クリングルファーマ（4884）

細胞増殖、保護、修復などの機能を有するHGFタンパク質を用いた難治性疾患の治療薬の研究開発を手掛ける。2001年に設立し、2023年1月現在で有する特許は28件に及ぶ。同社が開発を進める組み換えヒトHGF(肝臓細胞増殖因子)タンパク質は肝臓の再生をつかさどるタンパク質で、日本で発見された。同社は5/17に声帯瘢痕(はんこん)患者を対象に組換えヒトHGFタンパク質製剤「KP-100LI」を投与する第Ⅲ相臨床試験において、(医)順和会山王メディカルセンターを治験実施施設として追加したことを発表。

同社の今期通期業績予想は売上高2億7200万円となっており、これは米国クラリス・バイオセラピューティクス社からの技術アクセスフィー収入、脊髄損傷(SCI)急性期パイプラインの国内における製造販売承認申請に係る丸石製薬株式会社からのマイルストーン収入を見込んだものであろう。AIのXENOのデータを見ても5/17に発表された2024年9月期第2四半期決算は計画進捗率を167.6％とし、通期業績予想達成率を148.2％としている事からも計画の堅調さがうかがえるだろう。

株価は本年2月上旬に窓を開けて大幅な下落、年初の水準である800円台より400円近く値を下げていた。400円が節目として意識され、その後は順調に値を戻し5月に入って25日、75日、100日、200日と4本の移動平均線を次々突破している。5/31には25日線が100日線を超えるゴールデンクロス示現、ボリンジャーバンドも+2.0σ～1.0σの間でバンドウォーク。スローストキャスティクスは両線60～70％で交差を繰り返しており、過熱感が台頭してきそうな点を注意しつつ2/6高値835円と、2/16安値394円の全値戻しへのチャレンジが継続するか注視したい。

※現在、弊社が公開するコンテンツ情報および配信DMは、投資情報の提供（無料情報の公開およびお知らせ）であり、会員様との現在そして将来の投資助言契約を促すものではありません。ご意見はこちらまで。
https://questant.jp/q/GL9LA1K5?id=%%USER_ID%%