シーイーシー（9692）

独立系のシステムインテグレーター（SI）。「生産」「設計・開発」「販売・サービス」を軸に、製造業の工程全てのDX化を支援する。生産の場合、スマートファクトリーを意識した（あらゆるモノがネットにつながる）IoTや人工知能（AI）による生産の自動化を実現。設計・開発ではデジタルエンジニアリング、販売・サービスではビッグデータを活用した製品サービスのコネクティッド化を支えるICTを提供。我が国のモノづくりの技術は高いものの、未だデジタル化に関しては未開の部分もあろう。中小企業メーカーからのニーズの高まりに期待したい。

昨年12/11発表の3Q決算における経常利益は49億6900万円と、対会社予想進捗率79.5％という好進捗で着地。通期の同利益における計画値は62億5000万円。アナリストコンセンサスは64億5000万円で市場関係者は同社の業績展望を強気に見ている様子がうかがえる。xenoBrain（AI）の評価は「B+」で営業利益予測成長率（5年）は97.53％。アナリストもAIも同社に関してポジティブに見ている点は変わらないことが確認できよう。

株価は昨年12/25の安値1507円をボトムに上昇基調。サポートラインの25日線からのリバウンドは強く、足元では昨年12月高値の1819円を突破し、執筆時点では1865円まで買われている。節目1800円前後での売り買いが交錯した後は、強弱感が鮮明になり、買い方の強さが確認できる。一目均衡表の抵抗帯（雲）の上を依然推移しており、遅行スパンと実線はプラス乖離（かいり）。「三役好転」というテクニカルでは好シグナルを示す状態が今後も続くようだと、2000円が視界に入ってこよう。