TOKAIホールディングス（3167）

LPガス・都市ガス・LNGガスなどを扱う株式会社TOKAIと、CATVやインターネット接続サービスを手掛けるTOKAIコミュニケーションズ（旧：ビック東海）が経営統合により設立された会社。よって展開する事業は幅広いが、個人向けのインフラ周りに特に強みがありそうだ。また法人向けのデータセンターサービスも行っており、ソフトウェアのサービス化（SaaS）、それに伴うクラウド化による恩恵を受けそうでもある。2/19にはフィリピンで水力発電会社の株式追加取得（持分法適用関連会社化）を発表。東海エリアだけでなく、その他の国や地域にも営業エリアを拡げることで安定した収益基盤の確立を図る。

2/1発表の3Q決算は堅調な結果で着地。エネルギーやCATVなどの顧客数拡大が業績に寄与したことで、3期連続の増収で過去最高を更新。インフラ関連事業は気温の変化による使用量の増減を考慮しても安定的な収益基盤とも考えられ、営業エリアの拡大及び顧客数の拡大により、ストック収益のような利益の安定成長が今後も期待できそうだ。xenoBrain（AI）によるとエネルギーの売上高構成比率は44.5％。第二の柱でありグロース性のある情報通信は23.4％。後者も冒頭に記述した通り成長が期待され、業績水準の向上が見込まれる。

株価は昨年1月の安値837円をボトムとした上昇トレンドが継続。株価4桁台の値固めが進行している展開で、2021年2月以来の高値更新をうかがう。足元では2/2の高値1017円から売られていたが、サポートラインの25日線から反発。執筆時はマドを開け1000円を突破し再び同高値を捉えそうだ。MACDによるシグナルの下から上へのクロスが迫ってきており、短期的な上方シグナルの点灯も近づいてきた印象だ。両線のクロス達成後に仕込み処を探るのがベターであろう。