オイシックス・ラ・大地（3182）

美味しくて安全な野菜の提供を軸とした事業を展開。オイシックスの全1500商品の中から、主菜＆副菜のキットを提供する「Kit Oisix」は1.7億食を突破。定期宅配サービスで、同社にとっては安定的なストック収益の計上源となるだろう。日本で初めての有機農産物宅配サービス『大地を守る会』にも注目。初回限定お試しセットが1980円（税込）で試してみることができる。『生産者自慢の食べごろトマト味比べ』セットなどもあって、面白いラインナップが特徴だ。食糧自給率の質と量を向上させるためには、同社のようなサービスは今後我が国において欠かせなくなってくるであろう。

今通期の会社側における売上高予想は1470億円と過去最高であった前期の1151億7600万円を更新する見通し。2/13発表の3Q決算における売上高は累計で896億5600万円で着地。通期計画に対する進捗率は約60％。10-12月単体では過去最高記録を達成。期末に売上高が偏重するような過去の経緯は確認されないものの、業績予想は据え置きとのことなので、本決算における挽回（サプライズ）に期待したい。xenoBrain（AI）の総合評価は「B+」と展望は良好。スマート農業需要増加といった社会トレンドが営業利益の成長ドライバーになるとAIは分析しているようだ。

株価は昨年11月頃から足元までもみ合い商状。1250～1450円レンジで株価は上げ下げしているが、株価の動意付きには新たな材料が必須となるだろう。例えば、先述したような本決算において、サプライズ（評価するものによってサプライズとなるかどうかは異なるであろうが……）となれば本格動意付き後に大上昇となる可能性も。しかしながら、資金効率を考えると、もみ合い商状の中にあえて買い付けるのはオススメできない。株価が動き出したタイミングを狙ってみよう。