本日のマーケット解説のトーンは概ね、円安シフトで自動車関連が強く、加えて業種別では、業績上方修正を発表した東京製鉄のストップ高に牽引された鉄鋼セクターが強かった、という感じです。
東京製鉄は、前期本決算発表時に、今通期の経常利益を21％減益と計画し、そこから16.1％上方修正となったので、実際にストップ高級のサプライズと申し上げて良いでしょう。

注目の半導体関連セクターは、アドバンテストと東京エレクトロンが揃って2％超となり、やはり今後の決算発表動向からは目を離せない印象です。

そこで、半導体関連と目される主な企業の決算発表予定をチェックしておきましょう。
東京製鉄のように、減益計画が大きく改善するような業績上方修正が行われれば、当然ながら個別銘柄だけで無く、相場全体のセンチメント感にも好影響が及ぶ可能性も想定される反面、1Q及び上期決算に対して悲観的な見通しが示されると、相場全体が下落調整する可能性も否定できません。

7/26
・アドバンテスト（6857）1Q 今期の連結最終利益は前期比40.2％減の780億円計画
・信越ポリマー（7970）1Q 半導体ウエハ容器 今期経常は微増で2期連続最高益見通し

7/27
・信越化（4063）1Q 今期業績は非開示 前期4Qは営業減益で市場想定下振れ
・ルネサスエレクトロニクス（6723）2Q 1Q(1-3月)の連結最終利益は前年同期比75.7％増の1052億円に拡大。
・トーメンデバイス（2737）1Q 今期経常は31％減益計画、120円減配方針

7/28
・SCREENホールディングス（7735）1Q　今期経常は6％増で3期連続最高益計画
・ソシオネクスト（6526）1Q　今期経常は4％減益計画

7/31
・新光商事（8141）1Q　今期経常は27％減益計画、前期配当増額も今期減配

8/2
・イビデン（4062）

8/7
・レーザーテック（6920）前期業績を上方修正
・JSR（4185）

8/8
・SUMCO（3436）
・東京応化工業（4186）
・アルバック（6728）

8/10
・東京エレクトロン（8035）
・QDレーザ（6613）
・シキノハイテック（6614）
・テラプローブ（6627）
・日本マイクロニクス（6871）

弊社では、8月10日の東京エレクトロンの決算発表、直後の3連休を挟み、8月の3週までは、主力級大型株群ならびに日経平均の下落調整リスクを無視・軽視できない、と考えておりますので、まずは26日のアドバンテスト、27日の信越化とルネサス、28日のスクリーンとソシオネクスト辺りまでの「前半組」の成り行きを注視したいと存じます。

今週はFOMCや日銀金利政策決定会合の行方も気になるところですから、基本的に投資行動全般を控えて様子見する、というところが基本スタンスとなりましょう。



執筆：木村泰章



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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆マークラインズ（3901）
3月の終わりに2500円どころでご紹介しました。本日は一時2700円台の後半まで買われる場面が見られました。
足元7月に入ってから切り返しが続き、昨年12月に付けた高値2866円の上抜き更新が射程内に入ってきた印象です。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
まだまだ買い直し、買い増しのチャンスは訪れるものと存じます。
慌てず押し目狙いでまいりましょう。

◆≪木村のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
出来高が減少してしまった事が小幅安の原因であろうと見ます。
ご心配無く。