先週金曜日、5月17日の当コラムでは、日経VIの低下をご指摘し、「そろそろ短期的には陰の極か？」というお話をご紹介しました。
先週木曜日の17.39に続き、金曜日の日経VIは16.79と年初来安値を更新。
併せて、全体相場フォローで、近日中にも、グロース250指数が底打ちする、という見解もご紹介しました。

『じゃあ、今週にも日経平均は4万円に進むのか？』
『じゃあ、ここを買い増ししても良いよね？』

多分、こんなお問い合わせやご相談が増えるんだろうなぁ、と覚悟して出社した本日。
意外にも、会員様各位の反応は「冷静」で、悲観的なな意見は大きく後退したような印象ながら、さすがに、一気に「楽観」に転じてしまうほど、短絡的な発想の会員様はほとんどいらっしゃらないようにも思います。

はい、そうです。
決算発表シーズン通過直後は、まだまだ、株価形成は短期目線の投資家の思惑的な思考こそに影響を受けた、「過剰反応」である事が多く、業績面を株価が「実勢ベース」で織り込むまでには、少なくとも1週間程度の「消化期間」が必要となりましょう。

つまり、決算発表前後に株価が大きく下落した銘柄には、水準訂正的な買いが流入しやすく、逆もまたしかりで、株価が急伸した銘柄は、反動安的な下落もありましょう。
そうした「値ブレ」を繰り返しながら、決算発表後の株価の「居所」と「方向性が」徐々に定まってくるわけです。

それを見極め、見定めてから、投資判断と投資行動を取る事こそがセオリーです。
決算発表の内容を見て、直ぐに売り買いを行うのは、決して褒められるような投資行動では無い、と申し上げても宜しいでしょう。

株価が上昇し始めると、もっと上昇するんじゃないかと思って買いたくなり、株価が下落し始めると売りたくなる、といったタイプの投資家こそが、個人投資家の大半を占めていると想定しています。
弊社の会員様各位もおそらく、ほぼ同様の傾向であろうと思っていたところ、実際は、先週末までの下落局面は「過剰反応」と認識してガマンし、それが奏功してまずはホッと安心、引き続き、もう数日様子見したうえで、今後のポジション調整を徐々に始めようと思う、という会員様こそが大半との印象です。

さすがですね。

「買い」という投資判断に基づいて、実際に「買い」という投資行動を取るまでには、概ね、下記のような5段階の株価推移を確認する事が「理想的」前提とされます。

・株価が下落が限定的となる：「売る」という投資判断が必要無いと認識され始めるタイミング
・底入れが確認される：「売り」では無く「買い」の必要性をこそ検討し始めるタイミング
・値持ちが良く底堅さが実感される：「買い」という投資判断を意識し始めるタイミング
・下値が切り上がってくる：「買い」という投資行動に移す機を見計らうタイミング
・更なる株価上昇を見越して買い：実際に「買い」という投資行動を取るタイミング

会員様各位が保有なさられている個別銘柄が、今現在、上の5段階のうちどこに位置しているかを様子見するには、決算発表という四半期に一度のビッグイベントを経た後、少なくとも1週間程度の「経過観察」が必要となってくるわけです。

「のんびり」というスタンスをお勧めするつもりはありませんが、日々の値ブレに惑わされたり動じることなく、方向性を見極める為に、慌てず「じっくり」と株式投資にお取り組みいただきたいと存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆レゾナック（4004）
◆住友化学（4005）
◆日産化学（4021）
◆日本曹達（4041）
◆三洋化成工業（4471）※5/17再掲
半導体部材や電子部材向けの素材や化学品を取り扱う大手企業群です。
バリュー的側面が強く安定的な成長が期待されます。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆中部飼料（2053）
本日も高値更新！
　ディフェンシブ的な側面もが評価されているようです。
　昨年11月22日のご紹介時からの高値騰落率46.00％。

◆横河電機（6841）
　一時昨年来の高値を更新。
　1月13日のご紹介時からの高値騰落率40.61％。

◆トーメンデバイス（2737）
　一時1年以上ぶりの7000円台に続伸。
　昨年11月29日のご紹介時からの高値騰落率32.39％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
弊社の投資シナリオを信じてHOLDなさっていただき御礼申し上げます。
　お待たせ致しましたが逆襲開始となりそうです！
　ご期待ください。
　
◆≪億男W会員銘柄-SPECIAL-≫
今週中にも第1利確ポイント到達か？
　テクニカル面でも上放れが期待されそうです。

◆≪あすなろ創業祭2024【大金星8倍銘柄】≫
　本日は一時銘柄公開後の高値を更新。
　こちらも今週中にも第1利確ポイント到達か？