バンドー化学

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Vベルトで有名な自動車部品メーカー。2019年には、中期経営計画の目標である「新事業の創出」を達成するため主に整形外科用品を扱うAimedic MMT社を完全子会社化。そのほか、電子部品である精密研磨材「TOPX」や、農業機械用電動ベルト、OA機器などの拡販を進める。このように事業の多角化を図っていたが、同時に不採算事業が発生するなど戦略の副作用も見られた。今後は新たな中計『Creating New Value for the Future』にて問題点を整理する見通しであり、今後の売上総利益率の改善に期待したいところ。

2/9の3Q決算における営業利益は69億1500万円で着地。通期の計画値は87億円であり、進捗は問題ないだろう。ただ、今期も主力の自動車備品事業以外はやや苦戦が見られており、課題は山積。高機能エラストマー製品事業のコア営業損益は8000万円の赤字（前年同期は3億7600万円の黒字）とセグメント損失が発生。新中計では、車載・産業用途での採用拡大に取り組んでおり、中長期的にこの計画が実を結ぶか注視していきたい。

xenoBrain（AI）では、4四半期後（約1年後）の営業利益は23.63％の増益予測と展望良好だ。タイバーツ/円との因果関係が高いと分析されており、足元タイバーツに対し弱含む円の影響で価格競争力は高まるであろう。株価は昨年末までの概ね1500～1600円水準から、直近は1800円まで上昇。年初の大陽線からの一段高から目立った売りは確認されず、今後は2000円台が節目として意識されよう。日足の一目均衡表では抵抗帯（雲）の上を推移。遅行スパンが2/5から2/15までの下落線を下から上へクロスすることによるシグナル発生を見込んだ買いが発生しそうだ。