カメイ（8037）

東北最大の石油・LPガス卸。酒類・食料品、建設資材、調剤薬局など異業種を含めたM&Aも行い、多角化を志向している。テスラやBYDなどEV(電気自動車)は市場拡大が著しいジャンルであるが、現在選挙進行中の米国大統領選挙において化石燃料への回帰志向の窺えるトランプ氏が勝利したシナリオをシミュレーションした場合、化石燃料への回帰も想定されよう。ガソリン車、ハイブリッド車への反転が起き石油関連銘柄が物色される事を想定して同社に注目を寄せたい。

同社の財務状況は売上高は4年連続、経常利益は5年連続で上昇している。5/13発表の直近決算内においては売上高5722億円3300万円(前年同期比3.8％増)の増収、経常利益は170億5300万円(同2.3％増)の増益で着地している。現状としては次世代バイオディーゼル燃料なども販売を開始しており、エネルギー事業の売上高に貢献しているようだ。AIのXENOは同社の4四半期後の経常利益は104.64％(55億円)増と、大幅増益を予想している。ガソリンスタンド売上が影響シナリオの大きな要因と分析している。

株価は昨年10/4につけた1334円をボトムに長い上昇トレンドを持続してきた。短期的な調整の場面も散見されるものの75日線が支持線として機能しており、目先では5/7から5/9にかけて一時的に同線を割り込むシーンもあったがすぐに急反発している。5/13に上場来高値を付けた後の調整で一目均衡表の雲(抵抗帯)の中に入ったが、雲自体が薄く抵抗線として上値の重さはそこまで意識されにくいものと読む。今後はテクニカルのモメンタムが-28まで低下していることから、同指数がゼロを上抜けるタイミングが上方シグナル点灯の兆候となってきそうだ。