アナリストコメント

米消費者物価指数（CPI）が市場予想を下回ったことや小売売上高が先月比変わらずと需要の伸び悩みによる物価の上昇懸念が後退したことで、米長期金利は低下、利下げ観測期待から、買い安心感が広がり主要3指数とも最高値を更新した。

決算発表ピークを迎え、前日の米株式市場ではナスダックが最高値を更新したことを受けて、半導体関連株や前日に決算発表があったソニーが人気を集め、日経平均株価は一時約500円高まで上昇した。しかし、直後に控えている米消費者物価指数を睨んで、手控えムードが広がり、日経平均株価は小幅反発で終わった。

最高値更新した米株式市場を背景に、決算発表の山場を超えた東京市場も朝から買い先行で始まると思われることから、仕込んでいた銘柄の反発時には一旦利確していただき、下振れした際に改めて仕込んでいくスタンスで向かいたい。

主　 要　 指　 数

■国内指数

日経平均株価　　：38,385.73（+29.67）
TOPIX　 　　 　 ： 2,730.88（- 0.07)
グロース250指数 ： 　643.52（-15.74）

■海外指数

ＮＹダ　ウ　　　：39,908.00（+349.89）
ナスダック　　　：16,742.39（+231.21）
Ｓ＆Ｐ 500　　　： 5,308.15（+ 61.47)

今 週 の 重 要 指 標

5月15日（水）
米　4月小売売上高（コア）
市場予想：+0.4％（前月比）
米　4月消費者物価指数・CPI（コア）
市場予想：+0.4％（前月比）
※市場予想を上回ると、金利上昇懸念

5月16日（木）
日　実質GDP（1-3月期）
市場予想：-0.4％（前期比）
※国内の景気回復が数字に現れるか？