株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-07-04 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

上場維持基準適問題アップデートと全体相場フォロー予告

なんだか、大げさなタイトルになってしまいましたが、あすなろは常に1手も2手も先、「ありえそうなリスクシナリオ」までをも見越しているつもりです。
今週以降、私どもが配信を予定している「全体相場フォロー」は概ね下記のとおりです。

1.今週中の配信を予定:「中小型成長株・グロース株群の優位性は続く」
2.来週初にも配信を予定:「需給イベントに備えたポジション調整は必要か?」
3.来週末にも配信予定:「決算発表シーズンに向けたお取り組み対策」
4.再来週初配信予定:「日経平均大幅調整の可能性Part.2」
5.再来週末配信予定:「TOPIX9月大波乱?」

本来であれば、実際の株価推移や、トレンド感やセンチメント感を、その都度測りながら全体相場フォローを配信させていただくわけですが、その全体相場フォローについて、現時点においても既に「なんとなく」配信予定があるという点を疑問に思われる会員様も居られるかもしれません。

しかしながら、パッと思いつく限りでも、上掲のように、5つの事象について、弊社の見解をお示しすべきと考えており、
これは逆説的に、月内にも想定されうる「リスクイベント・リスクシナリオ」が、存在するという事になりましょう。

来週は、ETF分配金捻出の為の売り需要(およそ1兆円相当との推計)が全体相場の重しとなる可能性があり、加えて、月の終盤以降は、決算発表シーズンに突入し、その決算発表の内容は厳しいトーンとなる可能性があります。
既に当コラムや全体フォローでお伝え申し上げたとおり、日経平均は3万円以上の水準を進んできた際の「スピード違反」的な上昇速度を、一旦「反省修正」的に下落調整をもって標準化・適正化する可能性がり、TOPIXは構成銘柄の大量除外イベントを控え9月に向けて波乱も予想されます。

一方で、金利上リスクや地政学リスク、景気後退リスク等の影響から、海外の株式市場との相対比較から、日本の株式市場の「安全性・優位性」を背景とした、外国投資家による日本株選好傾向は今後も続く可能性が高いと見ており、となれば、日経平均もTOPIXも上掲のようなリスクシナリオから買えない日本の株式市場において、外国人投資家ならびに機関投資家勢全般の投資先の「受け皿」となりえるのは、中小型成長株・グロース株であろうと考える事は、そこそこ理にかなった見通しであろうと存じます。

本日は上掲のリスクシナリオのうち、プライム市場の上場維持基準問題についてアップデート致します。
4月以降、プライム市場の「上場基準一部不適合企業」による、スタンダード市場への変更申請が相次いでおります。
https://1376partners.com/blog_kimura?year=2023&month=5&date=31
弊社の推計で、4月以降、プライム市場からスタンダード市場への移行を表明した企業はおよそ50社に上っています。

下記は、弊社が配信した、5月25日の全体相場フォローからの抜粋です。
『プライム市場銘柄群はイコールTOPIX構成銘柄です。
となれば、4月以降、TOPIX構成銘柄のうち、25社以上が「離脱宣言」を行っているという事は、「不確実性の増大」と認識すべき「異常事態」であるわけです。
消去法的には、TOPIX構成銘柄の中で相対的に、継続保有に不安・懸念が無いセクターと目されるのは、メガバンクだけとなってしまうかもしれません。』

スタンダード移行組のスタンダード市場再上場は、10月20日予定です。
今現在で50社程度が、9月末から10月にかけて一気にTOPIXから「除外」される事になります。
スタンダード市場への変更申請は9月末が期限となりますので、今後も、移行組の申請が五月雨的に続く可能性もありましょう。

となりますと、一気に50社以上がTOPIXから除外されるという前代未聞の事象が示現するわけで、TOPIXをベンチマークとしている運用機関が、この事象に向かってどのような対応を取ってくるのかが「不確実性要因=リスク」となりましょう。

実現の可能性は低いとはいえ、例えば、手持ちのTOPIXパッシブポジションを大幅に解消し(売る)、更にTOPIX先物を売り建てておいて、リバランス感をキープする為に、最も安全であろうTOPIXのセクター、銀行株を買い持ちする、という運用体が出てきても不思議ではありません。
足元の銀行株堅調の背景、「裏事情」は、ひょっとするとTOPIXの大波乱に向けた「回避行動の一環」である可能性さえあるかもしれません。

単なる「妄想」でしょうか?
いいえ、可能性がゼロで無いのなら、なんとなくでも、頭の片隅に置いておきたい「リスクシナリオのひとつ」であるように考える次第です。
中小型成長株・グロース株の【逆襲】が続くと考えている弊社の見解は、リスクシナリオ群との相対感という点においても、そこそこ理にかなった見解であると自負しておる次第です。

今週も今月も、「常に強気、いつも冷静」という投資スタンスでまいりましょう。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆イメージワン(2667)
業績面は今期最終利益が黒字転換見込み。
6月の上昇局面で大株主の一角が保有株を処分しましたが、その買い手は誰?

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ファーストロジック(6037)
2月のはじめに900円割れでご紹介しました。
本日は昨年来の高値を更新し1000円台に進んでいます。
投資用不動産サイト運営です。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
全体相場が冴えない展開の中、一時高値更新!
相変わらず「楽しい」値ブレの大きさです。

◆≪木村のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
コチラも一時銘柄推奨後の高値を更新。
ST高or大幅高の兆しでしょうか。

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