ビーイングホールディングス（9145）

物流事業を展開。生活物資に特化（経営資源を集中投資）しており、メーカー・中間流通業者・小売業者の倉庫（問屋）を一つに集約。このような物流の合理化を進めており、この特殊な倉庫（SCMセンター）を全国に展開している。各業者の倉庫から倉庫への物流の手間が省けるため、顧客のコスト削減に貢献できるうえ、運送業者の超過勤務問題（「2024年問題」）の解決の一助にもなりそうだ。

昨年11月には3Q決算を発表。経常利益は12.5億円（前年同期比54.8％増）で着地。コロナ禍を経て、社会活動の正常化に伴い、生活物資の消費が堅調に推移したとのこと。これからは各企業における人件費の削減などのニーズをつかみ、更に収益が向上することに期待したい。SCMセンターの新規開設は進んでおり、投資と成長の好循環が生まれているようだ。xenoBrain（AI）の分析によると総合評価はB+。プラス成長の社会トレンド（「物流センター需要増加」「EC利用拡大」など）が時流にマッチしており、事業環境は良好だろう。

株価推移もおおむね好調だ。75日線を支持線としたチャートで、急落時もクッションのような役割として機能し、極端な下値不安は乏しいと見られる。その急落とは、上掲の決算発表後に見られた現象で、いわゆる「決算プレイ組」などの短期筋が利確した結果と考える。今後は、好業績を期待した資金流入による株価上昇が期待できよう。5日線と25日線のゴールデンクロスも示現しており、短期的な上昇シグナルが点灯しつつあると見られる。