこそ、インバウンドの恩恵が大きくなりそうな印象です。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆ソースネクスト(4344)
言わすもがな。
ポケトークですね。
◆力の源HD(3561)
韓国人訪日客には「一蘭」一択という印象ですが非上場。
ならば「一風堂」で。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆SFPホールディングス(3198)
昨年11月に1600円の後半でご紹介。
本日の株価は一時昨年来の高値を更新し1946円を付けています。
「磯丸水産」は訪日外国人という感じでは無く日本人で混み合っている印象。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のレッドダイヤモンド銘柄(****)≫
フォローメールを配信しましたのでご参照ください。
来週の株価推移が楽しみです。
これもインバウンド関連の一環と捉える事もできましょう。

◆≪木村泰章のSSS級銘柄(****)≫
全体相場が冴えない中にあっても値持ちは充分との印象です。

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