日経平均、それほど弱く無いじゃん説に賛成
上値の重さを指摘する市場関係者も、一時的な閉塞感や投資マインドの後退を指摘する市場関係者も少なく無い一方で、
『日経平均はそれほど弱く無いのではないか』という指摘も、少しずつ増えているように思います。
この強気派の根拠は概ね、テクニカル面から導き出されているようです。
日経平均は3/22の高値41087.75円から調整し、4/19の安値36733.06円で底をつけた後に徐々に水準を切り上げ、5/20には高値39437.16円を付けました。
3月高値から4月安値までの下落幅の「半値戻し」水準は38910.4円ですから、一旦は「半値戻し」が達成されたと見られる事から、「半値戻しは全値戻し」の相場格言どおりに進めば、「方向性は上」と見る事もできましょう。
さらには、5月17日の当コラムでご紹介申し上げましたとおり、日経VI指数の低下傾向は続いており、本日も17ポイント割れです。
日経VI指数は「恐怖指数」とも呼ばれている事から、近い将来の「暴落」を予想する投資家は、直近で一番少ない水準と申し上げても宜しいでしょう。
「日経平均の上昇」+「日経VIの低下」の組み合わせは反発局面における市場心理の落ち着きを示唆しているものと目され、今後は、この点に注目する強気論者が徐々に増加するものと見ます。
某国内大手証券は、プライム企業(2・3月決算)の2024年度純利益予想は前年比-2.7%と慎重だったが、トヨタ自動車を除くと-0.3%とほぼ横ばいになる、と指摘おり、併せて、企業の慎重な今通期業績予想を受けて、2024年度純利益のコンセンサス予想は4/18の前年比+9.1%から、5/23に+7.3%まで低下したとしています。
ここに、足元の日経平均のEPS(加重平均ベース)推移を重ねると、4/18まで2300円台だった日経平均EPSは、5月第2週に2100円台まで下がったものの、5/16からは再度2300円台へと切り返しており、この点からは、決算発表シーズン前の今期業績に対する期待値の高さは、決算発表シーズンに突入して一旦後退したものの、足元では再度、決算発表シーズン前の水準に戻りつつある事が確認できます。
本日の日経平均の終値38900.02円は、上掲のように「ほぼ半値戻し水準」である事、さらには、足元の日経平均EPSを2350円近辺と仮定して、本日の終値ベースの日経平均のPER水準を試算すると、PERは16.55と、過去3か月ほどのPER推移レンジの中心値よりもやや下と目され、割高感は感じられないように思います。
各企業の期初の業績見通しが慎重・保守的なものとなるのは、例年どおりの傾向で、この点を過度に懸念する必要は無いものと存じます。
「業績相場」への移行が強く意識され、テック全般や製造業先般が主導する形で「サマーラリー」へと進む、という見解に今のところ変更はございません。
引き続き、「常に強気、いつも冷静」でまいりましょう。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆東邦亜鉛(5707)
◆古河機械金属(5715)
◆大阪チタニウム(5726)
本日は業種別指数で非鉄金属の強さが目立ちました。同指数には電線株も含まれるので納得ですね。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆北海道電力(9509)
本日も高値を更新。
4月17日のご紹介時からの高値騰落率38.94%。
◆日本ヒューム(5262)
一時1100円台に進みました。
5月8日のご紹介時からの高値騰落率30.93%。
◆フォスター(6794)
こちらも一時1500円台に進みました。
4月22日のご紹介時からの高値騰落率23.39%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪【大発掘】お宝埋蔵金銘柄≫
倍返し!
まだまだこれからです。
◆≪緊急即日公開銘柄2024[第7弾]≫
引けピン!
銘柄公開後の高値を更新中です!
◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
これも引けピン!
ちゃんと●●●●円に切り返せるくらいに底堅くなってきました。
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