ゲームカード・ジョイコHD（6249）

遊戯機(パチンコ、パチスロ)用のプリペイドカードシステム大手。メダル貸し機なども販売。遊戯機器用のプリペイドカードは古くはパチンコのCR(カードリーダー)機の導入により普及し、同社ではコイン型の「ジョイコイン」なども取り扱ってきた。現在ではスマートパチンコ、スマートスロットにおける玉レスとメダルレスの遊技機導入に伴う(投入金額を遊技機に反映させる計測機器が必要なため)ユニット販売益を加速させている。更に利益性などの問題からパチンコからスロットへの変更が増加しているため、同社のユニット販売は今度も拡販が見込めそうだ。

5/14発表の2024年3月期決算によれば、売上高362億8900万円(前期比67％増)、経常利益は107億7400万円(同132％増)と増収増益で快走。カード収入とシステム利用料は横這いであったものの、機器の売上が前期比107％増と業績に大きく貢献している。今期の計画では小幅の減収減益としているものの、上掲における遊戯機の業態変更の流れが予想されることも同時に頭に入れておきたい。AIのXENOの分析でも同社の4四半期後の経常利益は47.68％(6.8億円増)の増収を予測している。

株価は4月に入り2300円付近で揉み合いとなっていたが、5/20-21(執筆時)で75日線を抜け約1月半ぶりに2500円台を回復した。2日連続で値を上げたわけだが、一目均衡表の雲(抵抗帯)の中に入ってきたことで今後は強弱感の対立が起きてきそうだ。ただ、雲の上抜けに成功できれば(投資家心理の指標と言われる)サイコロジカルラインは53％ほどであることから、一般に買われ過ぎのラインである75％付近まで同指数が上昇するまでは上値を試すパターンも想定できるものと読む。