オープンUP（2154）　※決算発表予定日 2024/02/09

夢真ホールディングスとビーネックスグループの2社が2021年4月に合併後、親会社が2023年1月に社名変更し、夢真ビーネックスグループからオープンアップグループへ。人材派遣事業を主としており、特に建設業界や製造業、IT業界に対する技術者派遣に強みがあると思われる。この中でも、「2024年問題」で残業時間の規制を強いられるであろう建設業界に対する人材派遣ニーズが今後増してこよう。国内の人口が減少しても、各産業の供給及びそれに対する世界の需要は変わらない、むしろ増えることが想定されるため、この先は外国人の派遣ビジネス、海外での派遣ビジネスなどで事業を拡大させていく必要があると見る。

本年1月26日発表の12月度における国内技術社員在籍数・稼働率等の月次開示資料によると、昨年12月末時点でのエンジニア在籍数は約2万名と大台を超えている。在籍数が増えているにも関わらず、稼働率も前月比5ポイント上昇しており、受注は旺盛と見ていいだろう。貴重な機電（機械・電気）系・ITエンジニアの状況も良好で、次回の決算発表が楽しみな展開になりそうだ。今通期の売上高は過去最高を見込んでおり、各利益も同様。人工知能（AI）の総合評価はB+と悪くない。DX進展などが営業利益の成長ドライバーと分析している模様。

株価は、次回決算発表を織り込むような値動きが見られる。昨年12/27の高値2361円をピークにマドを開け下落したものの、25日線付近でリバウンド。マドを埋めるほどの反発であったものの反動安で節目2200円付近まで下落。足元では「三山（さんざん）」が期待され、2350円処がターゲットとして意識される。一目均衡表では、基準線が抵抗線となっており、同線付近から上ヒゲが伸びている様子。やや売り方が加勢しているようだが、テクニカル面は良好と見て、日柄調整による株高が狙えそうだ。